マサル(記)です。
思うにデザインから見積もりってのは無理だ。
新国立競技場の件でデザイン選考の委員長を務めた安藤忠雄が会見を開きましたけど、そりゃあ本人だってどうしてこの工費になるんだって驚くのも無理はない。
審査はあくまでデザインなわけで、実際の設計と工費の概算ってなるとそっからはゼネコン各社の仕事なわけ。
んで、あいみつ(相見積もりね)して具体的な値を出してもらって、実現可能な業者を決めてくわけで。
先のデザイン審議の段階じゃそこまでの数値は出ないし、概算によってはデザインも変更されることもしばしば。
何のジャンルにしてもデザインを完全に再現できることって少ないでしょ。
この手の概算やデザインとの関係がよく分かるのが、前田建設工業のファンタジー営業部だ。
https://www.maeda.co.jp/fantasy/index.html
前田建設は所謂大手ゼネコンの一社で、業界ではダムとか橋とかトンネルとかが得意なとこ、らしい。
どっちかというと建築よりか土木寄りかな。
で、そんな前田建設がアニメやゲームなどの架空の施設建設を受注した、という体(てい)で建設費の概算を行う、っていうものが、ファンタジー営業部のお仕事。
(そーいう企画なんです)
例えば、マジンガーZの光子力研究所格納庫兼プール建設とか、銀河鉄道999の銀河鉄道株式会社メガロポリス中央ステーション(仮称)発着用高架橋建設とか、機動戦士ガンダムの地球連邦軍ジャブロー基地建設とか。
上記の概算の根拠とするのはアニメで描かれた各施設。
大きさとか材質とか、施設の機能とか。
架空の施設だけに実際に建てるとなると工法的にものすごく難しかったり、現在の技術では不可能だったり、かつものすごくお高い。
なので、完全な再現は無理でも、ある程度は妥協しながらもなるべく元のディテールに近づけながら現実的な概算に落とし込んでいくってのがすごく面白い。
ゼネコンの仕事っていうが(まぁすごく噛み砕いてだろうけど)分かりやすく書かれていると思う。
で、だ。
果たして今回の新国立の見積もりは、どこまでデザインの妥協できたのか。
詳しい見積もりを開示して各社で再検討して欲しいよね。
そういったところで工費が圧縮した上で、デザインをどこまで再現できたか、が腕の見せ所だよ日本のゼネコン。