「どこ行く?」
順平はバイクに跨ったまま、
前面に現れた
ピンクのスクーターのミクちゃんに言いました。
陽はすっかり暮れています。
遠くの街灯にぼんやりと、
彼女の姿が見えています。
こないだカラオケで会った時と、
化粧が少し違うな、そう思いましたが、
どこがどうとかは、
彼にはよくわかりませんでした。
ただなんとなく、
大勢でいた時と、
雰囲気まで違って見えました。
ミクちゃんは、
「回転寿司する?」
「回転寿司?」
「おすしきらい?
こないだね、新しいとこ出来たんだよ、
少し遠いけど、」
「うん、」
寄宿舎の夕食は食べていないし、
お腹が空いていました。
田舎の夜道は、
あまり街灯がありません。
特に国道に出るまでは、
ほとんど真っ暗で、
自分達のバイクが放つ光だけが便りです。
順平は、ミクちゃんのスクーターの、
小さな赤いテールランプを追って
単車を走らせます。
スクーターはあんまりスピードは出ません。
せいぜい50から60キロくらいでしょうか、
順平はアクセルを
微調整するように握って、
彼女の後についていきました。
5キロくらい走って、
みなで行った市街地も抜け、
国道をひたすら行くと、
ようやくミクちゃんの言う
回転寿司店にたどり着きました。
向かい合いに座って、
ここでようやく、2人は顔を合わせた感じでした。
やっぱり、カラオケの時とは少し雰囲気が違う、
順平は再認識するみたいに、
彼女を見ていました。
彼女のこと、
背が高くて、金髪のロングヘアーで、
膝小僧に蚊にさされた跡があること以外、
まだ何も知らないのです。
それでも、瞬時に恋愛が生まれるとしたら、
こういう時なんでしょうか、
「ここねえ、まぐろ美味しいよ」
ミクちゃんは、
順平のそんな気分とはまるで異なり、
いたって平静な感じで、
さっそくベルトコンベアを流れてくる皿を
いくつかとっていました。
「食べないの?」
「食べるよ」
「お魚きらい?」
順平は首を振って、
「好き、な方、」
「ふふっ」
それで、彼女は手を口にあてて笑うと、
「なんか言い方へん」
「へんかな」
ミクちゃんは、大げさに順平を真似て、
「すき、なほお…、だって」
「そうかな」
順平は口元を曲げ、
「ミクちゃん、いくつ?」
「え~」
なぜか、彼女はテレながら、
「にじゅうに」
「そう…」
2つ下か、そう思いながら、
順平も皿に手を出しました。
順平はバイクに跨ったまま、
前面に現れた
ピンクのスクーターのミクちゃんに言いました。
陽はすっかり暮れています。
遠くの街灯にぼんやりと、
彼女の姿が見えています。
こないだカラオケで会った時と、
化粧が少し違うな、そう思いましたが、
どこがどうとかは、
彼にはよくわかりませんでした。
ただなんとなく、
大勢でいた時と、
雰囲気まで違って見えました。
ミクちゃんは、
「回転寿司する?」
「回転寿司?」
「おすしきらい?
こないだね、新しいとこ出来たんだよ、
少し遠いけど、」
「うん、」
寄宿舎の夕食は食べていないし、
お腹が空いていました。
田舎の夜道は、
あまり街灯がありません。
特に国道に出るまでは、
ほとんど真っ暗で、
自分達のバイクが放つ光だけが便りです。
順平は、ミクちゃんのスクーターの、
小さな赤いテールランプを追って
単車を走らせます。
スクーターはあんまりスピードは出ません。
せいぜい50から60キロくらいでしょうか、
順平はアクセルを
微調整するように握って、
彼女の後についていきました。
5キロくらい走って、
みなで行った市街地も抜け、
国道をひたすら行くと、
ようやくミクちゃんの言う
回転寿司店にたどり着きました。
向かい合いに座って、
ここでようやく、2人は顔を合わせた感じでした。
やっぱり、カラオケの時とは少し雰囲気が違う、
順平は再認識するみたいに、
彼女を見ていました。
彼女のこと、
背が高くて、金髪のロングヘアーで、
膝小僧に蚊にさされた跡があること以外、
まだ何も知らないのです。
それでも、瞬時に恋愛が生まれるとしたら、
こういう時なんでしょうか、
「ここねえ、まぐろ美味しいよ」
ミクちゃんは、
順平のそんな気分とはまるで異なり、
いたって平静な感じで、
さっそくベルトコンベアを流れてくる皿を
いくつかとっていました。
「食べないの?」
「食べるよ」
「お魚きらい?」
順平は首を振って、
「好き、な方、」
「ふふっ」
それで、彼女は手を口にあてて笑うと、
「なんか言い方へん」
「へんかな」
ミクちゃんは、大げさに順平を真似て、
「すき、なほお…、だって」
「そうかな」
順平は口元を曲げ、
「ミクちゃん、いくつ?」
「え~」
なぜか、彼女はテレながら、
「にじゅうに」
「そう…」
2つ下か、そう思いながら、
順平も皿に手を出しました。
プロジェクト572日目。
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2020/2/1 572日目
■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71%
■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定
■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中
158ページ中50ページくらい了
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『僕を知らない君へ』オープニング 1日目
→https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
