世界でいちばん小さなバースデー | 自由の女神になりたくて。(New York 理想と現実ライフ)

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華やかな理想的街で、庶民的な現実生活を Enjoy する方法! 好奇心と向上心だけで生きる。合言葉は、「やったモン勝ち!」 仕事、恋愛、アメリカンドリーム、日々のつれづれ語ってます。



無償の愛。


家族以外の他人に、注ぐこと出来ますか?


人を好きになると、相手に期待したりするものよね。

こうであって欲しいとか、こうして欲しいとか・・・。


しかも、期待だけにとどまらず、見返りも求めるものでしょ?


これだけ愛したから、同じ分愛してっ!

見たいな・・・。


親子だったら、無条件で、子供を愛し、

そこには、他人にはない、無償の愛があるわけで・・・。


そういった、期待や見返りを全く求めない恋愛って、ありえる?


アタシ、今までは、有償の愛しか受け入れてなかった。

男を、3 愛したら、アタシを 5 愛し返してね。

男に、4 貢いだら、アタシに 7 貢いでね。

食事は割り勘でもいいけれど、最初のデートと、5回に一回は おごってね。


みたいな・・・。

直接は、男には言わないけれど、そうしないような男とは、付き合わなかったな。

(一度だけ、本気で愛した男は、このルールの対象外だったけど。)


今、アタシは、ある男のことを、無性に好きで・・・。

この無性には、無償にでもあった。


彼の誕生日に、アタシが彼にしたように、

アタシの誕生日にも、彼から、バースデーカードとプレゼントをもらえるなんて、期待は全くしてなくて。


全く何も期待していないと言うと、語弊になるが、

ただ、彼がバースデーに、一緒にいてくれたらそれでいいと、そんな健気な期待のみで・・・。


しかし、期待というものは、裏切るためにあるものである


彼が、アタシのバースデーの前日に、台湾旅行から帰ってきた。

旅行前に、何度も、

「アタシの誕生日の前日に帰ってくるのね、一緒にお祝いしてね。」


と、クドイくらいメール送ったのに・・・


彼は、見事にアタシのバースデーなど忘れたいた。


バースデーに届いた、彼からのメールは・・・


「昨日、NYに帰ってきたよ。

今日、一緒にパフォーマンスの練習するの?」

だった・・・汗

Happy Birthday の、ハの字もありゃしない・・・。


全然、彼の中に、アタシと言う存在は、浸透していなくて・・・。


電話番号も、いまだに教えてもらえない、

誕生日も覚えてもらえてない・・・


もう、これは、あきらめた方がいいですよってことなんですけど・・・。


つらいわ・・・

こんなに全力で、思いを伝えても、伝わらないし、響かない・・・。


アタシのバースデーに、誕生日祝いじゃなくて、一緒にダンスの練習をする約束を、彼とした。


アタシは、12月産まれの子なので・・・

特にアメリカに来てからは、こっちは、今がビックホリデーシーズンだから、

みんなも忙しいだろうし、なんだか、自分の誕生日ごときを、大げさに騒くのは申し訳なくて・・・

(↑、そんなところで、腰の低い こりんご。)

だから、Facebook とかでも、誕生日は表示してないの。

表示すると、みんなに、この人、誕生日ですよって、お知らせ届いちゃうでしょ?


今年は、平日、火曜日が、バースデー当日で・・・。

誕生日だけれど・・・

洗濯して、掃除して、バンドリハこなして・・・

ダンスの練習に出かけた。


パッとしてないね~。


毎週、火曜日に、ウチのダンススクールで、プラクティスセッションがあって、

せめて、そこで踊ってから、彼と練習するつもりだった。


ところが・・・、

その日、DJだった、インストラクターのキャロルが、こりんごちゃんのために、バースデーJamをしてくれたのよっ!!!!

(バースデーJamとは、みんなの輪に囲まれて、バースデーBoy/Girl がセンターで踊って、次々に、パートナーが入れ替わるって踊ること。)

遅れたやって来た彼も、こりんごちゃんの バースデーJam に参加してくれた。

これは、嬉しいサプライズだったわね。


プラクティスセッションが終わったあと、


「こりんごっ! これから、みんなで飲みに行くよっ!」



あら~、なんと、これまた嬉しいことに、予想外にも、みんなが祝ってくれるって言うじゃないのっ!


あっ、でも・・・


「ごめんっ!まさか、バースデーに、みんなが飲みに連れてってくれるなんて、思ってなかったから、

パフォーマンスの練習するって約束しちゃってあるのよ。」


「そんな練習、別の日にすればいいわよっ!

今日は、こりんごのバースデーよっ!」


迷った・・・。


みんなが、こりんごちゃんを祝ってくれる。

だけれど、彼との練習の約束がある。


多分、これが、彼との練習じゃなかったら、事情を話して、飲みに行ったのかな?

みんなを、ガッカリさせてまでも、彼との練習を取ってしまった自分。


罪悪感めいたものを感じたが、

彼との約束が先であったし、彼も仕事を切り上げて、遅れてまで来てくれたのに、それを、断るのも失礼だったしね。


なんなんだろうね、これ?

ただの練習なのに、彼といられるだけで嬉しい。

トイレに行く人の通行さ妨げながら、狭い廊下で、ひっそりと彼と練習していたバースデーナイト。

どうでもいい男と、高級レストランで、シャンパングラス片手に、お祝するより嬉しかった・・・。


練習が終わって・・・

もう、帰っちゃうんだなぁってさみしくて。


「ねぇ、今日、誕生日だったってこと、本気で忘れてたの?」


「あはは・・・。」

「ちょっと、お祝いしてよね。」


「今?」

「そうよ、だって、今夜がバースデーだもの。」

「どうやって?」


「ケーキと、バースデーソングと、そういうの・・・。」

「じゃ、ホットチョコレート買ってやる。」


って、スタバに立ち寄った。


「ここ、12時で閉店だから、急げっ!」


あ、彼と、お茶が出来るんだっ!

言ってみるもんだね。


「ケーキが必要よっ。」


「じゃ、早く選んでっ!」


「う~ん、丸いのがない・・・。」


結局ね、シナモンコーヒーケーキ。

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ちょっと、バースデーケーキじゃないけれど・・・。


深夜12時閉店の、

たった10分間の、小さな小さなバースデーパーティー。


こんな小さなことが嬉しくて・・・

でも、こんな小さなことじゃ、なんの進展もなくて・・・。


See you tomorrow...


バースデーは、なんとも微妙な感情で、過ぎていった。


今日は、パフォーマンスクラスでの全体練習があった。

練習は、夜の11時半に終わった。


もう、バースデーじゃないんだけどさ・・・。

彼と、一緒に駅まで帰る。


「こりんご、コーヒー飲む?」


「えっ? また誘ってくれるの?」


「2日 連夜で、バースデーコーヒーおごるぜ。」

「ウレシ~~~!!!」

「でも、急げよ、また閉店まで、15分切ってるからっ!」


もう、ここのスタバ、24時間営業にしてくださいよっ!


そして、2日目の、小さなバースデーが始まった。

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今夜のバースデーケーキは、ジンジャーブレッドよ。


こんなことで嬉しいなんて・・・。



世界でいちばん小さな誕生日。





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