3歳から90歳までが勢ぞろい ~神社での一コマ~
神社の境内、
初詣のお参りはひと段落したものの、
お日柄もお天気も良い週末には、
お参りの人の姿がたくさんありました。
社殿の中でのご祈願を申し込まれる方もいらっしゃいます。
たくさんの人が申し込んだ場合には、
一度に何組もの方たちが社殿の中に入っていきます。
七五三のお嬢ちゃんがいました。
ピンクの花柄の着物に、ピンクの被布、
髪の毛は、二つお団子に結っています。
3歳のようです。
生年月日を確認している声が聞こえました。
厄払いのご祈願のようです。
年始めの一月、厄払いにお参りされる方が多くなります。
災難や病気などに襲われやすくなる、と信じられている年齢があります。
その年を厄年と呼んでいます。
伝統的には数え年でいっていたのですが、最近は満年齢でいう場合も多いようです。
男性の場合には、25歳、42歳、61歳、
女性の場合には、19歳、33歳、37歳、61歳、を本厄、
その一年前を前厄、一年後を後厄、と呼びます。
この時に、厄払いや厄落とし、として、神社にお参りする風習があります。
おじいちゃんとおばあちゃんのご夫婦の姿がありました。
おじいちゃんが厄払いを申し込まれました。
60歳の還暦を過ぎると、賀寿(がじゅ あるいは寿賀)祭などと言って、
長寿のお祝いになります。
70歳の古希(こき)、77歳の喜寿(きじゅ)、と、
ゼロのつく年齢と、数字が重なるゾロ目の年齢の時のお祝いで、100歳まであります。
おじいちゃんは昭和8年生まれとのこと、今年満90歳です。
お祝いのお参りに違いありません。
3歳から90歳まで、20数名が同じ社殿の中に入っていきます。
***************
小さな子供さん、そして、ひいおじいちゃんの年齢になるでしょうか、
そして、その間の年齢の人たち、
皆が揃って、大家族のように見えました。
こうして人はつながり、続いていくのだなぁ、と実感です。
維摩会、春秋館で学ぶ『論語』をはじめとして、
家族やご先祖様を大切にすることは、いろいろなところで語られています。
節目のとき、何かの行事の時、
折に触れて、家族が揃ったり、お墓参りをしたりする風習は守っていきたい、と思いました。