毎度のことだが、これだけの実績がありながら毎回取捨を悩ませる馬も珍しい。好走時の圧倒的な強さと負けるときの脆さが常に同居している馬であり、負ける要因が気持ちの問題などと取り上げられる事によることで常に危険な人気馬のような評価だが、適性自体は非常にはっきりしているので、その判断さえ誤らなければ馬券的には付き合い易い馬だと思う。
今回は下手すれば1倍台の1人気だろうからしっかり検証してみたい。
まず阪神コースでは馬券圏内を外してないが、成績が阪神、中山という力を要すコースに集中している。もう誰の目にも明らかではあるが、特徴を簡単に説明すると好走の条件としては、時計の掛かる馬場(重馬場、芝の質)でスタミナが生かせること。スピードや瞬発力を求められない且つ位置を取るかポジションが後方になっても早めに動いて脚を出し切ることができれば高評価できると考えて良いと思う。以上のことを踏まえた上で、近走を振り返ってみたい。
前走の天皇賞春だが、過去2年はこの馬の武器が何ひとつ生かせる条件ではないので、人気でも買ってはいけないレースだった。高速馬場でスピード、京都は下り坂で加速もしやすい上に終いも落ちないラップではまず出番はないわけで。今年はというと、スタートからポジションを取りに行ったが取れないので最後方追走。序盤から中盤はゆったり流れていたが、鞍上の横山典が自ら動きラスト5Fから強引に流れを変えて後半持久力戦に持ち込む好騎乗で脚を出し切っての勝利だった。エンジンの掛かりが遅いのでロングスパートで脚を余さないことは勿論だが、11秒台前半の脚を問われなかったのも大きかった。最速地点はラスト2F目の11.5だったことでギリギリ我慢できたこと、他馬よりも早い地点から動き出していたことでシップ自身もトップスピードに乗れていたので置かれずに済んだことも幸いしている。この最速地点がもっと手前であればシップは前との差を詰められないどころか広げられたはずなので。この点に関しては、鞍上の好騎乗があったにせよ上記条件を満たすことができれば強い競馬ができるのだと証明できた一戦だったと思う。
前走の阪神大賞典は飛ばして、前々走のAJCCについては、冬場の中山にしては高速だったこと、有馬をピークに作っていたので出来が本来ではなかったこと、更にあれだけのSペースで消極的に運びすぎたことなど複合的な原因があったかなと。高速馬場での加速力も求められただけでも大きなビハインドであるのにポジションの優位性や早めの動き出しもないので負けて当然の内容だった。特に残3~2F区間が11.4-11.2というラップを逃げた馬が刻んでいるのだから後ろの馬はそれ以上のスピードが要求されたわけで、この数字だけ見てもシップがどうこうなる展開ではなかったかなと思っている。4走前の有馬記念も超の付くSペースでレースの動き出しも残3F地点から急加速するようなラップ。残4Fから12.4-11.5-11.2-11.9となり動くのが遅すぎた。12.4-11.5と約1秒急加速するラップで置かれるのだからその手前から動き出すべきだったし、ラスト2F目の11.2という最速地点では自身も最速の脚を出しているのに前と詰められていない。ラストの急坂で少し落ち込んだところで伸びて3着は確保したが、レースの流れが向かなかったのもあったのが、仕掛け次第ではもう少し何とかなったかなと思わせるレースだった。AJCCよりは早めに動き出したことで、11秒台前半にも一応は対応していたので注文は付くが、スピード勝負になれば即消しとまでは言い切れないかなということ。
近走を分析した上で、宝塚記念はとい
うと、登録馬を見ると前に行きそうなのが、カレンミロティックくらいしかいないことで出して行けばポジション面では改善が期待できそう。ペースを握るのがカレンであれば、この馬もどちらかというと持久力タイプなのでS寄りに触れることはないと思われるのは好材料。週末の天気も不安定で、馬場は良でも時計はある程度要するのではないかと思われる。元々阪神内回りは、Sペースで直線向くということは少なく、早い地点から各馬動き出して脚の持続力比べになりやすい形態でもある。動き出し地点で11秒前半が2F続くような展開にならないのであれば、人気でもこの馬を消す必要はないと思うのだが、先週の馬場を見るとこの動き出し地点で11秒前半が続くレースもあったので、この辺りは土日の馬場を見てから判断したい。これを相殺できるポジショニングや動き出しがあれば、普通に勝ち負けできる条件なので軽視はできない。
うと、登録馬を見ると前に行きそうなのが、カレンミロティックくらいしかいないことで出して行けばポジション面では改善が期待できそう。ペースを握るのがカレンであれば、この馬もどちらかというと持久力タイプなのでS寄りに触れることはないと思われるのは好材料。週末の天気も不安定で、馬場は良でも時計はある程度要するのではないかと思われる。元々阪神内回りは、Sペースで直線向くということは少なく、早い地点から各馬動き出して脚の持続力比べになりやすい形態でもある。動き出し地点で11秒前半が2F続くような展開にならないのであれば、人気でもこの馬を消す必要はないと思うのだが、先週の馬場を見るとこの動き出し地点で11秒前半が続くレースもあったので、この辺りは土日の馬場を見てから判断したい。これを相殺できるポジショニングや動き出しがあれば、普通に勝ち負けできる条件なので軽視はできない。