15年近くもニューヨークに住んでいるので、各エリアの治安は そこそこ把握している。
今や、ひと昔前は危ないとされていたエリアの開発も めまぐるしいニューヨークですが、
今をトキメク ブルックリンのウイリアムスバーグなんかは、15年前は、まだ殺伐としてたもんだよ。
NYC、特にブルックリンは、どんどん Developing してるね。
つまり、開発されて、治安が良くなり、住みやすくて、人気が出るエリアになると、
また、そこの物価が上がり・・・
さて、ブルックリンのメタルバンドに所属のこりんごちゃん。
ウチのバンドスタジオも、ブルックリンのそこそこいいエリア (Park Slope)にあるんですが、
えぇ、NYCのバンドは、練習するにも金がかかります。
地方のバンドは、誰かメンバーのウチのガレッジやベースメントで、好きな時に好きなだけ、しかもタダで練習出来るところ、
ウチら City のバンドは、スタジオを月借りして、しかも そのスタジオを、また別のバンドとシェアして、練習場所にお金を払って、使える日時も決められ、
しかも、ウチのスタジオは、前にも行ったように、治安のいい人気エリアにあるので、今回、レントが一気に150ドル以上 跳ね上がったんだよね。
こういった、いきなりのレント上昇は、そのエリアの開発、人気度に比例して上がっていくわけで、
ともかく、NYCで音楽活動するのは、金がかかる!
いや、音楽活動だけじゃなくて、何するにも、ここじゃ金かかるんですけれどね。
それでもみんな、それを承知でNYCにやって来るから、
どんだけ魅力的な街なん、ここ?
そんな理由で、名もないバンド所属の こりんごドラマー、
うっ、こんなになるまでシンバル使い込んで・・・
もう、これは楽器じゃなくて、危険物では?
ついに、シンバルの買い換えを迫られまして、
でも、シンバルって、最近、全体的に値上がってて、
どうせ割れるものだから、中古を買うことにしましたよ。
アメリカの掲示板、Craigslist で、サーチしたところ、
なんと新品のシンバルを$25 (元値$37) で売ってくれる人 発見!
(通常、いいブランドのいいシンバルは、普通に100ドルとか超えます。)
練習用のシンバルだから、安物で十分!
(こんな こりんごでも、ライブで使ってるシンバルは、もちろん全部で1000ドル超えます!)
ふむ〜、Stuyvesant エリアかぁ、
ちょっと治安悪いエリアです。
では、ちょっとブルックリンのエリア別の治安 おさらいします?
赤丸エリアは、人気が高くてレントも跳ね上がるエリアです。
青丸は、治安のあまり良くないエリア。
イーストリバーを挟んで、川沿いのマンハッタンよりのブルックリンは、人気で お高いエリアです。
(反対側のニュージャージーも、ハドソンリバーを挟んで、マンハッタンを望むリバーサイドは、物価の高い人気エリアになってます。)
さてブルックリンの青丸エリアを境に、マンハッタンから離れて内陸の東側(地図の右側) に奥まって行けば行くほど、治安はよくないですし、もう見るからに殺伐としてるよ。
ただね、ご覧の通り、NYCは そんなに広い街じゃないんで、もうマンハッタンも飽和状態なので、安全なエリアは、ブルックリンの赤丸エリアを皮切りに徐々に東へ広がりつつある。
さて、こりんごちゃんは 赤丸のPark Slope エリアに住んでるんだけど、
そこから、青丸の Stuyvesant エリアにシンバルを取りに行くのね。
やっぱり、長く住んでても、治安の良くないエリアに行くとなれば警戒心も強まるし、
まして行ったことないエリアは、ピリリと緊張する。
さて、その最寄駅に到着。
ビルに囲まれたオフィスで働き、アパートやコンドが近隣すりエリアに住んでいると、この だだっ広いスペースが、殺伐としてて、不安だったりする。
青空が澄み渡ってて、清々しいしいけど、夜は来たくない。
こちら左側には、写真んでは一棟しか写ってないけど、結構 巨大なプロジェクト(低所得者住居) が他と並んでて、ちょっと怖さを煽る。
(プロジェクトがあるエリアは、犯罪率が高い。)
このグリーンの壁は、多分、新たらしいアパートが立てられる予定であろう。
殺伐としたスペースの向かいや、古めかしいアパート隣に、急に新しいアパートが出現したりして、
シンバルの取引先のアパートは、そういった比較的新しめのアパートであった。
約束の時間ピッタリに到着。
Bellを鳴らしても、応答なし。
何度がBellを鳴らして、5分くらい経過、それでも応答なし。
アメリカの個人売買でのありがち すっぽかしか?
あ〜あ、ここまで来て、これか?
まあ、それでも、このエリアが、今でも、観光客だったら絶対来たくないエリアだが、
思っていたよりは、悪くないエリアで、
なんとなく、この辺りも時期 開発されて行くんだろうなと、
そういうのを肌で感じれて、
シンバルは買えな買ったとしても、無駄足だとは思わない 地域 把握の機会だったと・・・
そう思っていた矢先に、ガチャっと、
ヒョロッとした、今時の白人の若者がスケートボードを抱えて出て来た。
「Hey、come on in.」
と声をかけられ、アパートのHallWay に招き入れてくれようとした。
見知らぬ人のアパートに招き入れられるのに、また警戒心が強まったので、メインドアが閉まらないように押さえて、建物の中に入る。
すると、こりんごが押さえてたドアを、
「Thank you.」
と言って、その彼は そのまま外出しようとしていた。
「あっ、ちょっと すみません、シンバル取りに来たんですが?」
「あ〜、それ、俺のルームメイトだ。」
そう言って、彼は、アパートに戻り、こりんごを玄関で待たせてくれた、
アパートからは、ヒップスターたちに人気の、こ綺麗で、高そうな血統書付きであろう高級ピットビルが出てきた。
アパートも、リノベーションされた新しい感じで、
このエリアでこの物件、いくらくらいかなと、卑しくも計算してしまった。
開発エリアだけれども、一階だしな。
(一階のアパートは、防犯上、安い。)
それにしても、まだ20代くらいで、新築っぽいアパートで、オシャレ犬を飼っている。
まあ、だから、このエリアなのかもしれない。
それが出来る可能なエリアという事で、
そんな事を考えながら、ピットブルをナデナデして待っていると、
シンバルを売ってくれる お兄ちゃんが出て来た。
やっぱり20代くらいの、今時の 白人の青年。
月曜日の正午1時に、ルームメイトはスケボー抱えて出て行き、
こちらの お兄ちゃんも、家にいて、
彼らは、一体、どうやって生計を立てているにだろうか?
学生か、夜のバイトか、こりんご同様 月曜日休みか?
どうでもいい事、考え、無事シンバルを受け取る。
人気エリアは高過ぎて住めない白人の若者たちが、徐々に治安の悪かったエリアに移りはじめると、
ディベロッパーは 動き出し、そにエリアの開発に勤しむ。
そして、そのエリアは、若者に人気のエリアとなって、またそのエリアの物価が上がり、また数年して、若者は安いエリアの東に移動。
そうやって、徐々にオサレエリアは 広がりつつある。
どんどん そうやって治安が良くなりエリアが開発されて行くのはいいけれど、
もともとそこに住んでいた人は、それで物価上がったら、とばっちり食らうよね。
それが、いいんだか悪いんだか。
駅前の、このだだっ広いスペース、多分、開発されるよね。
そんなにアパート建てちゃって、物価も上がっちゃって・・・、
住む人いるのかなって、
いや、それでも、みんな、このNYCにやって来るから、そんな心配もなく アパートや、コンドは建設されまくりのニューヨークです。
あぁ、目まぐるしく 移り変わり行くニューヨーク。
アタシも、ニューヨークのように開発されて、開花したいもんだね。
細々と頑張ってます。
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