ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

明治大学教授でカウンセラー、

諸富祥彦先生の本、

 

はじめてのカウンセリング入門(上)―カウンセリングとは何か

 

 

の中から、

私が印象に残った箇所を、

紹介・解説しています。

 

前回、

カウンセラーとは、

 

「人生という深く、

暗い森の中をさまよい歩く道の、

いわば同行者」

 

であり、

カウンセリングとは、

 

「悩み苦しみを通じての自己成長学」

 

であるという、

諸富先生の考えを紹介させていただきました。

 

私もこの考えには、

深く同意します。

 

で、カウンセリングというのは、

基本的には、

あまりアドバイスはしないのですね。

(流派にもよりますが(^^;)

 

対して、

人生相談は、

アドバイスが中心となります。

 

では、何故、

カウンセリングは、

あまりアドバイスはしないのか。

 

 

(カウンセリングは)

相談に訪れた本人自身が

自分と対話し、

 

自分のこころの声に

深く耳を傾けていき、

 

そこで得た

こころのメッセージをベースに、

自分がこれからどうするかを

自分で決定していきます。

 

カウンセリングの中心は

この「自己探索」から

「自己決定」「自己解決」に至る

クライアントの

「体験のプロセス」なのです。

 

 

カウンセリングは、

(特に来談者中心療法は)

カウンセラーが傾聴することによって、

相談に来たクライアント(来談者)の

自己探索と自己決定を支えることが

目的なんですね。

 

アドバイスを受けて、

その時は「なるほど」と思っても、

それは、頭で理解してしているだけで、

実は腑に落ちていないことが

多かったりします。

 

だから、

カウンセリングは、

傾聴することで、

 

クライアントが、

自分を深く見つめ、

自らのこころの声を聴き(自己探索)

自分で決める(自己決定)

といった、

「体験」をすることを支えるのです。

 

では、

独力で、自己探索、自己決定ができれば、

カウンセリングは必要ないのではないか。

 

けっこう、

お金もかかりますし(^^;

 

もちろん、

独りで、自らのこころの声を聴き、

自分で決めることができれば、

それに越したことはないのですが、

 

しかし、

実際はなかなか、

自分だけで自分を見つめて、

こころの声を聴くということは、

難しいんですね。

(経験者は語る(^^;)

 

つい、頭で考えてしまって、

堂々巡りになってしまったり、

 

自己嫌悪に陥ってしまい、

それがつらくて、

自己正当化して打ち消してしまったり、

 

なかなか、

独力で、こころの本音を聴くことは

難しい(^^;

 

もちろん、

本を読んで、本と対話することで、

自らのこころの声を聴くということも、

有効ですし、

私自身、本からは、

多大なる恩恵を被っているのですが、

 

カウンセリングを受けて、

傾聴してもらうほうが、

こころの本音は出てきやすいと、

体験上思います。

 

「傾聴」の第一人者、

古宮昇先生は、

カウンセラーを、

「スケート靴」に例えます。

 

スケートリンクを、

素足で滑るのは、つらすぎますし、

普段の靴では、うまく滑れません。

 

しかし、

カウンセラーというスケート靴を履けば、

最初はコケるかもしれませんが、

慣れれば、

すいすいとリンクを進むことができます。

 

素足や普段の靴でも、

進むことはできますが、

スケート靴だと、

断然、スムーズに早く進むことができます。

 

すなわち、変容が早く進むわけです。

 

ただし、

あくまでスケート靴を履いて滑るのは、

クライアント(来談者)。

 

スケート靴が、

どこかに導いてくれるわけではありません。

 

・・・ちょっと

話がそれましたが(^^;

本書に戻ります。

 

 

ひとは、

ほかの人にていねいに

話を聴いてもらい、

こころの声に

耳を傾けてもらっているうちに、

 

なぜかふと、

自分自身でも

自分の内側に

耳を傾け始める。

 

自分の内側から

おのずと発せられてくる

こころの声に、

 

いつのまにか、

自分で耳を傾けるように

なっていく。

 

 

そうなんです(^^)

 

これは、私が実際に

カウンセリングをクライアントとして

受けた実感からもわかります。

 

傾聴してもらうと、

すなわち、

自分のことを分かってもらえると、

 

素直になれるというか、

こころが開かれてきて、

自分のこころの声が

しだいに聞こえるように

なってくるのですね。

 

来談者中心療法の創始者で、

世界で最も有名なカウンセラーの一人

といっても過言ではない、

 

カール・ロジャーズ

 

は、こういいます。

 

 

「私が自分自身を

受け入れて、

自分自身に

やさしく耳を傾けることが

できるとき、

 

そして

自分自身に

なることができるとき、

 

私はよりよく

生きることができるようです。

 

・・・言い換えると、

 

私が自分に、

あるがままの自分で

いさせてあげることが

できるとき、

 

そのとき、私は、

よりよく生きることが

できるのです」

 

 

・・・しびれますね~。

同感です(^^)

 

私が自分に、

あるがままの自分で

いさせてあげることが

できるとき、

 

すなわち、

社会通念、見栄や世間体、

他人との比較や、

期待に応えなければならない

という意識から解放されたとき、

(簡単なことではありませんが(^^;)

 

私たちは、

よりよく生きることが

できるようになるのだと思います。

 

ロジャーズの引用を続けます。

 

 

「面白い逆説なのですが、

私が自分のあるがままを

受け入れることができたとき、

私は変わっていくのです。

 

私たちは、

自分の現実の、

そのあるがままの姿を

十分に受け入れることが

できるまでは、

決して変わることはできません。

 

今の自分から

変わることはないのです。

 

これは、

私自身の経験と、

クライエントの両方から

学んだことです。

 

 

そうなんです!

 

ゲシュタルト療法の

「変容の逆説的理論」

でもいわれていますが、

 

自分のあるがままを

受け入れることができたときに、

はじめて、

人は変わっていくのです。

 

言い方を変えれば、

人は、自分のあるがままの気持ちを、

誰かにわかってもらい、

自らそれに気づくことができないと、

 

そのプロセスを踏まないと、

なかなか変わることが

できないのですね。

 

 

・・・えっ?

 

自分のあるがままを

受け入れたら、

現状に満足してしまい、

かえって変わらなくなるのではないか?

 

そんな疑問をもたれる方が

いらっしゃるかもしれません。

 

ごもっともなご意見で、

私もカウンセリングを学ぶ前までは、

そう考えていたのですが(^^;

 

今は、そうではないと考えます。

 

本書に、分かりやすい具体例が

紹介されているのですが・・・

 

・・・次回、

紹介させていただきますね(^^;

 

 

 

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今回も最後までお読みくださいまして、

有り難うございました😊

 

次回に続きます(^^;

 

 

 

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おまけ写真数(^^;

 

久しぶりにカミさんと二人でお出かけ。

 

 

前から興味があった、

真言宗「定泉寺」、

いわゆる、

田谷の洞窟

に行ってきました!

 

鎌倉時代から江戸時代にかけて、

掘り進められた洞窟に、

あまたの壁画が刻まれています。

 

 

 

入り口で

ロウソクを灯して入ります。

 

中は撮影禁止だったのですが・・・

 

 

 

とにかく、圧巻でした!

 

一願弘法大師をはじめ、

四国・西国・坂東・秩父の

各礼所本尊や、

梵字や曼荼羅空間、十八羅漢、

不動明王、弥勒菩薩、

十二支などの壁画の数々・・・

 

まるで、

インディージョーンズになった気分(^^)

 

 

 

外に出ると、

まるで胎内からでてきたような・・・

 

空気が新鮮に感じられました。

 

ここ、超オススメです!

 

鎌倉の中心部からは離れていて、

公共交通機関だと、

大船駅からバスになりますが、

 

鎌倉にご旅行の際は、

是非、足を延ばしてみてください。

 

ユーチューブもありました。

この世界観、とくとご堪能あれ!

(3分弱の短い動画です)

 

 

 

 

 

 

こちらは、玉縄北条氏の菩提寺、

曹洞宗の「龍宝寺」。

(玉縄歴史館も併設されています)

 

 

 

梅(系?)の花が、

美しかったです。

 

 

 

近くの、

大船フラワーセンターも、

いろいろな梅がたくさん咲いてました!

 

 

 

 

 

もうすぐ春~ですねぇ♪

 

 

 

早咲きの、玉縄桜と🌸

 

 

 

ウチの近所(綱島)には、

桃が咲き始めてました!

 

(綱島はその昔、

桃の産地だったそうです)

 

 

 

あれっ、

下に何かいるのかな?😸