ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

酷暑が続きますね・・・

まだ梅雨明けもしていないはずですが💦

 

思想家、内田樹さんの最新刊、

 

勇気論

 

 

から、私の印象に残った箇所を、

紹介・解説しています。

 

今回が3回目、最終回です(^^;

 

この本は、

内田樹さんと編集者との、

往復書簡なのですが、

 

内田樹さんの返答が、

いつもながら、とても独創的で、

示唆に富みます。

(ちょっと回りくどいところは

ありますが(^^;)

 

「職業」について、

編集者がこう問いかけます。

 

 

数年前にブルシットジョブという

言葉が流行りましたね。

 

世の中、たしかに

「クソどうでもいい仕事」

に溢れています。

 

一方で

それらをコントロール=管理する

コンサルタントという仕事が

若い人に人気になっていますが、

 

コンサル出身の知人と

話をした時に、

職業観について

すごくずれがあることが

わかりました。

 

職業というか、

人生において

たいせつにしていることが

違う。

 

 

ここでいうコンサルとは、

いわゆる外資系の有名コンサルを

指すと思われますが、

 

今、東大など一流大学の学生の多くが、

就職を希望するようですね。

 

逆に、国家公務員などの

キャリア官僚を目指す学生は減っている。

 

国のために尽くすキャリア官僚は、

仕事が大変な割には、

外資コンサルよりも給料が低いのが

要因のようですが・・・

 

ちょっと寂しい気もします。

 

 

彼はコンサルは

人が嫌がる仕事をやっているから

高報酬がもらえるんだと、

 

ビジネスの肝は

そこになると主張するんです。

 

すべてのコンサルが

こういう考えをしているとは

思えませんが、

ものすごく違和感を覚えたことを

思い出しました。

 

 

「人が嫌がる仕事をやっているから

高報酬がもらえる」

 

たしかに、

一理ある気がします。

 

これに対して、

内田先生は、

 

人類史学的にも、

昔から、武人や聖職者、呪術者といった、

いわゆる生産的な労働をしない層は

存在したと述べつつも、

 

こう結論づけます。

 

 

彼はたしかに

その仕事で高い報酬を

得てはいましたけれども、

 

自分がしていることを

「嫌な仕事」だと

認めているのだとしたら、

 

これはかなり

自滅的な生き方だと思います。

 

 

コンサルの仕事内容じたいが

問題だというよりも、

 

自分がしていることを

「嫌な仕事」だと認めていることが、

自滅的だというのですね。

 

 

それは

「不快に耐える」

「無意味に耐える」

「不条理に耐える」

というのは、

 

自分の感受性を鈍感にする

ことなしには

なしとげることのできない

タスクだからです。

 

 

自分の感受性を

鈍感にする・・・?

 

 

不快な刺激の多い

環境に置かれると、

 

人は自分の五感の感受性を

あえて鈍くすることで

身を守ろうとします。

 

目に入る視覚入力が

不快であれば、目を閉じる。

 

耳に入る聴覚入力が

不快であれば耳を塞ぐ。

 

悪臭がすれば息を止める。

 

皮膚に触れるものが

不快であれば、身体を硬くして、

なるべく感じないようにする。

 

 

なるほど・・・

 

 

満員電車に乗っている人たちが

その典型ですね。

 

目は手元のスマホ画面に固定し、

耳にはヘッドセットを詰め込み、

身体をガチガチに固めて

周りの人にできるだけ

触れないようにしている。

 

あれが

「外部からの入力を

ゼロにしようとしている人」

の姿です。

 

 

そうですね・・・

 

私も朝、満員電車で通勤していますが、

スマホを注視しているのはもちろん、

ヘッドセットを耳に詰め込んでいる人を

最近、多く目にします。

 

たしかに、皆、

「自分の殻に閉じこもっているオーラ」

を発している。

 

私は、歩きスマホは

なるべくしないように

心がけていますし、

 

ヘッドフォンは、

周囲の音が聞こえなくなるのが

何だか怖いので(小心者)

人前ではしないのですが(^^;

 

でも、やっぱり、

人混みの中では、

心を閉ざしているかも。

 

 

外部からの入力を

できるだけ少なくする生き方を

デフォルトにすると、

とても困ったことが起きます。

 

それは「自分を呼ぶ声」

が聴こえなくなると

いうことです。

 

 

なるほど・・・

 

ネガティブな感情を

抑えつけると、

ポジティブな感情も

感じられなくなるといいます。

 

不快な環境の中で、

五感の感受性をあえて鈍くしたり、

 

高い報酬だからといって、

「嫌な仕事」だと認めながら仕事をすると、

 

「喜び」や「ワクワク」も、

感じられなくなるんですね。

 

そして、

内田先生流にいえば、

「惻隠の心」も発動しなくなるし、

「天職」にも出会えなくなる・・・

 

(「惻隠の心」や「天職」に関しては、

この本に詳しく書いてあります)

 

「耐える」ことは、

もちろん忍耐力がつきますし、

時に、自分の成長のためにも必要ですが、

 

ただ、それが、慢性化してしまうと、

「感受性」が鈍くなり、

 

ひいては、「喜び」の感じられない、

つまらない人生になってしまう・・・

 

・・・気を付けたいところですね😊

 

 

 

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以上、3回に渡って、

思想家、内田樹さんの最新刊、

 

勇気論

 

 

の一部を紹介させていただきました。

 

内田樹さんのいう「勇気」とは、

 

「同調圧力に屈しないこと」

「孤立を恐れないこと」

 

であり、

この本は、それが、

いろいろな角度から解説されている本

ともいえるのですが、

 

最後に、もうひとつの「勇気」の定義が、

示されます。

 

「史記、廉頗(れんぱ)伝」から、

導かれるのですが、

(廉頗は、現在私が読んでいる唯一のマンガ

「キングダム」にも登場する大将軍です!)

 

それは・・・

 

 

勇気とは「〇〇〇なさい」

と言えること

 

 

・・・ううっ、

これが一番難しいかも。

 

特に妻に対して😅

 

 

興味のある方は、

是非、ご一読ください!

 

 

 

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最後までお読みくださいまして、

有り難うございました(^^)

 

次回は別の本を紹介します。

 

 

 

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おまけ写真集(^^;

 

 

三重県桑名市の多度神社。

 

 

 

白馬伝説の神社です。

(これはレプリカ)

 

 

 

おおっ、

ホンモノもいました!

 

 

 

神秘的な雰囲気・・・

 

 

 

奥に進むと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清らかな水が流れていました。

 

森の中の美しい神社。

おすすめです(^^)

 

 

 

こちらは桑名神社。

立派な門!

 

 

 

桑名城跡。

 

 

 

のらちゃんいました。

 

 

 

お友達。

 

 

 

この子は、

ウチによく来る、

タキシー(クロちゃん?)

 

 

 

これはウチの子、

宮音(ミヤオ)です😸

(童顔)