ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

前回から、

早稲田大学文学学術院教授

石田光規先生の新書本、

 

「人それぞれ」がさみしい

 

 

から、

私が印象に残ったところを、

紹介・解説しています。

 

この本は、

サブタイトルで

「やさしく・冷たい」人間関係

とあるように、

 

個々の違いを尊重する

一方で、

 

本音で語り合えず、

お互いに内面に踏み込むのを

避ける側面がある、

 

どこか息苦しい現代社会について、

述べられているのですが、

 

そのキーワードの一つは、

 

「萎縮」

 

です。

 

どういうことでしょうか。

 

ある夫婦の会話です(^^;

本書から引用します。

 

 

「なあ、セイコ、

オレは最近

わからなくなってきたよ」

 

「どうしたの?」

 

「ああ、うん。

この間、女子社員が

髪を切ってきたから、

それを褒めてさ。

そしたら無言で

にらまれちゃって」

 

ヨシロウはゆっくり

焼酎を口に運ぶ。

 

「今は、

見た目のことを話すと

ハラスメントとか

言われるからね」

 

「そうなんだよ。

この前も

部下を飲みに

連れていこうと

思ったんだけど、

なんかまた

言われるかなぁと思って」

 

「だいたい、

女子社員だって、

ツネカズにおんなじこと

言われたときは

普通に話すのに、

オレの時だけ。

 

それぞれ

いろいろと

感じ方もあるのかも

しれないけど、

なんかもうわからなくて」

 

「あまり関わらない方が

いいんじゃないの」

 

 

・・・これって、

実は私と妻の会話?

 

ではありませんが(笑)

 

ヨシロウの気持ち、

わかります(^^;

 

もちろん、これは、

「人による」

つまり、

日頃の関係性が

ものをいうのだと思いますが、

 

しかし、

風潮として、

ありますよね。

 

だから、

セイコの言うように、

けっきょく、

 

「あまり関わらない方が

いいんじゃないの」

 

というアドバイスに

なりがちなわけです(^^;

 

これが、

「萎縮」

ということですね。

 

「リスク」を避けるために、

無関心を装うことになる

ということです。

 

 

言葉にはもともと、

発せられた瞬間、

それを聞いた相手を

傷つける可能性をもつ、

というリスクがあります。

 

何気なく言った言葉で、

相手を傷つけてしまった、

という経験をもつ人は

少なくないでしょう。

 

ハラスメントの日常化により、

ひと言が持つ重みは

確実に増しました。

 

極端な場合には、

あるひと言が、

その人の社会的地位を

奪ってしまうことさえあります。

 

 

そうですね・・・

 

私自身も、

無自覚な発言で

人を傷つけてしまったことが、

数多くあります。

 

 

なるほど、

組織による

「ハラスメント」の認定は

厳正かもしれません。

 

しかし、

たとえそうだとしても、

「ハラスメント」

の加害者として

告発されるのは

気分のよいことでは

ないでしょう。

 

かりに、

組織からは

「問題なし」

と判断されたとしても、

その過程には

大きなストレスを

伴います。

 

また、

告発されることによって、

なんらかのレッテルを

貼られる可能性もあります。

 

このような状態では、

他者に極力立ち入らない、

というのが最も楽な

戦略になります。

 

(中略)

 

面倒なことに

巻き込まれないためには、

「人それぞれ」

と無関心を装うのが

いちばん無難なのです。

 

「人それぞれ」に

個を尊重したところで、

「人それぞれ」と

無関心を装うことに

なるというのは、

なんとも皮肉な結果です。

 

 

う~ん・・・

 

昭和の時代のように、

他人にズケズケと

土足で立ち入るような社会も、

それなりの良さはあり、

私はそんなに嫌いではないのですが、

 

でもやっぱり、今の、

個を尊重する社会のほうが

進化しているのだと思います。

 

が、しかし、

「個を尊重する」ことが

「人への無関心」へと繋がってしまう。

 

どこか、寂しく、

息苦しい社会・・・

 

そうですね・・・

 

自戒の念を込めてですが、

今の時代のコミュニケーションで、

大切になってくるのは、

 

月並みですが、

やっぱり、

 

「想像力」なのだと思います。

 

こんなことを言ったら、

相手はどう思うだろうかと想像する力、

それが必要なのだと思います。

 

そのうえで、

相手の性格やTPOも考慮したうえで、

声をかけてみる。

 

相手の気持ちを想像するためには、

まずは、

自分の気持ちに自覚的である

必要がありますね。

 

それと、

これは私自身に対してですが、

「おおらかさ」

 

そのためには、

やはり、

「自己受容」

 

自分の至らないところや、

ネガティブなところも含めて、

それも自分だと受け入れる。

 

そうすれば、

相手のネガティブなところに、

感情的に反応することは

少なくなりますので。

 

 

・・・次回に続きますね(^^;

 

今回も最後までお読みくださいまして、

有り難うございました😊

 

 

 

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おまけ写真集(^^;

 

 

少し前(1月)の撮影ですが、

新幹線からの富士山🗻

 

きれいに、

冠雪していますね!

 

 

 

名古屋名鉄駅前の、

ななちゃん人形。

 

ここを通ると、

どうしても写真撮りたくなります(^^;

 

 

 

伊勢神宮の別宮

瀧原宮、

ちらっと参拝できました!

 

 

樹木が何だか神秘的でした。

 

 

 

 

 

深い森の中、

静かで厳かな空間でした。

 

有り難うございました😊