あの歌声。(4) です!

お楽しみください。



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ひかるside




私は今この人に恋をしてるんだ。


そんなことを考えながら話していた。


話をしている時の小さな仕草ひとつ見逃したくなくて、貴方をずっと見つめていた。




保「そんな見やんでも保乃はどこにも行かへんよ?笑」



ひ「はぇ!?」



保「変な声笑」

    「めちゃくちゃ保乃のこと見るからさ」



ひ「え、あ、ごめんなさい、失礼なことしましたよね」



保「全然そんなことないから大丈夫やで笑」

    「でもそんなじーって保乃の事見て何考えてた     ん??」



言えるわけが無い。

貴方のことが好きで、貴方の仕草ひとつ見逃したくなくて見つめてただなんて、絶対に言えない。



ひ「え、いや、き、きれいだなぁって思って!!!」



保「なっ//」



ひ「あ!いや!変な意味じゃないです!!すみません!!」

     「あ!そろそろ部室戻りましょうか!!」



保「う、うん!!」



そして2人で部室へ戻ると

片付けがされていて、残っていたものは2人の荷物だけだった。








保乃side




保「え、何これどういうこと?」



慌てて理佐に連絡をするため携帯を開くと

メッセージが来ていた。



理「みんなで打ち上げいくことになったから後でひかるちゃんも連れてきて!!」

    「店決まったら位置情報共有するから!!」



保「はぁ、ほんとにフッ軽なの変わってないなぁ。」

   


ひ「皆さんどこ行ったか分かりましたか??」



保「んん?あぁ、なんか打ち上げ行くみたいやわ」

    「でもまだ場所決まってないらしいねんなぁ、どうする??いまから合流しても早いよなぁ…」



ひ「あ!なら!一緒に校内まわりませんか??」



保「時間あるしそうしよかぁ!!」



話しながら荷物をまとめて、部室に鍵を閉めて校内を回った。



私の3年の頃の教室や、音楽室、職員室など、色々な教室を見て回った。


ひぃちゃんの教室へと行き、席を教えてもらった。


その隣の席に腰をかけていると、ひぃちゃんが自分の席へと座った。


私が学生の時にこの子に恋をしていたらこんな景色が見れていたんだなぁと考えると、隣の席の子が羨ましいなぁなんて思ったりもした。



そして私はいちばんお気に入りだった場所へと向かった。














お読み頂きありがとうございました。

5話なるべく早く出せるようにします。

それではまた