空気中のウイルスやカビを撃退し、
室内を衛生的に保つ強力な
新製品をシャープが開発しました。
それは、
「プラズマクラスターイオン」
(PCI)です。
イオン発生装置を搭載した空気清浄機
「キレイオン」シリーズやエアコン、
冷蔵庫が人気を呼んでいましたが、
発生装置の性能アップを図った高濃度イオン発生機
「IG-A100」
を昨年10月に発売したところ、
半年間で20万台超のヒットを記録しました。
工場では当初、月産2万台を計画していたが、
あっという間に売り切れ、
11月は3万台へ、
12月には5万台へと、
増産ラッシュに沸きました。
製品に組み込まれていたイオンを発生させる装置が、
主役のヒット商品に生まれ変わった背景には、
基幹部品の性能向上に地道に取り組んできた
シャープの技術開発力があるようです。
平成19年10月にデバイス開発部の部長に就任した
深田辰雄氏は、
「これまでの倍のイオンを出そう」
と部内に大号令を発しました。
発生装置の原理は空気中の水分子などを電極からの放電で分解し、
水素イオンと酸素イオンを発生させるというものです。
発生した水素イオン(プラスイオン)と
酸素イオン(マイナスイオン)
が空気中のウイルスやカビの胞子に付着すると、
酸化力の強いOHラジカルという物質に代わり、
菌などの活動を抑制します。
17年に開発された第6世代の発生装置を使った製品のイオン濃度は
1立方センチメートル当たり約3000個。
深田氏は、
「濃度が5000個を超えれば、抗菌・防臭効果が、より明確になるはずだ」
という確信があったのです。
深田氏が商品企画から基幹部品開発へと異例の異動を命じられたのには訳があった。
シャープは独自技術のPCIを、
液晶や太陽電池と並ぶ事業の中核の一つに位置付ける方針を固めていました。
深田氏には、20年1月に開かれる展示会で、
PCIを主役に据えた商品を披露するというミッションが課せられていて、
残された期間は、わずか3カ月でした。
カギは電極間の距離と電圧。
近すぎると、強力な放電でイオン濃度は高まるりますが、
プラスの水素イオンとマイナスの酸素イオンが引っ付き、
水に戻ってしまいます。
遠すぎると、放電が弱く、水分子をイオンに分解できません。
数百通りの試作品を作製し、
ついに最適な距離と電圧を探り当て、
1立方センチメートル当たり7000個の高濃度を実現しました。
さらにウイルス学の世界的権威である
ロンドン大学の
ジョン・オックスフォード教授との共同研究により、
PCIが鳥インフルエンザウイルスを抑制することを実証しました。
片山幹雄社長は
「平成24年度に白物家電の売上高を1兆円にする」
とは宣言していて、
PCIは、
現在の4倍増という高いハードルを超える商品のひとつとして、
期待されています。
エアコンや冷蔵庫の付属品とみられていた
「プラズマクラスターイオン」
がどこまで売上に貢献できるのか気になるところです。
室内を衛生的に保つ強力な
新製品をシャープが開発しました。
それは、
「プラズマクラスターイオン」
(PCI)です。
イオン発生装置を搭載した空気清浄機
「キレイオン」シリーズやエアコン、
冷蔵庫が人気を呼んでいましたが、
発生装置の性能アップを図った高濃度イオン発生機
「IG-A100」
を昨年10月に発売したところ、
半年間で20万台超のヒットを記録しました。
工場では当初、月産2万台を計画していたが、
あっという間に売り切れ、
11月は3万台へ、
12月には5万台へと、
増産ラッシュに沸きました。
製品に組み込まれていたイオンを発生させる装置が、
主役のヒット商品に生まれ変わった背景には、
基幹部品の性能向上に地道に取り組んできた
シャープの技術開発力があるようです。
平成19年10月にデバイス開発部の部長に就任した
深田辰雄氏は、
「これまでの倍のイオンを出そう」
と部内に大号令を発しました。
発生装置の原理は空気中の水分子などを電極からの放電で分解し、
水素イオンと酸素イオンを発生させるというものです。
発生した水素イオン(プラスイオン)と
酸素イオン(マイナスイオン)
が空気中のウイルスやカビの胞子に付着すると、
酸化力の強いOHラジカルという物質に代わり、
菌などの活動を抑制します。
17年に開発された第6世代の発生装置を使った製品のイオン濃度は
1立方センチメートル当たり約3000個。
深田氏は、
「濃度が5000個を超えれば、抗菌・防臭効果が、より明確になるはずだ」
という確信があったのです。
深田氏が商品企画から基幹部品開発へと異例の異動を命じられたのには訳があった。
シャープは独自技術のPCIを、
液晶や太陽電池と並ぶ事業の中核の一つに位置付ける方針を固めていました。
深田氏には、20年1月に開かれる展示会で、
PCIを主役に据えた商品を披露するというミッションが課せられていて、
残された期間は、わずか3カ月でした。
カギは電極間の距離と電圧。
近すぎると、強力な放電でイオン濃度は高まるりますが、
プラスの水素イオンとマイナスの酸素イオンが引っ付き、
水に戻ってしまいます。
遠すぎると、放電が弱く、水分子をイオンに分解できません。
数百通りの試作品を作製し、
ついに最適な距離と電圧を探り当て、
1立方センチメートル当たり7000個の高濃度を実現しました。
さらにウイルス学の世界的権威である
ロンドン大学の
ジョン・オックスフォード教授との共同研究により、
PCIが鳥インフルエンザウイルスを抑制することを実証しました。
片山幹雄社長は
「平成24年度に白物家電の売上高を1兆円にする」
とは宣言していて、
PCIは、
現在の4倍増という高いハードルを超える商品のひとつとして、
期待されています。
エアコンや冷蔵庫の付属品とみられていた
「プラズマクラスターイオン」
がどこまで売上に貢献できるのか気になるところです。