お父さんが お菓子 をまいていました  ~節分~ | 今日の恵み  維摩会 春秋館の恵み

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     キャンディーキャンディー お父さんが お菓子 をまいていました キャンディーキャンディー                         ~節分~

 

 

節分の夜は、ご近所から、

鬼は~外、鬼は~外、福は内~、 

と、豆まきの声が聞こえていたものでした。

今ごろはその様な声を聞くこともなくなりましたが、

それでも、神社では盛大に節分の行事が行われます。

 

神社の境内で準備をしていた巫女さんに、

家で、豆まき、していました? 

と聞いてみました。

 

すると、

お父さんがお菓子をまいていました、と一人の巫女さん。

あ、ウチも、お菓子をまいていました、ともう一人の巫女さん。

小袋入りの豆菓子や、

包み紙に包んであるチョコレートなどを、まいていたのだそうです。

大豆をまくと、後の掃除が大変だから、と言うのが、その理由のようです。

 

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節分には、炒った大豆をまく風習があります。

節分という季節の変わり目は、病気や災害などの邪が家に入りやすい、

と信じられており、

その邪を鬼とみて、鬼を豆で追い払うのです。

鬼は夜にやってくるため、豆まきは夜に行なわれていました。

 

日本では、米・麦・粟・稗(ひえ)または黍(きび)・豆、

は五穀と呼ばれて、貴重な穀物であり、精霊が宿ると信じられてきました。

そのため、

五穀の中でも粒の大きい大豆が、豆まきの鬼退治に用いられたようです。

 

豆まきの後には、

自分の年あるいは数え年の数、だけ大豆を食べると縁起が良い、

と言われています。

 

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節目を大切にするのは日本の良いところ、と

維摩会 春秋館でお聞きしました。

実家では、節分の豆まきをずっとやっていましたが、

それが節目を大切にすることに繋がっていたことを、初めて認識しました。

祖父母がやってきたことを、両親もそのまま受け継いだのだろうと思います。

それが徐々に、と言うよりも、一気に、かもしれませんが、

変化してきています。

この変化が新しい日本を作ることにもなりますが、

昔からのよい伝統は受け継ぎたいものです。

豆まきの行事はそのひとつになります。

住宅事情等で、家での豆まきはだんだんとやりづらくなっているようですが、

神社でならば、伝統的な豆まきができるにちがいありません。