青葉、炎天、そしてとう/\。秋風また旅人となつたのであります。
(種田山頭火より木村緑平へ 昭和4年9月18日)
山頭火といってもラーメン屋さんの方ではありませんよ。
種田山頭火は放浪の俳人と呼ばれ、自由律俳句の代表格の人。
旅と酒に生き、多くの書簡を、やはり自由律の俳人である木村緑平に送りました。
『分け入つても分け入つても青い山』
『うしろすがたのしぐれてゆくか』
などが有名です。私の好きな句はこれ。
『酔うてこほろぎと寝ていたよ』
いつの間にか、風がすっかり秋めいていました。ふらりと旅に出たいけど今日も仕事。時間だけが過ぎてゆくようで、ちょっと寂しい秋の夜です。
写真は古染箋「秋の風」便箋(2009年日本ホールマーク社より発売)
今日の便箋らぼ*は種田山頭火の手紙と、カミヤ・ハセ(T.Hasegawa)デザイン、秋の便箋のご紹介でした。
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