レクリエーション企画当日。
私は、たまたま車で行くと知った別の部署の同期の男の子に
自宅近くで拾ってもらうことになった。
この男の子は、私にわりと好意を持ってくれていたので、
言えば聞いてくれると思った。
一応、通り道と言えないこともないしね。
麻生さんへの勝手なあてつけに、利用したといってもいい。
自分勝手でひとりよがりの嫌な女。。
「どうやって来たの?」
麻生さんにそう質問されたとき、私は何気ない顔で微笑んだ。
本当は、どす黒い気持ちが渦巻いていたのを隠して、
迎えに来てもらったことを、さらっと話す。
「ふーん。美人は得だねー」
「まぁねっ☆」
私が美人かどうかは別として、さらっと答えておいた。
わざと。
ところで、部署内に、広瀬さんという親しい方がいた。
麻生さんよりちょっと年上で、別の課の人だけど、
2年目の秋頃からなぜか相当親しくなっていた。
この日は、広瀬さんとばかり話していた。
麻生さんには、あえてあまり近づかなかった。
そして、私は途中で帰った。
それもまた、部署の先輩に甘えて、途中まで送ってもらった。
たまたま用事があったというのも本当だけど。
麻生さんが帰りにあの2人を乗せるところ、見たくないから。