排水中のトリチウムに関するメモ

外国製の高輝度トリチウムマーカー欲しいです。。。欲しいです

昨日のアンカーで青山氏がトリチウムどこにでもある安全安全連呼していたのでムッとしました。
まず安全か否かという視点ではなく、それも後述しますが、
法的に所持規制があるものを、
トリチウムを使った日用品ですら、日本国が法的に所持を制限している現実を無視して、
トリチウム安全安全言うのは、規制の現実を無視しているだろう。と。
例）
　文部科学省からケイブロスのトリチウムカプセル購入者へのお知らせ
　http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/12/08120207/001.htm

トリチウムを使った製品（時計、マーカー）の購入を検討したことがあれば、
日本はトリチウムの所持をかなり厳しく制限していることを知ることになります。
実際は、まぁ、人体への影響が小さいことが海外でも多くの製品利用者によって
実証されていますし、危険度に見合っていない法律なのでしょう。

トリチウム放流し放題を目論むのであれば、
日本政府のトリチウム規制を撤廃させるべきですよ＞青山氏

　放流するときは『安全だから　安全だから』連呼
　所持するときは『危険だから　危険だから』連呼　見事なダブルスタンダード。です。
　
ついでに法的根拠と、トリチウムの回収方法についてgoogle先生に教えていただきました。よ。

　核融合科学研究所　安全情報公開
　http://safety-info.nifs.ac.jp/qa/2013/130213_01.html

特に面白いのが６．７．８．

●６．に関しては、
6×10^1(Bq/cm3)　以下であれば法律上「放射性同位元素」として取扱う必要がない。と。
6*10*1000(Bq/㍑)なわけで、一例として新潟の陸水と比較するとえらく高濃度なものが許可されていることに気が付きます。

　↓柏崎刈羽原子力発電所周辺　環境放射線監視調査結果速報
　　P12　核種分析結果（トリチウムの放射化学分析）
　http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Top2/284/645/h24q4130725,0.pdf
　H24年度　単位　　Bq/㍑
　　　　　　飲料水　＊～０．３９
　　　　　　原水　＊～０．３８
　　　　　　河川水＊(検出下限値未満)

濃度が高くとも安全性が高ければそれほど問題はないわけですが、
ちょっと資料をさがすと、こんなことも書いてあるわけで。

　トリチウムの生物影響
　http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-20

抜粋
　トリチウムはトリチウム水（HTO）の形で環境に放出され人体にはきわめて吸収されやすい。
　動物実験で造血組織を中心に障害を生ずることが明らかにされ、
　ヒトが長期間摂取した重大事故も発生している。

提供元のサイトは文部科学省の事業において作成されたもので、
反原発とは無関係です。いちおう。念のため。

●７．に関しては、
青山氏は番組で　「（トリチウムは）唯一回収できない」と複数回説明し、
そんなに難しいものなのかと疑問を持った点に対する回答。ですな。
色々スッ飛ばして結論だけ取り出せば、

　>回収率の下限を90％としています。

この通り。青山氏の説明では１０％残ることについて回収できないと言っていたのか、
いやいや、番組を見た印象では全く回収できないように受け取れましたけど。な。

東京電力の多核種除去設備 (ALPS)で除去できないだけ。でしょ？
この情報を意図的に隠したのであれば、フェアじゃないぜ＞青山氏

●８．に関しては、
下記の文章がすべて。でしょう。

　>環境にトリチウムが漏れることがないように管理する計画なため、環境に影響を及ぼすことはありません。

つまり、日本の原子力関連施設はトリチウムの放出をしないことにより、環境への影響がない
≒放出するべきものではない。と言っているわけです。

トリチウムは環境へ影響を及ぼさないという青山氏の主張とは大きく異なります。
この差異を埋めるためには、それなりの時間をかけた検証と確認が必要でしょう。
トリチウムの生物影響
　http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-20
を見る限りでは、海流と魚介類への生体濃縮、禁漁エリアと期間等影響を調査する必要がありそうです。ね。

結論を急ぐ必要は（私には）全くありません。

急いでいるのは、東京電力さん。ですよね。
汚染水をためておけないから。強引な手を使ってきたな。というのが率直な印象です。

水質汚濁防止法の精神と自治体条例の横出し規制について、と、
福島の自治体が打てるいくつかの排出規制について、
書こうと思っていましたけど
長くなりましたので。また。

汚染水流出の既成事実を社会に追認させ、正式化し、後付で作業を合法化する。
そういうやり方ですか。2013/3/16(土) 午前 9:12
http://blogs.yahoo.co.jp/level4level4/32605002.html

汚染水の海洋流出に関しましては、タンクから漏れただの、と
どうでも良いニュースを大きく報道し、
重要なニュースをとりあげない。

3/16時点で出ているニュースに反応するべきでしょ。

＞　東京電力福島第一原子力発電所の専用港で、海水の放射性セシウムの濃度がほとんど下がらなくなっている
＞　試算では、専用港の海水は、海流や潮の満ち干で１日に４４％が入れ替わると推定され、セシウム１３７が
＞　公表されている濃度になるには１日当たり８０億から９３０億ベクレルが流れ込んでいる計算になる

簡単な話。
海水の出入りがあるのに濃度が下がらないのはなぜか？

3/16の時点で分かっていました。ね。
　　イカサマ
　　アリバイ作り
　　決定の延期・対応の先延ばし
そんな6か月
　　なあなあ
　　しょうがない
　　どうしようもない
　　みんなｗが悪い
責任の所在をあいまいにする嫌な結末が見えているのに、東京電力の予定調和を崩せない。

俺は、東京電力の破綻処理と原子力村の解体をしない限り、
不信は消えないし、隠蔽は続くと考えています。
19日で発足1年の原子力規制委員会と原子力規制庁には何も期待できない。

自らも変われない。外からも変えられない。
では借金背負わせて破綻処理させましょう。
税金はタダじゃないんだよ＞東京電力さん