ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
2024年がスタートしましたね!
本年も皆様にとって、
幸せな年でありますように、
心よりお祈り申し上げます。
また、被災地の皆様には、
謹んでお見舞いを申し上げます。
一日も早く、平穏な日々が
戻ってくることを願っております。
今年1冊目に紹介させていただく本は、
著者は、
慶応義塾大学の
前野隆司・前野マドカ夫妻。
「ウェルビーイング」の
第一人者ですね(^^)
「ウェルビーイング」
近年、よく耳にする言葉ですが、
訳語としては、
「健康」「幸福」「福祉」
があてられるといいます。
最近は、
「満たされた状態」
と訳されることも多いようですね。
この本ではその中でも、
特に「幸せ」にフォーカスして、
述べられているのですが、
では、その、
「幸せ」とは?
前回紹介させていただいた、
でも、
サブタイトルに、
「文明の構造と人類の幸福」
とあるように、
人類の幸福がテーマでもあったのですが、
著者の前野さんの定義する
「幸せ」の因子は4つあります。
(1)「やってみよう」因子
(2)「ありがとう」因子
(3)「なんとかなる」因子
(4)「ありのままに」因子
前野さんの著書や動画では、
よく、四つ葉のクローバーにあてはめて、
解説されていることが多いですね。
(この4つの因子に関しては
次回以降、詳しく紹介する予定です)
今の時代に、
ウェルビーイングが
求められている背景として、
本書には、
米国の生態学者ディーヴェイ氏が
仮説的図式として表した、
世界人口の超長期推移のグラフを元に、
京都大学広井良典教授が描いた
「人類史における 拡大・成長と
定常化のサイクル」
の図が取り上げられています。
端的にいうと、
狩猟採集の時代、
食料が潤沢な間は人口が増え続けるが、
増えすぎると増加は止まり定常化する。
農耕が始まっても、
同じ経緯をたどり、
やがて人口の増加は止まり定常化する。
やがて、
産業革命・情報化・金融化が進んでも、
同じ経緯をたどる。
今の時代は、地球環境の限界もあり、
特に先進国、
日本などでは人口が定常化している。
ということです。
経済至上主義の観点から見ると、
定常化の時代は、
停滞期に見えますが、
実は、「文化」や「芸術」が発展するのは、
定常化の時代だというのです!
たとえば、
古代ギリシャの、
ソクラテス・プラトン・アリストテレス、
インドのブッダ、
中国の孔子・老子の時代から、
キリスト教の誕生、
ルネサンスの時代までは、
人類2回目の定常化の時期だったのです。
そして、今の日本は、
人類史的に見ると、
3回目の定常化の時期に
突入しているといいます。
人口増加時代と
定常時代は、
経済成長時代と
心の成長時代といえます。
経済成長から
心の成長へというステップを
二度繰り返した後の、
三度目の経済成長の次に来る
三度目の心の成長期へと、
また入っていくのです。
心が成長する時代というのは、
心の豊かさを目指す時代です。
人間性を高める時代に向けて、
日本はいま、
その一番手にいると
考えることもできるのです。
今の時代は、
経済成長時代ではなく、
心の成長時代。
これは、
独立研究者の山口周さんがいう、
「高原社会」
に通ずるものがありますね。
過去ブログで取り上げました。
よかったらご参照ください。
前野さんは、
産業界でも、
既にその動きがあるといいます。
いま、
「幸せ」という意味での
ウェルビーイング、
つまり
心の幸せを目指した産業が
すでに進展しはじめています。
例えば、
企業における研修やコーチング、
オンライン・オフラインでの
学びに関するもの、
市民大学、YouTubeや
instagram、clubhouse、voicy
などの上で繰り広げられる
コンテンツに至るまで、
心をよりよい状態にしよう
という動きは
始まっています。
そうですね。
これらは、たしかに、
「心をよりよい状態にしよう」
という動きともいえますね。
私の所属する組織も、
「研修」を頻繁にやるようになりました。
正直、うわべだけの感が否めないところは
ありますが(^^;
組織はともかく、
個人でもこの流れがあるということは、
やはり、
大きな時代の潮流なのだと思います。
今がちょうど、
過渡期といえるかもしれません。
ちなみに、
一部上場企業は、
今でも、義務として、
とにかく経済的な(売上・利益の)
成長が求められるといいます。
それでいいのでしょうか。
もちろん、
経済成長するに越したことはないですが、
それがマストというのはどうかと。
そろそろ、
価値観の転換が必要なような気もします。
心の幸せを求める
世界でのトレンドの一つは、
人の感性や創造性に
訴えかけ、
他者とのつながりを大切にする、
という流れです。
つまり、
経済成長から心の成長へ。
では、
心の成長とは何でしょうか。
過去から学べば、
音楽や美術、武道、仏道、
茶道、華道といった
文化、芸術に寄り添ったものに
なるのではないでしょうか。
伝統芸能や伝統工芸も
ここに含まれます。
また、ここに
AIやテクノロジーも
介在すべきでしょうし、
クールジャパンのような
現代的な文化・芸術も
一翼を担うでしょう。
もちろん、それらを、
金銭的欲求を満たすためだけに
展開するのではなく、
それ以上に
環境への配慮を含めた
社会性や公共性、
人々の生活の文化的な質を
高める方向、
すなわち、
ウェルビーイングが高まるほうに
価値がシフトしていくのでは
ないかと思います。
そうですね。
日本には、世界に誇る、
すばらしい「文化」
というものがありますので、
経済大国の復活よりも、
むしろ文化大国を目指したほうが
いいような気がします。
今の世界情勢を見回すと、
人類は、未だに、
不安や怖れ、不足の意識にとらわれ、
争いを繰り返しています。
日本も、
表面的には平和であれど、
内面的には、
不安や怖れ、不足の意識にとらわれているのは、
同じだと思います。
たしかに、
現実は甘くないところがあります。
弱肉強食の時代、
先が見えない将来への不安。
きれいごとはいっていられない、
損得勘定は大事、
自分の身は自分で守らなければ・・・
日々のニュースを見聞きすれば、
そう思うのも無理もありません。
私自身、そう考えることもあります。
しかし、
時代は変わりつつあります。
日本は既に、
定常化の時代に入っています。
現実を見据えながらも、
少しづつ、
経済成長ありきから、
心の成長へと意識をシフトしていく。
奪い合うのではなく、
分かち合う社会。
簡単なことではありませんが、
それが、結局は、
私たちの「幸せ」に
繋がっていくような気がします。
新年早々、
そんなことを考えました😊
******************************
今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました(^^)
次回もこの本の紹介を続けます(^^;
******************************
近所の里山から・・・
初日の出、
ではなく(^^;
初夕日と富士山。
お天道様と富士山、
いつも有り難うございます😊
宮音(みやお)です😸
今年も登場します!
変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。
うにゃあ~
エアコンの下はあったかいにゃ~
寝正月・・・💤





