1500円でシャワー浴びられる。漫画読み放題。ジュース飲み放題。パソコン使い放題。マンガ喫茶を略してマン喫。今まで満喫だと思っていたが、どちらの意味も同義だろう。


フロントに鍵を返して番号の書かれたブースへ髪の毛が完全に乾いていない状態で向かった。


せっかく"マン喫"に来たし漫画読まないと損だよなと思い、スリッパを履き歩き出すと女のわざとらしいくらいに喘ぐ声が聞こえた。


その声はカップルがイチャついているような生音ではなく、ヘッドホンから漏れ出すような間接的なものだとわかった。


隣のブースかよ…最悪だ…と思いながら漫画の方へ足を進めた。前にネットで楽な仕事と調べた時にマン喫の欄があって調べたことがあった。


あまりに音漏れがしていたら声をかけるらしいが、多くの場合、1人で慰める行為は店員も見逃すことが多いらしい。カップルの行為は出禁にする場合もあるとか掲示板に書いてあった。


とはいえ、漫画を3冊手に取りブースへ戻した後トイレに行く「USBにダウンロードして持ち帰ってOK!」といったセクシーな格好をした下着姿の女優が張り紙で掲示されていた。



もはやそれは、高速道路と書かれている標識がありスピードを出したら「はい、スピード違反で罰金!」と一般人を取り締まる理不尽な警察。



こういった矛盾の中で僕たちは生きている。信用していて気付いたら裏切り。仕事に夢中になると家庭崩壊。感情を表現すると機械的な排除。自由を求めると制限。



マイナスとプラス。上と下。美人とブス。ガリとデブ。高いと低い。富豪と貧民。


全て何かしらの言葉には反対、反対らしきものがある。いや、誰かがそれを決めているんだろうけれど…。



そんな矛盾の"ことば"にモノサシや評価まで加える。きっとそうしないと人間が"上"を色んな意味で目指さないからだ。