マサル(記)です。
久々に怪現象に遭遇。
先日の祝日の午前。
自宅アパートで布団に包まってぬくぬくと爆睡していますと、何かの気配に目を覚ます。
というか、
なんかいる。
見えないけど、なんかいる。
気配だけしか分からないが、なんかいる。
そいつがグルグルとボクが寝てる布団の周りを回り続けてる。
グルグルと素早く回るものだから、右からふわーっ左からふわーっと風を感じる。
人がさーっと通るときのアレね。
なんだなんだなんだ?
と、ここでようやく自分の体の異変に気づいた。
体がガッチガチに固まって動かない。
所謂、金縛りというやつだ。
昔何度か掛かったことがあるけど、こんなにあからさまなのは初めてだ。
腕は上がらず肩もまわせず腰も捻れず。
足はまっすぐのまま強張り、足と足の間に固い何かが挟まったようなカンジ。
僅かに首は傾ける程度は動くけど、あたりを見舞わせるほど動けない。
うわーなんか変なのが部屋に入ってきちまったどうすべ。
なんて少しは慌てたものの、すぐに
「つーか眠いんだけど、寝かせてよ」
「せっかくの祝日でゆっくり寝ていたいのになんだこいつは」
「そもそも人の家に勝手に入ってきて何様だ」[1]
「ぐるぐるぐる人の周りを回るなんてバカにしてるのか」[2]
「この野郎目にモノ見せてやる」
と、ふつふつと怒りが湧いてきた。
こんな金縛りなんぞ気合でなんとか解いてやるとばかり、全身の力を振り絞る。
口ではお経なんぞ唱えながらぐぐぐぐと両腕を上げ、両足をたたみ、体をよじり、体を起こす。
うおおおお。
どりゃ!
と、一気に金縛りを振りほどき、えいやとばかりにかけ布団を蹴って飛び起きた。
こんにゃろうどの幽霊だこんなことしやがるのはぶっ殺してやる[3]と周りをギロリとにらみながらあたりを見回すと、
まぁ、やっぱし誰もいないわな。
ちきしょう逃げやがったかあっとプンプンですよ、ええ。
人の安眠を邪魔しやがって二度と来んじゃねえとはらわた煮えくり返っておりました。
しかしまぁ、件の幽霊も化けて出た先でこんなに怒り心頭で抵抗されて驚いたろう。
化け損だ。
つーか二度と来んじゃねえぞ。
[1] まぁ幽霊なんだけど。
[2] バカにしてるんじゃなくて化けて出てるんだけど。
[3] まぁ死んでるけど。