先日、『品川区立の中学校で、架空の街で住宅ローンを組んだり食べ物を買い、生活設計を疑似体験する「ファイナンス・パーク」が開かれた』
という記事を読みました。
人生ゲームや、おこづかいゲームともまた違って、
こんなに本格的なシステムは初めて知りました。
日本証券業協会や金融知力普及協会などが協力して行った
「学校における経済・金融教育の実態調査」
の報告書が平成17年5月に発表されましたが
個人をとりまく経済・金融環境が近年大きく変化し、
生活者としての個人にも自己責任が求められる場面が増え、
自己責任を全うできる「生きる力」の養成が急務となっているそうです。
「生きる力」とは、文部科学省が、平成10年改訂の学習指導要領の中で、
【変化の激しいこれからの社会を生きる子どもたちに、
「確かな学力」「豊かな人間性」「健康と体力」の3つの要素からなる『生きる力』をはぐくむことが必要である】としているものです。
「確かな学力」育成のテーマには「進路学習」「国際理解」「環境」「福祉」などがあります。
もっぱら問題解決的学習、体験的学習が重視される傾向が強いのですが
教員全体の90%が「経済・金融」教育の必要性を認めているそうです。
必要であると考える理由は
「生きていくうえで必要だから」(38%)
「知らないと危険にさらされるので/予防対策として」(7%)
「基礎知識を身につけることが必要」(6%)など。
適切な学習場所として
高等学校(82%)
中学校(80%)
家庭(49%)
とありました。
教員の中でも、家庭よりも学校教育の中で教えるべきことと認識されているのは意外ですね。
「金融」に関して必要な学習内容としては、
「お金の役割と金融の仕組み」(72%)が最も高く、
ついで
「お金(貯蓄・使い方)の大切さ」(61%)、
「カードの使い方・多重債務」(60%)
「株式会社と株式市場の仕組み」(51%)
「年金制度」(47%)
の順で続いています。
ところが、実際は、というと・・・
経済・金融教育を「実施している」42%、「実施していない」48%、「検討中」7%と、
半数以上が実施していません。
実施していない理由は
「時間的余裕がない」
「独立して採り上げていないが他の教科の中でやっている」
「手が回らない」が上位を占めていました。
「授業の時間がとれない」57%
「教員が学ぶ機会がない、または少ない」63%
「利用可能で適切な教材・指導書がない」41%
など、まだまだ問題点があるようですが、
品川区の中学校のように、早く全国の子どもたちに金銭教育の機会が与えられるよう
官民一体となって制度をつくり、私たちFPもお役に立てたら・・・と
願っています。(NAO)