天気:晴れ&雨
フランスには様々な
初めてものがありますが、
テニスもフランスが発祥。
もともとは、
ジュ・ド・ポーム(jeu de Paumu)という
王侯貴族などが
室内で行う競技でしたが、
それがイギリスに渡って
現代のテニスになっていったわけです。
そのフランス発祥の
ジュ・ド・ポームのコート(跡)、
パリでも
随所に見ることができます。
例えば有名なのは、
チュイルリー公園にある
「ジュ・ド・ポーム美術館」。
ナポレオン3世期(19世紀中盤~後半)に建てられました
こちらの美術館、
ジュ・ド・ポームの名が付いてますが、
それはかつてここが
ジュ・ド・ポーム用の
建物だったからで、
現在はテニスとは関係がない、
現代写真専門の
美術館になっています。
(現在はコートはありません)
さらに古いジュ・ド・ポームの
建物を探すと、
サン=ルイ島で見つけることが
できます(1634年~)。
※サン=ルイ島についての
細かい説明はこちら
その建物がこれです。
この建物の中はジュ・ド・ポームの
コートがありましたが、
1750年にコートは閉鎖され、
今この建物は
ホテルとして運営されています。
そしてこのジュ・ド・ポームのコートで
おそらく最も有名なのが、
「球戯場の誓い」の
舞台となったヴェルサイユ宮殿のコート。
ここでの誓いを発端に
フランス革命が始まりました。
と、かつては
貴族たちの間で盛んに
プレーされていたジュ・ド・ポームですが、
その後、イギリスでいろいろ改良され
名前が"テニス"となった
その新しい競技に
人気を奪われ、
ジュ・ド・ポームは
一気に衰退。
かつてはパリに300ほどあった
コートは、今ではたった一つに
なってしまいました。
そして、その一つしかない
コートが、一番上の写真のコートです。
凱旋門からほど近い
16区の住宅街に、そのコートはあります。
事前に電話で見学希望を
伝えると、"OK!"という返事。
早速、行ってみました
↓
↓
ドアを開けると、
↓
階段を上ると、
↓
めっちゃくちゃ高貴な予感?
恐る恐るクラブの中へ入ると、、、
こりゃ、場違いなとこに
来てしまったか!!
緊張しながら受付の方に
「電話したものですが、、、」と
言うと、
「あー、自由に見て大丈夫ですよ」
とのこと。
全然気取ってなくて
いい方です
早速、
コートを見させていただくことに。
す、すごい! 現物を見られるとは!!
絵で見てきたのと、
同じです。
コートの中に入ると、
テニスと違って、
ジュ・ド・ポームは壁も使うのが特徴。
さらに、左の客席の上にある
斜めになっている天井部分を使って、
ボールを転がしたりもします。
(サーブはここにバウンドさせる)
また、右奥にある
変な穴に入れたら得点。
奥手前のコートの大きさが違ったり、
変なルールが
幾つかあります。
おじさんたちが入ってきて
プレー開始!
"写真撮っていいですか?"
と聞いたら、
"500ユーロだけど、いいよ"
という、微妙なフレンチジョーク。。
10分ほど、
プレーを見させていただきましたが、
どうだろう、、
んーーー、、
こりゃ、
やっぱりテニスの方が
楽しそう!
と私は感じました。
テニスの方が
もっとシンプル。
壁に当たったボール打ったり、
屋根を伝ってきたボールを打ったり、、
やってみたら面白いかもなのですが
見ただけでは、ちょっと
よく分からなかった、、
というのが正直な感想です。
※そもそもテニスがかなり好きなので、
テニスと比較すると、という意味です
おじさんに
「教えてあげるから、今度来なよ!」
と言われ、
メール交換させられ、、、
んー、どうしようかな。。
今度、気が向いたら
一度やってみようかなー、と
思うのでした。