マサル(記)です。
通夜でした。
早めに集合した親族一同。
納棺式です。
数年ぶりに再会できた叔父は、痩せて色白になっていた。
僕の記憶にある叔父はまさにTHE農家のおじさんで、小柄ながら筋骨たくましく日に焼けた赤ら顔でいつもニコニコしていた。[1]
それが痩せた老人になっていた。
棺に納められた叔父はまるで安らかな眠りについた桂歌丸師匠のようだった。[2]
その棺には生前から縁のあるものを収めた。
・好きだったお酒
・愛煙家だったのでタバコ
・お囃子の法被
・愛用の横笛
・叔父作のひょうたん(絵を描くのが好きだった)
そうだよね、みんな叔父さんの好きだったもの。
体調を崩して施設に入り、入退院を繰り返していた叔父。
好きな酒もタバコも禁止となり、自慢の野菜も食べられなくなって栄養摂取は胃ろうに頼っていた。
天国には叔父の好きなお酒やタバコもあるのだろうか。
また飲めるようになったらいいんだけど。
得意の笛吹いたり、好きな絵を描いたり。
そうそう。
通夜の後、お清めで出されたオードブルにトマトが盛ってあった。
叔父との思い出でまず最初に思い起こすのは
「ほいマサル、これ食え。うっめえぞぉ」
という一言だ。
農家をしていた叔父はよく野菜をくれた。
でも、野菜が苦手で特にトマトが嫌いな僕は叔父から勧められたトマトを断っていた。
「なんだぁうめえのに」と苦笑いをする叔父。
その叔父の作ったトマトは少し青いとこが残っていたけど[3]、採れたて新鮮で皮は白く光るようにツヤッツヤ、バリっとした食感でジューシーだった(まぁ、やっぱり苦手なんだけどね)
うちの家族は「あれをいつも食べてたから売ってるトマトじゃ物足りない」っていつも言ってるよ。
食べれなくてごめんね。
残念ながら僕は明日の告別式には出席できない。
今日でお別れだけど、墓参りには行くからさ。
[1] 僕の中では猿に似てると思ってた。ニホンザル系。
[2] 現時点で歌さんは勿論健在です。
[3] トマトは販売されるタイミングで熟れるようにするので、出荷前は少し青いのだ。