ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

今回から、

 

「人それぞれ」がさみしい

 

 

という新書本(ちくまプリマ―新書)

を紹介・解説します(^^)

 

著者は、

早稲田大学文学学術院教授の

 

石田光規先生。

 

産業カウンセラーの会報に掲載されていた

先生の記事を拝読して、

とても興味深かったため、

著作を読んでみようと思いました。

 

「人それぞれ」がさみしい

 

サブタイトルには、

―「やさしく・冷たい」人間関係を考える―

とありますが、

 

たしかに、

「人それぞれ」というのは、

 

やさしいようで、

どこか、

他人行儀というか、

冷たさや、寂しさを感じるものが

ありませんか?

 

もちろん、

ひと昔前のように、

画一的な社会通念に縛られるよりは、

 

「人それぞれ」

という考え方のほうが、

束縛なく自由な感じがします。

 

相手を配慮している感じもする。

 

しかし、

「人それぞれ」

を尊重する今の時代に、

 

何故か、私たちは、

息苦しさを感じてしまう。

生きづらさを感じてしまう。

 

その理由が何なのかを

様々な角度から鋭い考察をしているのが、

本書なのです!

 

読みながら、

「なるほど、そういうことだったのか~」

「確かに、そうかもしれない」

「うわっ、痛っ・・・」

と思わず唸ってしまいました(^^;

 

本書には、

「人ぞれぞれ」

が成立する社会の条件として、

 

「個人化」

「物の豊かさの獲得」

が挙げられています。

 

 

物の豊かさは、

私たちから、

物品の貸し借りの手続き、

管理方法の決定といった

調整コストの多くを

省いてくれます。

 

テレビが複数台あれば、

チャンネル争いをする必要は

ありません。

 

「人それぞれ」に

好きなものを

見ることができます。

 

 

そうですね~。

 

たしかに、

チャンネル争いは、

なくなりましたよね。

 

ちなみに、

我が家のリビングの

チャンネル選択権は、

完全に妻にあり、

 

私は、このパソコンで、

一人寂しく見ることが

多いのですが(^^;

 

この調整コストが省かれることで、

私たちは、

 

異なる意見の場合は

話し合って解決するという、

「調整能力」は、

確実に低下しているような気がします。

 

めんどうな話し合いはせずに、

「人それぞれでいいや」

「だからテレビは複数必要」

となるわけです(^^;

 

 

同時に、

機械技術が進歩することで、

 

これまで共同でやらなければ

できなかったことも、

一人でできるようになりました。

 

さらに、

生活サービスが充実することで、

機械にゆだねることの

できない行為も、

お金で購入できるように

なっていきます。

 

今や、一定の資産をもち、

通信環境を整えれば、

人と会わない生活も可能です。

 

 

そうですね。

たしかに、お金があれば可能。

 

これが行き過ぎると、

さすがに寂しい気もしますが。

 

他に、

「人ぞれぞれ」

が成立する社会の条件としては、

 

集団ではなく、

「個の尊重」

ということが挙げられます。

 

 

たしかに、

かつての社会より、

多様な主義や信念は

尊重されるようになりました。

 

性的指向については、

多様性に配慮する方向で

変化が進んでいます。

 

10年前であれば、

静的マイノリティを表す

「LGBTQ」

などといっても

何のことか分からない人も

多かったでしょう。

 

1980年代であれば、

結婚をしない人生を

貫き通すことは

けっこう大変だったかも

しれません。

 

結婚しない人に

「一人前ではない」

と厳しい言葉が投げかけられたり、

昇進で差別されたりすることも

ありました。

 

そう考えると、

私たちは

「個を尊重する社会」

に生きているように感じます。

 

 

そうですね。

 

私は団塊ジュニア世代ですが、

やっぱり心のどこかに、

「結婚はすべきである」

という意識はありました(^^;

 

結婚に対する

周囲の圧力が減ったという意味では、

今はずいぶん生きやすい時代に

なったとは思います。

 

 

しかし、

何でも自由に

言えるようになったかというと、

そうでもない気がします。

 

たとえば、

友人であっても気を遣って、

なかなか深い話ができない、

ということは

ないでしょうか。

 

会社で管理職に

就いている人であれば、

「今は何でもハラスメントに

されてしまうから、

部下とどう接したらいいか

わからない」

という人もいるでしょう。

 

 

これは、ありますね~。

 

私の職場も、

特にコロナ以降、

雑談もはばかられるような雰囲気に

なってきましたよ(^^;

 

 

「個を尊重する社会」

というのは、

一人ひとりが

それぞれに独立した意見をもち、

それを

率直にぶつけられる社会という

意味合いもありました。

 

誰もが、

気を遣いつつも、

率直に意見を

ぶつけ合うことで、

よりよい社会を築いていく。

 

そういった対話のある社会が

目指されてきたのです。

 

 

そうですね~。

 

それが、本来の、

「個を尊重する社会」

のはずですが・・・

 

 

果たして

そういった社会は

実現できたのでしょうか。

 

世の中を見渡してみると、

実際に到来したのは、

 

目の前の他者に対して

意見や批判をすることを憚り、

それぞれが

自分の殻に閉じこもる社会、

 

あるいは、

検索をつうじて、

お互いに意見の合致してる人

のみが結びつき、

 

意見の合わない人は

寄せ付けない分断型の社会

ではないかと思うこともあります。

 

そこからは、

個を尊重する姿勢を

読み取ることは

できません。

 

 

「個を尊重する社会」

「対話のある社会」

を目指すつもりが、

 

「閉じこもり」や「分断」を

生んでしまった・・・

 

う~ん・・・

 

私たちは、

どこかボタンを掛け違えて

しまったのでしょうか?

 

 

・・・次回に続きますね(^^;

 

 

 

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今回も最後までお読みくださいまして、

有り難うございました!

 

 

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おまけ写真集(^^;

 

 

羽田空港近くの、

穴守稲荷神社。

 

 

 

正面右の奥の方に、

櫓のようなものが!

 

 

 

登れるみたいです!

 

 

 

上から見下ろせました!

 

 

 

 

こちらは、羽田神社。

 

 

 

なかなか、

かっこいい社殿でした!

 

 

 

奥に富士塚(羽田富士)があって、

登れましたよ!

 

 

 

 

宮音(みやお)くん、

イっちゃってます(笑)

 

まだお正月気分・・・😸