天気:雨
テロから4日。
街は前と変わらない
日常が戻っていますが、
ただパトカーのサイレンが
増えたかなー、と
感じます。
いつも、
「あのサイレン、
何かあったから鳴ってるんだよな。
そうだとしたら、その何かが増えてないか?」
と、思ったりします。
考えすぎだと思いますが。。
今日は一日冷たい雨。
街はどんより
沈んだ雰囲気でした。
そんな中、学校が終わり
家に戻って一息ついていると、
突然家の固定電話が
けたたましく鳴り出しました。
けたたましいのは、ただそう設定しているからなのですが、、、
うるさいなー、
としばらく放っておくと
鳴り止みます。
この固定電話、
たまーに昼間に鳴るので、
鳴ること自体は驚くことではないのですが、
今日はそのしつこさに
驚きました。
前に数度電話をとったことが
あるのですが、
「○▼※△☆▲※◎★●○▼※△☆▲※◎★●」
と、何言ってるか
全く理解不能。
学校で先生がゆっくり話す
フランス語と、
生活で普通に使われるそれとでは、
もう同じ言葉ではありません。
どうせとっても分からないし、
第一、この電話にかけてくるのって
誰やねん! セールス以外
考えられへん!
※奥さんは絶対携帯にかけてくるので
と、電話を無視していたのですが、
あまりに何度も鳴るので耐えられず、
受話器を上げてすぐに切る、
と作戦に出ました。
しかし、それでも
何度もかかってきます。
「もしかして、この部屋が
留守かどうか、確認するために
鳴らしてるんだろうか」
とも思い、
電話に出てみることに。
ただ、
ここで英語で話すと
【あ、あの家は
外人が住んでるんだな、
しめしめ】
と、足元を見られては
いけないので、
最も簡単にフランス人っぽく
話せる言葉
「アロー」(フランス語でもしもし)
で、出てみることにしました。
「アロー」
なるべくフランス人っぽく、
ただ少しいらっといた
雰囲気を出しながら電話にでます。
「○▼※△☆▲※◎★●○▼※△☆▲※◎★●」
きたー!
まったく理解できませんが、
よく電話が聞こえない振りして、
「アロー? アロー?」
と対応。
向こうは何度も
「○▼※△☆▲※◎★●○▼※△☆▲※◎★●」
と話してきます。
(最初は女性でしたが、
何度目かから男性に)
あー、これはフランス語の勉強になるな、
と心のどこかで思いながら、
ガチャン!と電話を切ります。
これで、
【あの家はフランス人がいるけど、
電話が調子悪くてダメだ、
悪さはできないな】
と諦めてくれるでしょう。
そう思って一息ついていると
再びけたたましいベルの音が!
もー、かなわんな!
と再び電話に出て、何度も
「アロー、アロー!」と、
徐々に語尾を強め、
いらいらを強く表現したのですが、
全く効果出ず。
あまりに何度もかけてくるので、
「これはもしや、
何かの事件に自分を巻き込もうと
しているのでは?」と
少し不安になり、
次の電話でついに英語解禁。
「だれだおまえは!
なんで何度も電話してくんだ!
何が望みだ!
英語で話せ!!」
とかなり怒号でもって
まくしたてると、
「ア、アイ キャント スピーク イングリッシュ、、」と、弱々しい声。
よし、相手はひるんだな、
と勝ちを意識をしたところで、
また再び
「○▼※△☆▲※◎★●○▼※△☆▲※◎★●」。
しかし、今度は
こちらがフランス語を
話せないと分かったからでしょう。
少しゆっくりと話し始めました。
「○▼※△☆▲※◎テクニーク★●○▼※△☆ラ ポルト▲※◎★●、ラ ポルト」
ん、途中に
・テクニック
と
・ラ ポルト
が聞こえました。
ははーん、
何か壊れて修理か何かが必要だから
ドアを開けてくれってことだな。
そんな修理は
オーナーさんを通してくるもんだよ、
これは絶対悪い人たちだ!
と思い、
一回電話を切ります。
おそらく、一階のオートロックを
開けさせて、アパルトマンに
入ろうという気でしょう。
そんなことはさせまい、
部屋の前まで来られたら困る!
と思い、
部屋の呼び鈴が鳴る前に
こっちからアパルトマンの入口に行き、
待ち受けてやろう。
と、一応ビールの空き瓶を
持って(捨てるつもりでもあったし)
一階へ。
もちろん、誰もいませんでした。。
疑心暗鬼。。
下のゴミ箱にビール瓶を捨てて、
部屋に戻りました。。
それにしても、
エレベーターで下に降りて行く時
正直ちょっと怖かったのですが、
こんなの女性だったら、
ほんとに怖いだろうな、
と思うのでした。