ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
伊坂幸太郎さんの小説、
を紹介・解説しています(^^)
今回で2回目、最終回です。
私の印象に残った箇所を、
ちょっと長くなりますが、
引用させていただきます。
「ムッソリーニは最後、
恋人のクラレッタと一緒に
銃殺されて、
死体は広場に
晒されたらしいんだよね」
「あらら」
ムッソリーニとは、
ご存知の方も多いと思いますが、
イタリアのファシストであり、独裁者。
第二次世界大戦で敗れて、
このような最期を遂げる訳ですが・・・
(小説ですが、晒されたのは事実です)
そうです。
この小説は、
ファシズムや独裁者が、
テーマのひとつになっています。
「群衆がさ、
その死体に唾を吐いたり、
叩いたりして。
で、そのうちに、
死体が逆さに
吊るされたんだって。
そうすると、
クラレッタのスカートが
めくれてね」
「あらら」
「群衆はさ、
大喜びだったんだってさ。
いいぞ、下着が丸見えだ、
とか興奮したんじゃないの。
いつの時代にも
そういうノリなんだよ、
男たちは。
いや、
女もそうだったんだろうね。
たしかに、
独裁者ムッソリーニから、
自分や身内、知人が酷い目にあったりして、
恨みつらみを抱いていた人は
多かったのだと思います。
クラレッタは、
その恋人なので、
同じ思いを抱いたのかもしれませんが、
ただ、
それにしても・・・
ただ、その時にね、
一人、ブーイングされながら
梯子に昇って、
スカートを戻して、
自分のベルトで縛って、
めくれないようにして
あげた人がいたんだって」
「あらら」
私は言いながらも、
その時のその人の立つ状況を
思い浮かべ、
その度胸に圧倒された。
「それはまた、勇敢な」
おまえはその女の
肩を持つのか、
と罵倒され、
暴力を振るわれても
文句を言えない
場面だったのではないか。
「まあ、実話かどうかは
分からないけど、
何だか偉いなあ、
とは思うよね」
蜜代っちは
大切な物に
息を吹きかけるような
口ぶりだった。
「実は、わたしはいつも、
せめて
そういう人間にはなりたいな、
と思ってたんだ」
「スカートを直す人間に、
ってこと?」
「他の人たちが暴れたり、
騒いだりするのは
止められないでしょ。
そこまでの勇気はないよ。
ただ、せめてさ、
スカートがめくれてるの
くらいは
直してあげられるような、
まあ、それは無理でも、
スカートを直してあげたい、
と思うことくらいは
できる人間ではいたいなって、
思うんだよね」
私自身、その状況にあったら、
どうするだろうか・・・
さすがに、唾を吐くようなマネは
しないと思いますが、
では、実際に、
スカートを直す行動はとれるだろうか。
う~ん・・・
小心者の私には、
できないと思います。
おそらく、
興奮状態の群衆に顔をしかめながらも、
無言でその場を立ち去るだろう・・・
我ながら情けないですが(^^;
ただ、
小説で蜜代っちが言うように、
スカートを直してあげたい、
と思うことくらいは
できる人間でありたいと思います。
たとえ、元々は権力者であっても、
立場が弱くなった人や、
無抵抗な存在には、
いたわりの気持ちを抱ける人でありたい。
衆を頼むようなことはしたくない。
そして、少なくとも、
スカートを直すような行動をとれる人を、
応援できる自分でありたい。
それが、結果的に、
ファシズムや独裁者の台頭を
少しでも防ぐことに
繋がるのではないか・・・
そんなことを考えました。
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以上、
伊坂幸太郎さんの小説、
の一部分ですが、
2回にわたって、
紹介させていただきました。
初版は2005年の本ですが、
驚くほど、
今の世の中を予言しているといいますか、
別の言い方をすれば、
いつの時代にも、
「魔王」は存在するともいえるわけで・・・
小説には、シーベルトの歌曲、
「魔王」の内容が象徴的に引用されています。
闇夜に、
父が息子を連れ、
馬で走っている。
そして、
息子に問い掛ける、
そういう歌だ。
「息子よ、
なぜ顔を隠すのだ?」
と父が訊ねる。
「お父さん、聞こえないの?
冠を被った魔王が
いるじゃないか」
と息子が答える。
「あれは霧ではないか」
「お父さん、聞こえないの?
魔王が何か言うよ」
「枯葉の音ではないか。
落ち着くんだ」
「お父さん、見えないの?
魔王の娘がいるよ」
「見えるが、
あれは柳ではないか」
「お父さん、魔王が今、
僕をつかんでいるよ」
ようやくそこで父親も、
ただ事ではない、と思い、
馬を全力で走らせる。
必死の思いで
館に辿り着く。
・・・このシーンは、
色々な解釈が
できると思いますが、
ささやかな声にも、
きちんと耳を傾けること。
そして、
「魔王」は実は、
身近な人や、はたまた自分の中にも
いるのかもしれない・・・
そんなことを思わせる小説です。
興味のある方は、
是非、小説をご一読ください😊
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今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました(^^)
次回は別の本を
紹介させていただく予定です(^^;
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おまけ写真集(^^;
8月のお盆過ぎには、
八ケ岳の天狗岳に登りました!
前日は、諏訪大社に、
諏訪大社、上社前宮。
上社本宮へ!
参拝所。
幣拝殿、
荘厳で美しい空間・・・
布橋、通れます。
風鈴がきれいでした!
そして、翌日・・・
車中泊して、いざ天狗岳へ!
ひたすら登ります・・・
開けたと思ったら・・・
ガス!
何も見えず・・・
岩をよじ登り・・・
西天狗岳!
何とか頂上、着きましたが・・・
ガスってる(^^;
が、しばらく座っていると・・・
おおっ、
見えてきた!
赤岳と阿弥陀岳!
撮って頂きました😊
私が傾けたわけではありません。
(強風のせいか、
斜めに立っていました(^^;)
茅野方面かな。
奥には、
南アルプスや中央アルプスも!
おおっ、くっきりしてきた!
今のうちに東天狗岳へ、
れっつごう!
東天狗岳頂上!
有名な角度から、
今来た、西天狗岳を振り返る。
はるか彼方に北アルプスも・・・
しばし見とれてました・・・😊
帰りは、黒百合ヒュッテ経由、
その先、
濡れた岩石地帯を下る・・・
ううっ、滑る。
苔でコケて、
膝を擦りむきました😢
(このルート要注意です!)
苔、美しい・・・
帰り道、車窓から、
八ケ岳、有り難う!
また行きたいです(^O^)























