姿は変われど | 文通コミュニティLetter Village 〜手紙と文房具が好きなあなたにも〜

文通コミュニティLetter Village 〜手紙と文房具が好きなあなたにも〜

もし、おうちのポストに素敵な封筒が入っていたら。

手紙を開けば眼前に広がる、誰かの知らない日常の世界。

形ないものを 味わい楽しむ心 を大切にしたい方からLetter Villageは お選びいただいています。

あなたもご一緒しませんか?

紫陽花が優しい雨の中で
ひっそりと咲いているのを眺めるのが、
毎年の梅雨の時期のひそかな楽しみです。
 
我が家の紫陽花は
昨年の花が終わってから
手入れが悪かったらしく、
あまり咲きませんでしたが、
それでも何房かずつ
代表選手みたいに花をつけてくれています。
 
紫陽花の名所は各地にありますね。
 
皆さんは観にいかれたのでしょうか?
 
雨の話になりますが、
まだ十代の頃だったでしょうか。
 
私は雨の中、傘をさして住宅街を散歩するのが好きでした。
 
各々の家の庭にブルーの紫陽花が咲いていて。
 
うっとりとした気分で鑑賞していました。
 
今では紫陽花も色が豊富で、形もお星さまを散らしたようなものもあり、カラフルで華やかになりましたね。
 
傘をさして、時にはレインコート、レインシューズまで履いて。
足元はピッチピッチ、チャプチャプ、ランランラン状態で歩いていましたね。
 
ずっとずっと歩き続けていると、必ず出くわすのが赤い円筒型の郵便ポストでした。
 
現在は四角い箱型で風情は少しなくなりましたが、郵便ポストの役目は変わりません!
 
色んな人の色んな思いを届けてくれる窓口ですもの。
 
そして家にある小さな郵便ポストに思いは届けられます。
 
五十年も前の話ですが、
九州に引越しして文通していた
友人からの手紙は本当に待ち遠しかったです。
 
返事が来そうな頃は学校帰りのバス停から、自宅迄の距離がもどかしく感じました。
 
真っ先にポストに向い、
何も入っていなければ
母に「何も来てなかった?」
「ハイ、来てました」と手渡された手紙…
 
通学カバンを投げ出して開封していた頃の事が思い出されます。
 
雨、紫陽花、ポスト
 
何だか三題噺(さんだいばなし)風になってしまいましたね。
 
先日、大きな文具店に夏柄の素敵なレターセットがズラリと並んでいました。
 
私も天国にいる夫に昔を思い出して
手紙を書いてみようかなと思いました。
 
赤い円筒型のポストに投函したら届くでしょうか?
 
熱中症などに注意してお過ごし下さい。
 
中永