日本のポップスは欧米人はどう感じるか | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

私の友達のロロ(フランス人)は
音楽をこよなく愛していて、

常にヘッドフォンをしていて
あらゆるジャンルの音楽を
聞いているわけです。

ロック、ポップス、クラシック、ジャズ、、、

さらに、欧米の音楽だけでなく、
アフリカや中東や、インド、
アジアの曲なども
広く聞いています。

私は日本の音楽と洋楽しか聴かないので
中東の音楽などと言われても
さっぱりなのですが

フランスは移民の国なので、
中東や北アフリカの曲もフランスのポップスに
強い影響を与えているようです。

音楽もそうですが、
アラブ語はフランスのスラングとして
一部使われていて、

例えば、
“ちょっと”というのを
フランス語では”un peu(アンプ)”
と言いますが、

フランスのスラングでは
“Un chouia(アン シュヤ)”と言います。
“chouia”と言うのは、
アラブ語で”ちょっと”と言う意味。

使い方としては
Tu veux du sucre ? 
(砂糖いる?)
Oui, un chouia s'il te plaît.
(あー、ちょっとだけ)

とこんな感じです。

—————————————
話が脱線しました(>_<)。

音楽の話ですが、
そんな理由で欧米と
中東、北アフリカの音楽は
お互い強く影響し合っているようです。

ところが!!!

この、音楽に明るく、
あらゆるジャンルを偏見なく聞く
ロロでもってしても、

“日本のポップスは
よく分からない”

と言うのです!!

私は、洋楽も昔からよく聞くし
もちろん日本のポップスも大好きなので
両方の良さを分かってるつもりです。

なので、
「洋楽もいいけど、
日本のポップスもいい歌がたくさんあるから
聞いてほしい」
と、彼にいろいろ教えてあげるわけです。

彼も”日本のポップスを知りたい”
と言うので、私の好きな曲を
毎日少しずつ厳選して
送っていますが、

やっぱりダメなようショック
中には
「これいいね!」
と言うのもあるようですが、
大半は「うーん、、、」となります。

えー、なんでー。
いい曲なのに、、、ショボーンショボーン

どうやら、ロロいわく
欧米人が日本のポップスが
なかなか入ってこないことは
理由があるようです。

音楽について何も知らない私に
色々教えてくれるロロ。

ロロ「音楽って、
音階っていうのがあるんだよ。

日本のポップスは

十二音技法と

ペンタトニック(五音音階)が
ベースになっていて、

これはあまり欧米人には
馴染みがないんだよ。

欧米人の音楽は
基本的にはブルーススケールが
ベースになっていてetc...etc....etc....」

真剣に説明を受けましたが
まともに書くと、
学術書のようになるので割愛!!
(ロロ、すいません、、、)

超ざっくり言うと、
日本の音楽と、欧米の音楽は
基本的には
音階が違う、らしいのです。

もちろん、邦楽の中にも
欧米の音階のものも
あるらしいのですが、

基本的に、日本の音階が
強く影響しているとのことです。

ちょー難しい話ですが、

簡単に言うと、
インドの音楽を聴いて、
「あー、インドっぽいな」と感じたり
中国の音楽を聴いて
「あー、中国っぽいな」と
感じるのことがあると思いますが、

それは、その地域によって
音階と言うものが存在するから、
とのことです。

そして、欧米において
欧米周辺の国の音階は
お互いに強く影響しあっているので
聴いてて抵抗はないらしいのですが、

日本のそれは、馴染みがないので
聴いてて抵抗がある、とのことなのです。

なので、日本の曲は
欧米で流れることがほとんどない、
と言っていました。

ぶー「えー、じゃー韓国は?
韓国って、欧米から遠いのに
音楽シーンで結構成功してるじゃん!」

と、質問すると、

ロロ「あー、韓国の曲は
欧米の音階で作られているんだよ。
それは、韓国は海外で売れるように
欧米の音階にしてるから。

日本は海外に売るためじゃなくて
日本人に聞いてもらうために
作ってるんでしょ。

だから、韓国の音楽の話とは
全然違うんだよ」

ぶー「えー、そうなのー?
でも日本人は欧米の曲も
いい曲は音階に関係なく聞くよ」

ロロ「それは、日本が
欧米の曲を積極的に受け入れてるからだよ。
日本は、そうゆう土壌が
あるからじゃない?」

ぶー「えー、でも
日本のアニメとかの曲とか
欧米で人気のアーティストとかも
結構いるよ。

日本のテレビで
報道されてるの見たことあるし」

ロロ「一部のオタクと、
日本大好き人間に限られる話だね。
僕は一般的なフランス人の話をしてるんだよ」

ぼけー「ちーん、、、」

と、ざっとこんなやり取りを
したわけで、
それでも日本の曲を知ってほしい!!!

と、毎日彼に曲を送ってます。

ロロが”これはいい!”と言ってる
日本の曲が、

竹内まりやの《Plastic Love》。


ぶー「あー、竹内まりやね。
もちろん国民的な歌手だけど、
この曲はそこまでメジャーじゃないなー。
この方の有名な曲は、例えば
《シングルアゲイン》
《駅》
とかかな」

と言ってリンクを送りますが、
あまりいい反応ではなく、、、

ロロがいいと言ってくるのは
私の知らないアーティストばかり、、、

そして、そのビデオクリップの
コメントを見ると、
書いてるのは外国人ばかり、、、

やっぱり、
日本人がいいと思う感覚と
欧米が感じる感覚、違うのか、、、


と、思いながら、
今日もめげずに送りました!

今日送ったのは、
MISIA‼︎

MISIAの《Everything》


どうだ!!!

って感じで、送ったりました!

MISIAは流石に
世界中の人に響くでしょ!!

と、ロロから
「素晴らしいメロディーと歌声だね!」

やってやりました!

またこれからも
会心の日本の曲、送ったります!!

すいません、今日は長くなりました💦

ではこの辺で!!