人生の選択、貴方 ホームレスになりたいですか? | 自由の女神になりたくて。(New York 理想と現実ライフ)

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華やかな理想的街で、庶民的な現実生活を Enjoy する方法! 好奇心と向上心だけで生きる。合言葉は、「やったモン勝ち!」 仕事、恋愛、アメリカンドリーム、日々のつれづれ語ってます。


  

いったい何様なのか?


昨日の帰宅ラッシュ中の地下鉄車内。



ホームレスの物乞いの声が後方から聞こえて来た。


シートに座っていた こりんごで、車内も混み合っており、物乞いのホームレスの姿は見えない。


ホームレスの物乞いなんて 珍しくもないのだが、

通常、ラッシュ時に物乞いするホームレスは あまりいない。


ホームレスだけに限らず、車内でパーフォーマンスしてチップを稼ぐ人たちも、


乗客が少なくチップや お恵みが期待出来ない平日真昼間と、

パーフォーマンスしたり、お恵みを こうために歩き回るスペースがない通勤ラッシュ時は、常識で考えて避けるものである。



そんな中、帰宅ラッシュで混み合う午後5時半過ぎ頃、珍しく ホームレスの物乞いの声を耳にして、

しかし、やはり混み合う車内では、なかなか動けないようで、物乞いの声は 遠くで聞こえるままだった。


次の駅に着いて、下車する人、乗り込んでくる人の 合間を縫ってやっと移動して来たホームレス。



「誰か15ドルをくれないか、

俺は、靴がないんだ、

15ドルを恵んでくれたら、靴を買ってシェルターに帰れる。

誰か、困っている人を助けたいと思う人はいないのか?」



随分、図々しい 物乞いだなと思っていたが、

このラッシュの人混みに、かなりイライラしていた模様で、



「あぁぁ、こんなに人混みだから、お恵みも出来やしない!

ちょっとアンタ、俺の行く手を阻んで、俺の物乞いを邪魔する気か?!」



この発言、ビックリである!


勝手に帰宅ラッシュ時に乗り込んで来て、お金を恵んでくれと、周りの人々に物乞いしてるくせに、

一日中仕事で疲れ切ってやっと帰宅する人々に、物乞いの邪魔をする気かと 勝手に怒り狂っていた。 


いったい、誰からお金を恵んでもらおうと言うつもりなのか?



そのホームレスが、人混みをかき分け、こちらの方に やっと移動して来た。


いったい、どんな身勝手ホームレスなのかと、チラリとそちらに目をやる。


通常、ホームレスは、恵んでもらったお金で、またドラッグを買ったりと、彼らの更生を妨げるので、こりんごちゃんは絶対に お金はあげない。


彼らは、市からの援助でフードチケットもシェルターも与えられ、保護されているから。

それは、私たちの税金に一部から賄われているであろう。


なのに、どんな事情があるにせよ、人からの恩を受けようと、物乞いしてるのに、



「誰も、困っている人を助けようとしないのか!

お前が 邪魔で、物乞い出来ない!」



なんて言ってしまうなんて、

誰が助けたいって思うよ?



それでも、世間は、心広く優しい人はいるもんで、そんな横柄なホームレスに、何人か お金を恵んでいる人もいた。



そして、遂に、そのホームレスが人混みを掻き分け、こちらまでやって来た。


こりんごちゃんの目に前には、小綺麗で賢そうな 弁護士でもやっていそうな20代後半から30代前半の青年が 黒縁メガネで、本を片手に立ちながら読んでいた。


無論、満員電車なので、その弁護士風青年の後ろにも横にも、他の人が立っていて、通過するには難しい状況であった。


いや、電車というものは、元々、乗車するもであって、通過するものじゃないから・・・


なのに、そのホームレスは、弁護士風青年に向かって、


「Are you fu@king kidding me?」


その後も、目を疑い耳を塞ぎたくなるような罵声とカースワードが飛び出した。


もう教育のなさを通り越して、ドラッグ中毒かなと、


「俺を、あえて通過させないつもりなのか、このクソ野郎!」


これは、完全に、妄想が入って、精神的におかしいと言うのが見て取れる。



しかし、物乞いしながら、あの横柄で一方的な態度は、見ていて腹ただしい。



無理やり弁護士風青年を掻き分けて、


掻き分けられた弁護士風青年、全然、動じず、嫌な顔 一つもしなかった。

アタシだったら、腹を立てて、キット睨んでしまいそうだが、


こう言う時は、クールに 何事もなかったら風に振る舞うのが 一番賢い選択。



その満員電車のせいで 物乞いも上手くいかないと喚いて突き進んでいったいホームレス。


コイツですよ! 

オフホワイトのジャケットを来て、右足のズボンの裾を捲り上げていた。

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でも、周りの人は、皆、冷静。


負け犬の遠吠えを 聞いているかにように、徹底して自分の視野には入れず、その存在をなかったもののように シカトを決め込む。



変な話だが、ホームレスの存在にはもうすっかり慣れてしまって、


海外から、一人で アメリカにやって来て、よくホームレスにもならずに頑張ってる〜。

なんて冗談で言ったりするが、


ホームレスになるのって、あれは、自分のチョイスではないかなって思う。



もちろん、誰だって ホームレスになりたい!なんて思わないだろうけれど、

実際に、ホームレスになっている人は、自分の選択でホームレスになっている気がする。



例えば、仕事も財産も失ったとして、

自動的にホームレスになるのかと言えば、そうじゃないでしょ?


ある人は新しい仕事を探したり、借金して更生に当てたり、国の援助 生活保護を得たり、

こりんごちゃんみたいに移民だったら、国に帰ったりするよね。


だから、ここでホームレスになるには、やっぱり自分のチョイスだと思わない?



ドラッグ中毒で精神的に 自分の判断がブレている人も多い感じがするけれど、


こんなご時世だから、誰だって、一文無しの状況に陥る可能性はあるじゃない?


そんな時、どんなに頑張ってもホームレスになる選択しかなかったら、アタシは、やっぱり日本に帰国するな。


これって、非現実なことだと捉えてるから、実際のホームレス事情も知らずに 意見は出来ないけれど、


あの身勝手なホームレス見てて、そんなことを思ったんですよ。



確かね、ちょうど渡米したばかりの15年前くらいに、日本人の方でホームレスになった方が書いた本が話題になって、ちょうどNYでの お話だったんで、読んだことがあったな。


当時は、まだホームレスの存在にすら慣れていなかった自分だったので、大きな衝撃を受けたよね。


人それぞれ、様々な生き方があるじゃない?


でも、その生き方を決めるのは、やっぱり自分自身だからね。



そんなことを思った 通勤帰り道でした。







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