話はね、とにかくこうなの。
わたしが、柏木さんと付き合ってたとか、
それで、わたしの方がね、
結構しつこく迫ったとか、
あの人が黙ってればいいだけでしょ、
それなのになんで、
そんなふうになってるのか、
もう、理解できなかったよ。

「そんな…、わたし違う、」
優衣ちゃんの言葉に、
わたしは一生懸命
否定すること言ったんだけど、
なんか噂って怖いよね、
彼女はふうん、そうなんだ、
みたいに聞いてて、
本当のこと知ってるわたしの意見よりも、
みんなが話していることの方が、
人数も多いし、
多分、正しいと思ったんじゃないかな。

わたしそれで気づいたんだ。
同僚とか、みんなの態度がね、
少しだけ、冷ややかになったっていうか、
以前よりも、仲良くできなくなっちゃって。

それから、仕事も、
在庫確認とか、
今までは何人かでやってたんだけど、
元々わたしの仕事だったとかで、
誰も手伝ってくれなくなったり、
なんか、柏木さんが、
そう指示出したらしいんだけどね、

いやだよね、
わたし、恨まれたみたいで、
怖いなって思った。
東京から来た社員の人って、
結局影響力大きいから、
みんなわたしから距離おくようになったんだよね。


―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

モーテルの一室、
順平のとなりで、
ミクちゃんは
30分以上話し続けていました。

枕元の置時計は、
すでに23時近くになっています。
順平の頭には、
あと4時間もしたら
キャベツ畑にいなきゃならないということが、
まだ少し頭にありましたが、
それはすでにぼんやりしていました。

彼は、ミクちゃんに、
「それで、会社やめちゃったの?」
そう聞いていました。
彼女は相変わらず、こちらを見るでもなく、
ただ横顔を俯かせて、
「そりゃそうだよ、やめるよ、
やってられないじゃない、」
「そんなもん?」
ミクちゃんは頭を振り上げ、
順平をじっと見ると、
「男にはわかんないよ、
こういうの、どうしようもないんだから、
わたしに、何にもできないんだか」

順平には、男とか女とかよりも、
この場合、
権力がある方が
一方的に優位であることが問題であって、
優位な方が、私情を挟んだときに、
それを職場の土俵に乗せてくる人間だったら、
もうどうしようもないんだ、
まだ、アルバイトしかしたことがなかった彼ですが、
そういうことを、
なんとなく思っていました。

 

プロジェクト587日目。

 

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2020/2/16 587日目

 

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

 

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 

 158ページ中50ページくらい了

 

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『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

 

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