久しぶりの更新となるこのブログは、正直に言って承認欲求を満たす目的以外ない。この世界に自分が考えた証を残したいという、地球環境保全に反する汚染行為であるが、許してほしい。
さて、Disneyプラスに気まぐれで登録して2Dのアニメ見てみるかということで美女と野獣を見た。雑だがここに所感を残してみようと思う。
まずやっぱりディズニーの作品はこうだよなと思わされる単純明快でパターン化されたものだったが、それはそれで発見もあった。
ストーリーは当たり障りない王道誰でもついていける物語で誰一人取り残さない。これだけだと退屈でつまらないものになってしまうが、ディズニーは歌でこれをカバーする
この映画は今敏に近い視聴者と映画が一体となるようなエンターテイメント性を重視している。今敏の場合は目まぐるしく変わる場面転換に視聴者は前のめりで理解しようとすることで映画と一つになり、結果満足度を高める。
今回のディズニーでは歌とダンスなどの豊かなアニメーションで夢の国に招待されたようなミュージカル的舞台へと変化し何となくそのノリにノッていくことで一体感が生まれ、ストーリーは陳腐でも満足感を持たせている。
私個人の映画に求めている物は今敏の作品が近いと思っていたので、今回の美女と野獣は思いがけずディズニーの思想が自分の好みと類似していることを思い知らされた。
まあそれでも脚本は陳腐なので、自分だったら魔法のキャンドル達は魔法が解けると自我が消えてしまうとか、悪役の過去とか、追加したいような気もするが…竜とそばかすの姫みたいに意味不明になるのも微妙なので、これくらいが良いのかもしれない。
陳腐とは言っても要点は押さえてあるし、無駄がなく、洗練されているのかもしれない。
ここで、アニメにおいて何が大事なのか考えたい。
自分は
1. 音楽を使った視聴体験のエンタメ化と一体感の醸成
2. シンプルで無駄のない脚本、無駄のない演出
この2つのコンビネーションが大事かもしれないと思った
音楽の特に歌うシーンなどがあると、何となくライブ会場みたいな感じでノリを合わせられる。これは良い効果である
シンプルで無駄のない脚本というのは、過剰にメッセージを含ませたり目的や心情などを乗せすぎないこと。また演出も、含みのある表現などをせず視聴者に深く考え過ぎさせないこと。
コンビネーションというのは、シンプルな脚本が、歌を引き立たせているためこう書いた。
ガールズバンドクライがエンタメとして微妙だったのはここにあるが、あのアニメは歌に対してストーリーやキャラクターの感情が複雑過ぎた。あの手のアニメは歌とかがない方が良いと思う。もしくは脚本をシンプルにするか。
総じて、ディズニーはよくできていると結論づける。今敏ほどの衝撃はないが、一定の満足感は得られるエンタメタイプの作品であった。