マサル(記)です。
無罪、という判決ではあったけど。
オウムの逃走犯だった菊池直子の裁判が東京高裁で行われた。
東京都庁小包爆弾事件ってやつね。
オウム真理教の麻原彰晃の指示により、地下鉄サリン事件等の捜査をかく乱するために、当時の都知事だった青島幸雄に爆弾を送りつけ、それを開けた都職員が負傷した事件。
で、菊池はその爆薬やサリンなどに使用された薬品類の運搬役として事件に関わった疑いがあるとして指名手配されてたわけで。
本人は「テロなどの犯罪に使われるものを運んでいたという認識がなかった」として、無罪を主張していてその結果が今回のコレ。
この事件の難しいのが、菊池が認識していたか否かっていう点。
あんまり物証がないからだ。
(そりゃまぁ、「これ運んでおいて」程度じゃ指示書とかの物証はないだろうけど)
それに、事件から長い月日がすぎてるので元オウム信者や捕まった幹部など、証言者の記憶もあいまいになってる。
加えて、このへんのとこがあくまで元幹部の井上死刑囚の証言だけなわけで物証としては正直弱かった。
(というか、井上の証言って色々アレなんだよね)
確かに、末端信者の菊池が事件の計画に深く関わっていたとは思えないし、科学的知識は低かった。
故に、サリンやら爆弾テロやらの主導的な役割とは言えないので、せいぜい手伝ったっていう殺人未遂ほう助罪っていうトコで一審ではギリ有罪。
で、今回。
裁判所は井上の証言は信用ならんと、一審の判決は間違いだったとばっさり切ってしまったわけだ。
検察はガッカリ。
と、
これはあくまで私見なんだけどさ。
僕が思うに、菊池は自分が携わっていた仕事が「何かマズいことに使われている」ってうすうす気づいてたんじゃないかなと。
教団のテロ行為が発覚して、自分が運んでいたものがどう使われていたかに気づいて戦慄したに違いない。
そして抱える罪悪感。
逃亡犯は教団からの支援で逃亡生活を送ってたわけだから、自分らの置かれた状況はそれぞれよく分かっていたはず。
自分の無罪を主張するなら、もっと早く出てきて主張するなり支援者を募って裁判に臨めば良かったはずだろう。
でもしなかった。
法的には無罪、という判決であったけど、本人が一番分かってることだろう。
罪がなかったわけじゃない。
犯罪の片棒を担いでいたこと、それを隠そうとして逃げていたこと。
自分がよく分かってるはず。
当然、検察は上告することになるだろう。
長期に渡って探していた逃亡犯を検察も警察がおいそれと自由にするとは思えない。
どう決着するか、今後も注目したい。
と、
つーかね、
どっちかというと、僕ぁ裁判所の判決に戦慄を覚えたよ。
確かに井上の証言は虚偽が混じってる感があるのは確かだ。
保身のための虚偽証言っていうやつね。
少なくとも全てが真実かは微妙ではある。
でもさ、それを他のやつより証言が詳細すぎるから不自然って。
それって、裁判官の匙加減だけじゃん。
裁判官が信用できないって言ったら、どんな証言だって無駄になるのか。
これ、かなりヤバい気がしてきたよ。
つーか、 裁判員裁判を法曹ってバカにしてるでしょ?
「これだからシロウトは」って、あっさり否定するし。
あんまりにも市民感覚と法曹の感覚が解離しすぎてる。
というか、法曹の好き勝手すぎる。
大丈夫なのか日本の裁判て。
なんか、最近の法曹ってちょっとした権力になってきた感があるよね。
政治的にも刑事的にも。
法律を解釈して判決を出すのは自分らだ、つーか俺らがルールだ的な。
日本の治安を悪化させるのは、この「法の番人」達かもしれない。