ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
今回から、
精神科医・泉谷閑示さんの新書、
を、紹介・解説します。
この本、山口周さんのVoicyで
おすすめされていた本なのですが、
いやあ~、
久しぶりに読み応えのある、
本格的な人文系の新書に
巡り会えた気がします(^^)
著者の泉谷先生は、
精神科医だけあって、
しっかりとした
精神療法の知見の裏付けがあり、
また、様々な文学や詩、
思想書からの引用が、
説得力を増しており、
その解説も分かりやすいです。
さらに、特筆すべきは、
要所要所の「図解」によって、
とてもイメージがしやすくなり、
「ああ、こういうことか!」
と腑に落ちてきます(^^)
図解が紹介できないのは、
歯がゆいのですが・・・(^^;
「はじめに」
に、こう書かれています。
私たちはみんな、
ほかの人とは違う
「角」(つの)を持って
生まれてきました。
「角」とは、
自分が自分であることの
シンボルであり、
自分が生まれ持った宝、
つまり生来の資質のことです。
そうですね。
私たちには皆、
生まれ持った資質、
特性というものがあります。
この「角」は、
何しろひときわ目立ちますから、
他人は真っ先にその
「角」のことを
話題にしてきます。
動物としての
習性からでしょうか、
集団の中で
「角」のために
つつかれたり
冷やかされたりして、
周囲からの格好の餌食に
されてしまうことがあります。
そんなことが
繰り返されますと、
いつの間にか
「この『角』があるから
生きづらいんだ」
と思うような人も
でてきます。
特に子供の頃は、
よくありありがちですね。
これがエスカレートすると、
いじめに繋がったりもする・・・
自分が自分らしくあること、
その大切な中心である「角」、
それを自分自身で憎み、
邪魔にして隠しながら
生きるようになってしまうと、
生きること自体が
色あせ始め、
無意味なものに
感じられるようになってきます。
生きるエネルギーは枯渇し、
すべてが立ち行かなく
なってしまいます。
そうですね・・・
自分らしさを憎み、
隠しながら生きるようになると、
人生に意味が感じられなくなる・・・
(中略)
私たちの身近に、
目に見えぬ「角」の切除が
はびこっているように思います。
人間社会の至るところで
多数派の信奉する
価値観によって、
私たちは知らず知らずのうちに
一種の洗脳を施され、
「自分で感じ、自分で考える」
ということから
遠ざけられてしまっています。
「多数派」「多数決」
で決めるというのは
最も民主的であると、
一般的には考えられていますが、
そうでもないと
私は最近、思うようになりました。
それでごり押しするのは、
一種の暴力ではないかと
思うこともあります。
たとえば、
「あるがまま」
の人間は邪悪なもので、
「あるべき」姿に向けて
しっかりコントロール
すべきなのだといった
考え方などは、
そうしてすり込まれた
価値観の代表格です。
こういうことが、
今日の「角」の切除を
引き起こしている根本に
あります。
「あるべき姿に向けて、
人をコントロールすべきだ」
という考え方は、
たしかに、
今の世界にはびこっていますね。
ある意味、
ビジネスの世界、
組織の力学の中にも、
そういう面が
根底にあるような気がします。
「角」の切除を
施された人たちは、
初めに感じていたはずの
窮屈さも忘れ、
「普通」であることを
みずから望むようになり、
周囲の人間や子どもたちにも
同じ価値観を求めはじめます。
「『角』の切除をして
普通になることが
大人になることなのだ」
という洗脳が、
こうして拡大していきます。
「普通であること」
私は、スーパーマンではない
等身大の自分を受け容れる
という意味での
「普通であること」
は大切だと思います。
万能感に囚われることなく、
謙虚になり、
感謝の気持ちを忘れない
という意味での
「普通であること」
は望ましいと思います。
しかし、
周囲から浮いてしまうのではないか、
という恐れから、
自分らしさを捨てて、
多数派でいよう、
長いものにうまく巻かれろ
という意味での
「普通であること」は、
やはり、
生きる意味の喪失に
つながるような気がします。
今、私たちが
取り組まなければならないのは、
人間という生き物の
根本的な特性を深く理解し、
その上で
「自分で感じ、自分で考える」
という基本に支えられた生き方を
回復することです。
そのためには、
外から仕入れた公式に
ただ数値を入力するような
考え方を捨てて、
今まで疑うことなく信じていた
さまざまな常識や知識を、
一度ていねいに
洗い直してみる作業が必要です。
・・・同感です。
今の世の中で信じられている、
常識や知識といったもの、
一度ていねいに
洗い直してみる価値はありそうです。
この本は、
カウンセラーや医療職を
目指す人達に向けた
講座や講義でお話しした内容を
ベースにしていますから、
治療にまつわる話や
病気についての話も
たくさんありますが、
決して専門家に向けて
書いたわけではありません。
心の問題について
本気で新しい手ががりを
探している人であるならば、
治療者であれ、
患者さんであれ、
あらゆる立場の方に
何らかのヒントがあるのでは
ないかと思います。
また、
クリエイティブな仕事を
されている方たちにも
結構役立ちそうな、
様々な表現者の言葉も
ちりばめられています。
はい、この本は、
「心の学び」に関心のあるすべての方に、
とても有益だと思います。
ドストエフスキーや夏目漱石、
中原中也、茨木のり子といった
文学者、詩人の言葉、
ニーチェやフーコー、
デカルト、フロムといった
哲学者や思想家の言葉、
空海、親鸞、ユングの思想も
効果的に引用されており、
知的好奇心も満たされます!
・・・と
前置きが長くなりましたが(^^;
次回以降、
私の印象に残った箇所を、具体的に、
紹介・解説させていただきますね😊
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今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました!
次回に続きます(^^;
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おまけ写真集(^^;
割と近所にある、
新羽の西方寺。
茅葺屋根が美しい、
素朴な本堂です(^^)
桜が咲いていました🌸
(河津桜かな?)
春ですね🌸
こちらは等々力不動尊。
花まつり
(4月8日お釈迦様の誕生日)
に向けて。
かえる?のお地蔵様🐸
不動尊って、だいたい
きれいな湧き水が湧いていることが
多いですね!
(残念ながらこの先の都会のオアシス、
等々力渓谷は通行止めでした)
やった大吉!
皆様にも幸運が訪れますように😊









