ジョニー・ディップとレオナルドディカプリオ
亡くなった父親につなぎとめられてしまった母親。 その母親につなぎとめられてしまった子供たち。
その鎖の間を、泳ぎまわる、しょうがいのあるアーニー。
この状態をずっと続けてきて、みんな疲れている。
その象徴が、土台が腐り、床が抜けてしまいそうな家。
ギルバートが「遠くから眺めると、家はこんなに小さいんだ」とつぶやく場面があった。
家族は自分にとっては大きな存在なのに、客観的に見ると、こんな程度のものなのか、というようなこの言葉。
家族というと、近い関係であるためにかえってお互い、わがままになってしまうけれど、この家族はその気持ちをそれぞれのなかにしまいこみ、過ごしている。
やさしいギルバート。
うまく、たまってあふれてしまいそうな気持ちを、抜いてくれるのが、アーニー。
みんなあきれるけれど、彼が貯水タンクに登ったり、木に登ってふざけたりするごとに、しょうがないわね、守らなきゃ、という気持ちになる。
母親も、昔はきれいだったけれど太ってしまい、世間から見るとおかしく映るのに、それでも子供たちにとってはいつまでも威厳のある存在。
絶対に変わらないと思ってたもの自体=お母さん自身 が変わらなきゃと思った途端に、崩れ、変化がはじまってしまう。
家もなくなり、みんな離れていく。
ギルバートと関係のあった奥さんのだんなさんが亡くなったあと、町を離れていく。
なぎとめていたものがなくなったから。
ギルバートの家は、その意味ではとっても大きなものだったので、焼かなくてはならなかった。
そして逆に象徴的ななのは、トレーラーハウスという、どこにでもいけてしまう家に住むベッキー。
アーニーが列をなして通り過ぎるトレーラーハウスを引いた車の一団にはしゃぐ。
そしてその自由な香りのなかから素敵な彼女が出てくる。
最後はその彼女と一緒に馴染んだ場所を離れていくことになる。 すごく心配なのかもしれないけれど、
それでもちゃんと生きていける。
きっと離れても、苦しさを共有し、支え合ってきた家族...思いやりは忘れない...素敵だ。