フランス人のクシャミも やっぱり ハクション  ~頭の違い~ | 今日の恵み  維摩会 春秋館の恵み

今日の恵み  維摩会 春秋館の恵み

         ~今・ここへ~

                     

 

 

   🤧 フランス人のクシャミも やっぱり ハクション 🤧             ~頭の違い~

 

 

 

少なくなったかなぁ、と思った海外からの旅行者が、

また増えてきました。

今日のバスも、まわりは外国人旅行者ばかりです。

たぶん、フランス語、の話し声が聞こえてきます。

その話声が、ふっと止まり、

ハ~クション、とクシャミが聞こえました。

 

****************

 

日本語では、クシャミの擬音語は、ハクション、などです。

アメリカやヨーロッパでは、アチュー、アチィ、などで、このような音の国が多いそうで、

日本の擬音語は、珍しいようです。

 

クシャミは、「くさめ」から変化した言葉であると、国語辞典にはありました。

くさめ とは、

「くしゃみが出た時のまじないの言葉。

くしゃみをすると早死にするという俗信があって、

くさめくさめ、と繰り返し言うと防げるといわれた」そうです。

 

クシャミをすると、

日本では、誰かがうわさをしている、などということがありますが、

英語文化圏では、Bless you!(神の恵みを / お大事に)と、

ドイツ語文化圏では、Gesundheit!(健康)と、声をかける習慣があります。

ネット上にはたくさん紹介されていて、

スペインでは、健康、

フランスでは、願いが叶うように、

などと声をかけるのだそうです。

 

このような声かけは、

クシャミをすると魂が抜け出てしまう、と信じられていて、

まわりの人がお祈りをしてあげた、ということが始まりのようです。

 

実際には、クシャミは、

体温を上げるため、あるいは、

鼻に入った異物を体外に出すため、に起こるのだそうです。

 

****************

 

日本語で育ったために、日本語での理解になるのであって、

生理学的には、

どこの国でもクシャミはクシャミです。

日本人でも、生まれた時からアメリカで育ったらアメリカ人です、と

維摩会 春秋館でお聞きしたことを思い出しました。

日本人は、日本の文化の中で日本人になっていき、

日本人でも、アメリカ文化の中で育てばアメリカ人になるのです。

 

フランス人のクシャミでも、私には、ハクション、と聞こえて、

フランス語の中に日本語が混じっているようで、

日本語のクシャミをしている、

なんて思って、ちょっと笑いがこみ上げたのですが、

実のところ、クシャミというものは万国共通で、

私の頭が、そんなふうに捉えただけ、だったのでした。