《死ぬまでに見るべき50の芸術作品》
先日ウェブを見てると、ふと
「イギリス・ガーディアン誌が選ぶ
"死ぬまでに見ておくべき50の芸術作品"」
と言う見出しが飛び込んできて、
"なになに、《死ぬまでに見ておくべき》って、
どんな絵だ?"
と見てみると、
1番目に載っていたのが
ロンドンのナショナルギャラリー所蔵
「キリストの洗礼」
(ピエロ・デラ・フランチェスカ)。
おっ! ロンドンのナショナルギャラリー!
ちょうどロンドンにいるし、
ナショナルギャラリーは無料だし、
ちょっくら行って見てみるか!
と仕事が始まる前に
ちょちょっと行ってみることに。
「ナショナルギャラリー」は
ロンドンで最も有名な美術館で
所蔵作品はなんと2000点超。
有名作品も多く、
例えば、ゴッホの「ひまわり」。
フェルメールの「ヴァージナルの前に立つ女」
ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」
↓
例えば、二人の奥にある凸面鏡
------------------------------------------
ナショナルギャラリー所蔵の
《死ぬまでに見るべき》3枚の絵
と、キリがないので
この辺りでそれはいいとして、
《死ぬまでに見ておくべき》作品の
「キリストの洗礼」はと言うと、、
こちら!
んー、、、
よく分からない、、、
解説をいくつか読んでも、
入ってこない、、
これはキリスト教のことを
よほど熟知してないと分からないかもです。
--------------------------------------------
そして、その
そして、その
《死ぬまでに見るべきアート50》の
リストには、
ナショナルギャラリー所蔵の作品が3点あり、
他にあったのが、
ターナーの「雨、蒸気、速度−グレート・ウェスタン鉄道 」。
しかしターナーと言えば、
個人的にはすぐ近くに掛けられている
「解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号」
の方が好きです!
---------------------------------------
もう一点が、
コンスタブルの「乾草の車」。
とんでもなく金持ちで
とんでもなく広い家に住んでいたら
ぜひ部屋に飾りたい一枚です!
--------------------------------------------
一瞬で心を奪われた、危険な一枚!
と、《死ぬまでに見るべき》絵を見て、
ふらふら他の絵も鑑賞していると、
目に飛び込んできたのは、
この絵!!!
この絵の何に惹きつけられたかって、
彼女の目!!
若い女性(スザンヌ)の入浴を覗き見する
ふしだらな長老連中に対し、
(すけべじじいたち)
スザンヌが不安げで、蔑視するような、
それでいてかなり魅惑的な表情で
こちらを見ている
絵、と言うわけです。
これは旧約聖書にある
ひとつのエピソードを元にした
絵なのですが、
(長老連中が、若く美しいスザンヌに「自分たちと関係を持て! さもなければ、あらぬ罪で死罪にするぞ」と脅すシーン)
これと同じシーンを描いた絵は
実はかなりの数で描かれているようです。
(それだけ人気のシーンということ)
この絵は長老の視点に立っている絵なので、
この絵を見ると自分がスザンヌを
覗き見しているような
いやらしい感覚に陥り、
またスザンヌに対して支配的な
感情も沸き起こり、
さらにスザンヌにその美しさゆえに
誘惑されているような
そんな気持ちになります。
何とも巻き込んでくれる絵な訳です。
これは家に飾りたくないですねー。
心がざわついて仕方がないので!
---------------------------------------------
と、他にも
まだまだ素晴らしい作品が
てんこ盛りのナショナルギャラリー。
こんな美術館が無料な
ロンドンが羨ましいです。。