ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

蒸し暑い日々が続きますね💦

 

おかげさまで、

長かった連続出張も

無事ひと区切りつきました(^^;

 

今回も、

思想家、内田樹さんの最新刊、

 

勇気論

 

 

から、

私の印象に残った箇所を、

紹介・解説していきます(^^)

 

内田樹さんは、

「勇気」とは、

孤立を恐れないことだといいます。

 

これを含めた、

「勇気・正直・親切」

という徳目が、

今の時代、大切なのではないか

というのが、

氏の主張なのですが、

 

この本を読むと、

「確かにそうだな~」

という気持ちになります。

 

今回は、その、

「勇気・正直・親切」

の中から、

 

「正直」に関することを、

引用して取り上げます。

 

「正直」という徳目が

いまの学校教育においては

軽んじられているのではないかと

いうのです。

 

 

僕はよく学校教育の

たいせつな目的の一つは

「自分のヴォイス」

を見つけることだと

いうことを言っています。

 

(中略)

 

僕が「自分のヴォイス」

と呼ぶのは、

 

それに載せると

自分がほんとうに

思っていること、

感じていることを、

かなり近似的に表現できる声

のことです。

 

自分の思考の流れとか、

呼吸とか、

身体を動かす時のリズムとかと

「合う」声のことです。

 

子どもたちには、

そういう声を見つけて欲しいと

いつも願っています。

 

 

そうですね・・・

同感です。

 

ただ、

自分のヴォイスで語るというのは、

けっこう難しいですね(^^;

 

 

「自分のヴォイス」

で語るというのは

僕の経験で言うと、

 

言い淀み、

口ごもり、

言い換え、

同じことをぐるぐる回り、

時々黙り込んでしまう

ようなことが

「できる」ということです。

 

(中略)

 

僕はそういう語り口を

自分に許すことのできる人を

「自分のヴォイスを

見つけた人」

だと思っています。

 

 

なるほど・・・

でも、これを(特に)人前でやるのは、

なかなか難しい。

 

それこそ「勇気」がいりますね(^^;

 

今の時代、

「もっと、早く!」

「けっきょく、何がいいたいんだ!」

とか言われそう(^^;

 

 

ですから、

これは

「大きな声で、はっきりと」

という要請には

まったく噛み合いません。

 

自分が生れてからこれまで

一度も口にしたことがない

思念や感情を、

いまここで語ろうとする時に

「大きな声で、はっきりと」

言えるはずがない。

 

「大きな声で、はっきりと」

言えているのは

ストックフレーズだけです。

 

定型句だけです。

誰かの請け売りだけです。

 

誰かが言っているのを

耳にして、

記憶していたものを

「再生」するだけなら、

大きな声で、

はっきりと言うことができる。

 

そういうものなんです。

 

 

「大きな声で、はっきりと」

言えているのは

ストックフレーズ、

定型句、誰かの請け売りだけ・・・

 

う~ん、

耳が痛い話ですが、

たしかに、そうかもしれません。

 

たとえば、ビジネスの世界などでは、

堂々と、自己主張することが求められます。

 

もちろん、

中身が伴っていることが大前提ですが、

ただ、どうしても、

声の大きい人の主張が通りがちなのは

否めません。

 

しかし、それは、

はたして、

自分の正直な声、

「自分のヴォイス」なのか?

といわれると・・・

 

う~ん・・・

 

 

ですから、

学校教育の場では、

先生は子どもたちに

「大きな声で、はっきりと

自分の思っていることを

言いなさい」

という要求をしてはいけない。

 

そんな条件を課したら、

子どもたちが口にするのは

「誰かの請け売り」

になってしまうからです。

 

親から聞いたか、

教師から聞いたか、

物知りの友人から聞いたか、

YouTubeで

自信ありげなコメンテーターから

聞いたか、

 

出典はわかりませんけれど、

「誰かが断定的に言ったこと」

なら、

大きな声で、

はっきりと再生することができる。

 

 

なるほどです・・・

 

考えてみると、

私も子どもの頃、

「誰かの請け売り」

をよく言っていたかもしれません。

 

先生や親に、忖度して・・・

 

 

そして、

ほんとうに怖いのは、

そうやって

自分で言ってしまったことを、

言った本人は

「自分の意見」だと

思い込んでしまう

ということです。

 

これほど大きな声で、

はっきりと

言い切れるのだから、

 

それが

自分の中に根拠を持つ

言葉でないはずがない。

そう思い込んでしまう。

 

 

うう、痛っ・・・

これはありますね(^^;

 

 

僕はだから

学校教育では、

子どもたちに

 

「大きな声ではっきりと、

自分の思いや気持ちを

言葉にしなさい」

 

という要請を

してはならないと思います。

 

請け売りの言葉を

理路整然と口跡明瞭に

口にして、

 

うっかりそれを

先生にほめられたりしたら、

それはその子の

成功体験になってしまう。

 

それから後、

ずっと

「請け売りの言葉を繰り返す人」

になってしまうかもしれない。

 

 

たしかに・・・

 

 

「自分のヴォイス」

で語ることは、

 

言い淀み、

黙り込み、

前言を撤回し、

同じ話をちょっとずつ

言い方を変えながら

繰り返す・・・

 

ということです。

 

そして、

それはたいていの場合、

小さな声で、

おずおずと語り出される。

 

だから、

学校の先生は子どもが

「小さな声で、

おずおずと語り出した」

時を見逃してはいけないと

思います。

 

それはその子は

「自分のヴォイス」

を見つけかけた徴候だからです。

 

忍耐づよく、

じっと言葉が生成するのを

みつめなければいけない。

急かせてはならない。

結論を求めてはならない。

 

 

子どもが

「小さな声で、おずおずと語り出した」

時が、

 

「自分のヴォイス」

を見つけかけた徴候。

 

たしかに、そう思います。

 

余裕のない現代社会においては、

なかなか難しいことかもしれませんが、

 

教師や大人は、

子どもが、

「自分のヴォイス」を見つけられるよう、

忍耐強くなること。

 

大切なことかもしれません。

 

では、

大人はどうすればいいのか。

 

大人が

「自分のヴォイス」を見つけるには、

どうすればいのか・・・

 

 

「カウンセリング」を受けることが、

ひとつの手だと思います(^^)

 

日常生活において、

 

言い淀み、黙り込み、

前言を撤回し、

同じ話をちょっとずつ

言い方を変えながら

繰り返す・・・

 

なんてことは

なかなかできませんよね。

 

家族、でも無理。

(むしろ難しい(^^;)

 

しかし、

傾聴を主とした

共感的なカウンセリングであれば、

 

来談者は、

あくまで自分のペースで、

ネガティブなことも含めて、

何を話そうと自由ですし、

 

カウンセラーは、

じっくりと、

 

どんなことでも、

決して否定することなく、

急かすこともなく、

耳を傾けます。

 

人が「自分のヴォイス」

を見出す手助けができるような、

 

私は、そんな、

カウンセラーでありたいと思っています😊

 

 

 

 

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今回も最後までお読みくださいまして、

有り難うございました(^^)

 

次回に続きます。

 

 

 

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おまけ写真集(^^;

滋賀県版その2

 

 

 

長浜城。

鉄筋コンクリートの再建天守ですが、

かっこよかったです!

 

初めてかと思ってましたが、

来たことあるかな?

 

 

 

2026年の大河ドラマ、

豊臣兄弟なんですね!

 

 

 

一度行きたかった山城、

小谷城跡へ!

 

 

 

・・・ようやく着きました、本丸跡。

少し石垣が残ってました。

 

 

 

再現CG、

当時は、こんなだったみたいです!

 

 

 

琵琶湖方面を望む・・・

 

 

 

同じ景色の再現CG!

お市の方と浅井3姉妹。

 

彼女らと同じ風景を眺めていると思うと・・・

何だか感慨深いですね。

 

遠藤周作さんもそうだったように、

私も、山城などの廃墟に、

一人静かに佇んで、

 

当時の人々の気持ちをあれこれ想像するのが、

近年、楽しみになってきました(^^)

 

 

 

 

ここは、

琵琶湖の反対側、

浮御堂。

 

 

 

近江坂本、

明智光秀公の菩提寺、

西教寺。

 

 

 

 

 

光秀公、愛されていますね(^^)

 

裏切者のイメージがありますが、

地元で今も慕われているということは、

やはり民を思う名君だったのだと思います。

 

 

 

建物の中を周遊できます。

 

 

 

本堂、中の阿弥陀如来さまは大迫力!

 

 

 

立派な唐門!

 

大寺院ですが、

清々しい雰囲気の、素敵なお寺でした(^^)

 

 

 

 

日吉大社。

 

 

 

お猿さんが支えてる、

西本宮楼門から、

 

 

 

西本宮。

 

 

 

どの建物も、古風で、

とても趣があります!

 

 

 

 

 

東本宮へ。

 

 

 

ああ、美しい・・・

 

自然の中の広大な大社、

満喫しました!