どちらもイタリアのロンバルディア地方の差出しです。
ミラノの所在するイタリア北部の地方です。
歴史的には、長きにわたってハプスブルク家の領土でしたが、
ナポレオン戦争によって、一度、ハプスブルク家の手を離れ、
ナポレオンの敗戦後に、ハプスブルク家に戻っています。
ナポレオン戦争(1790年代〜1810年代)は、スタンプレスカバー収集にとってのハイライトです。
特にフランスなどでは、ナポレオン遠征軍からの郵便物は、人気で収集も盛んです。
例えば、delcampeで探してみると、ドイツやオーストリアに比べて桁違いの量のカバーが出品されています。
難点は、領土の変遷が複雑すぎて、追いかけるのが大変なことです。
ナポレオン戦争期のカバー収集は、一生モノのテーマに容易になりそうです。
こちらの2つのカバーは、もっと時代が下った1830年代、1840年代のものです。
南部フランスのリヨンに宛ててなので、イタリアから北上してスイスを経由することはなく、そのまま西に進んで、
サルディーニャ王国(首都トリノなど)を経由しています。
一言で「オーストリア」と言っても、現在で言うと多数の国に跨っています。
どこまで手広く集めていくかです。。