荒廃都市ダメルに向かい、ゲールさんに報告。
今回は会長の許可を取っているので多少遅くなっても大丈夫だろう。
レッドアイ、そして地下界。
え、天上界にも地下界にも知られているの?
ああなるほど。
さすがに他の勢力からすれば活動実態がわからない組織ではあるんですな。
他のスパイがぽんぽん侵入しているとは思えないんだけど・・・。
いや全体が掴めていない私が言うことではないかもだけど。
あ、そういえば私って他の団員と行動を共にすることってほとんどないなぁ。
私のような立ち位置の人間でも純粋なレッドアイの団員ではないということを考えると確かに他の信頼の厚い人物がスパイな可能性も捨てがたい。
若いとはいえレッドアイ会長の立場についている彼は確かに隙がないし、見せない。
だからこそ疑われて不利な立場になることはない。
あ、目ざといですね。
・・・・少しは驚いたり喜んでくれたりしてくれないかなぁ。
って私褒められたい子供みたいだ。
心が晴れないから口篭ってしまうな。えーとですね。
私の様子を見て会長が促す。
侵入者の存在の可能性を会長はあっさりと示唆する。
この余裕はなんだろう。
対策があるのかな。
・・・・!
な、なるほどー。
ちょっと思いもよらない方法なので驚く。
侵入者を見分ける手段をレッドアイが対策として持っているなら逆にそれを利用して疑われなくするということだって出来るわけじゃない。
そういうわけではなくて組織内での情報の分断。
アイノ・ガスピル君の言葉を妙な気分で聞く。
レッドアイ崩壊という事態に陥った場合、私が組織にいたことを知っている人は限られている。
さほど重要な地位についていない私は傍から見れば下っ端にすぎなく、不利な状態になる危険性はかなり低いということか。
今回のスパイの仕出かしたことは事態の回避ができたわけだけど、いつでもこんな風にうまくいくわけではないだろうしね。
確かに侵入者アドロフは地下界の手先であった。
会長が私をまっすぐ見ながら告げる。
地下界討伐作戦?!
そういえば地下界の勢力とまともにぶつかったことはないなぁと思い出す。
実際正面衝突してこちらが一方的に被害甚大ってことになれば問題だ。
その勢いに乗じて一気に攻め込まれる可能性もある。
今回は討伐作戦とはいっても本格的ではなく牽制目的といったところらしい。
あらたな任務。
さっそく古都地下水路B1にいるジュリアース頭領に会いにいって作戦を伺おう。
・・・ハッそういえば私の地位上昇についてやたら反対してて、それっきりだったな。




















