頭を使わなくていいように なっている   ~バス停で待つ人~ | 今日の恵み  維摩会 春秋館の恵み

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    🕢  頭を使わなくていいように なっている  🕢                      ~バス停で待つ人~

 

 

バス停でバスを待っていると、

お年寄りのご夫婦がやってきました。

 

次のバスは何時かな・・・。

おじいちゃんはそう言いながら、

バス停の掲示板に貼られている、時刻表を指でたどりました。

昔ながらの時刻表で、始発から最終までの通過時刻がすべて書かれています。

 

すると、隣にいたおばあちゃんは、こっちに出てるよ、と

電光掲示板を指さしたのです。

そこには、バスの行き先と、あと○分、という表示が大きく光っています。

 

おじいちゃんは、その電光掲示板に目を向けたのですが、

また時刻表に目を戻し、時計を見て、再度時刻表を見たのでした。

 

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バス停で待つ人には、あと何分でバスが来るか、ということが気になるでしょう。

このバス停で、どれくらい待つのか、ということです。

何時にバスが来るか、ということと、結局は同じですが、

それを従来の時刻表で調べることの方が、手間がかかりそうです。

今の時刻を確認して、バスの通過時刻と比較して、次のバスの時刻を探し出すのです。

すると、バスが来る時刻がわかります。

 

電光掲示板のほうが、たぶん、楽です。

ということは、頭を使わなくて済む、ということではないかなぁ、と思いました。

便利になるということは、楽になるということで、頭も使わなくて済むようになる、のです。

 

身体が老化しないように、運動をしましょう、と

維摩会 春秋館では、常に呼びかけがあります。

便利になって、日常的に身体を動かすことも減っています。

頭も同じだなぁ、と思ったことでした。