本年もよろしくお願いいたします。

2021年最初の更新です。

 

前記事ではTNFαによりNMDA型グルタミン酸受容体が活性化するところまで書きました。活性化したNMDA受容体により結合するグルタミン酸が増え、チャネルが開口、カルシウムイオンが細胞への過剰な流入は細胞死へと至ります。

死んだ細胞はミクログリアにより処理され、ミクログリアは活性化し、またTNFαを放出し負の連鎖になります

 

またシナプス間隙に放出されたグルタミン酸は再取り込みを行い、間隙中のグルタミン酸濃度を下げる必要があります。その役目はアストロサイトのグルタミン酸トランスポーターです。

 

このトランスポーターはカルシウムイオンにより発生した活性酸素により阻害されます。そして活性酸素はグルタチオンにより除去できますが、消耗に繋がり体内の総量が減ります。グルタチオン産生にはCBS経路の最適化も必要です。

 

ここまでの流れで全ての起点となったTNFαを抑えることが重要ということです。TNFαが多く発生する状況は感染(連鎖球菌やマイコプラズマ、クロストリジア、真菌、ボレリア、Hピロリなど)です。連鎖球菌は虫歯菌、黄色ブドウ球菌、溶連菌など、マイコプラズマは咽頭炎、気管支炎や肺炎に関係する細菌とウイルスの中間のような病原体です。

 

エイミープロトコルでは感染を便検査、尿検査などにより特定し対処します