🤧 フランス人のクシャミも やっぱり ハクション 🤧 ~頭の違い~
少なくなったかなぁ、と思った海外からの旅行者が、
また増えてきました。
今日のバスも、まわりは外国人旅行者ばかりです。
たぶん、フランス語、の話し声が聞こえてきます。
その話声が、ふっと止まり、
ハ~クション、とクシャミが聞こえました。
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日本語では、クシャミの擬音語は、ハクション、などです。
アメリカやヨーロッパでは、アチュー、アチィ、などで、このような音の国が多いそうで、
日本の擬音語は、珍しいようです。
クシャミは、「くさめ」から変化した言葉であると、国語辞典にはありました。
くさめ とは、
「くしゃみが出た時のまじないの言葉。
くしゃみをすると早死にするという俗信があって、
くさめくさめ、と繰り返し言うと防げるといわれた」そうです。
クシャミをすると、
日本では、誰かがうわさをしている、などということがありますが、
英語文化圏では、Bless you!(神の恵みを / お大事に)と、
ドイツ語文化圏では、Gesundheit!(健康)と、声をかける習慣があります。
ネット上にはたくさん紹介されていて、
スペインでは、健康、
フランスでは、願いが叶うように、
などと声をかけるのだそうです。
このような声かけは、
クシャミをすると魂が抜け出てしまう、と信じられていて、
まわりの人がお祈りをしてあげた、ということが始まりのようです。
実際には、クシャミは、
体温を上げるため、あるいは、
鼻に入った異物を体外に出すため、に起こるのだそうです。
日本語で育ったために、日本語での理解になるのであって、
生理学的には、
どこの国でもクシャミはクシャミです。
日本人でも、生まれた時からアメリカで育ったらアメリカ人です、と
維摩会 春秋館でお聞きしたことを思い出しました。
日本人は、日本の文化の中で日本人になっていき、
日本人でも、アメリカ文化の中で育てばアメリカ人になるのです。
フランス人のクシャミでも、私には、ハクション、と聞こえて、
フランス語の中に日本語が混じっているようで、
日本語のクシャミをしている、
なんて思って、ちょっと笑いがこみ上げたのですが、
実のところ、クシャミというものは万国共通で、
私の頭が、そんなふうに捉えただけ、だったのでした。