マサル(記)です。
昨日少し書いた叔父とトマトの話には続きがある。
ざっくりしたことを書くと、叔父は所謂本家の家長。
本家では長いこと農業をやってて、近所に住んでるうちとしては取れたて新鮮な野菜をいただいていた[1]
春には竹やぶで筍を[2]、夏にはトマトやきゅうりやスイカ、秋には米[3]や果物を、冬には大根に白菜にネギ、などなどなど。
とにかく色々な旬の野菜をいただいていたわけで。
そりゃあ、スーパーで買うより取れたてのほうが断然うまい。
そうそう、ガキのころはよく本家の畑や田んぼで遊んだよ。
きゅうりはトゲがしっかりしててプルーム(白い粉)してるものが新鮮。
ナスは風に弱く、強風で実がちょっとでも葉や茎に当たると傷が付きやすい。
そばは栽培は簡単だけど採れる量が少ないのであまり利益が出ない。
大根やゴボウは深く掘って柔らかくした土で育て、畝を高くする。
なんてのは本家の畑で遊んでたときにおじさんに教えてもらったことだ。
と、
亡くなった叔父には一つ秘密があった。
本人は結構あっさり話してたけど。
色弱だったのだ。
まぁ、色弱は比較的多いらしく、日本でも20人に1人くらいいるらしい。
本人がどこまで認識してるかは知らんけど、赤と緑の区別がつきづらいとか。
叔父も子供の頃、土も木も全部茶色で描いてたらしく、よく友達に
「○○ちゃん[1]が色塗っとみんな茶色だぁ」
っていつもからかわられてたとか。
「俺ぁ絵ぇ描くのはうめえんだけど色分っかんねえからなぁ」
と叔父は笑っていた。
逆に、ガッコウの先生からは
「お前、まじめにちゃんと描け」
と怒られたらしい。
理不尽な。
そう、叔父は緑が赤っぽく見えるのだ。
って、
それって、農家的にはどうなのよ?
例えば、トマトがどこまで熟れてきたか分からんのじゃね?
と、生前の叔父に疑問をぶつけたところ
「そりゃあ、かあちゃん(連れ合いの叔母)に熟れてっか見てもらんだ」
至極納得です。
ちなみに、信号とか分からんじゃんって聞いたら
「どこ光ってっか見てっから分かる」
らしい。
あと色覚検査もパターンを覚えてたとか。
傾向と対策は重要だと思うた。
[1] 傷があったりして市場に出せないものとかね。勿論、お返しもするし手伝いとかもしてたよ。
[2] 我が一族は大きすぎず柔らかいものを見つけるテクニックと、折らずに掘利出すテクニックを見につ
ける。
[3] 酒用なので普通の食用に比べると味は落ちる。
[4] 今でもあだ名は同じ。