ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

まだまだ残暑が続きますね(^^;

 

認知行動療法の第一人者、

東京家政大学教授 福井至先生の

 

図解 やさしくわかる認知行動療法

 

 

の内容から、

私が特に有益だと感じたところを、

紹介・解説しています。

 

前回、

何か出来事が生じた場合に、

思わずパッと頭に浮かんでしまう

非適応的認知のことを、

「自動思考」

だと申し上げましたが、

 

その「自動思考」が浮かぶ前には、
「推論の誤り」というものが、
生じているといいます。


それは、10種類に分けられます。

 

以下、紹介しますが、

皆さんは

ご自分に思い当たるフシがありますか?

 

 

推論の誤り

(1)全か無か思考

 

<状況>

今まで順調な営業成績だったのに、

今月は売り上げ目標を

達成できなかった。

<認知>

自分はもうダメだ。

会社に必要とされない人間だ

 

 

白か黒か、0か100かで考えるような、

二者択一的思考のことですね。

 

 

推論の誤り

(2)一般化のしすぎ

 

<状況>

気になる女性と

メールアドレスを交換し、

メールを送ったが、返事がない。

<認知>

自分を好きになる女性なんて、

どこにもいない

 

 

それをすべてのことのように

あてはめてしまうことですね。

「みんな~だ」という考え方。

 

 

推論の誤り

(3)心のフィルター

 

<状況>

会社の業績が急激に悪化し、

リストラされた。

<認知>

世の中にはいいことなんか

ひとつもない

 

 

たった一つのよくないことばかり、

目がいってしまうことですね・・・

 

 

推論の誤り

(4)マイナス化思考

 

<状況>

今日は夫との会話は

まったくなかった

<認知>

私たちの中は冷えきっている。

夫は私への関心を完全に

失ったのだろう。

 

 

すべてのできごとに

マイナスの解釈を加えてしまう

ことですね。

 

 

推論の誤り

(5)結論の飛躍

 

<状況>

廊下で上司とすれ違ったが、

ひと言も声をかけられなかった。

<認知>

「こんな使えない部下とは

口もききたくない」

と思っているんだ

 

 

根拠もないのに、

自分にとって不利で、

悲観的な結論を出してしまう

ことですね。

 

 

推論の誤り

(6)拡大解釈と過小評価

 

<状況>

「煮ものがちょっとしょっぱいね」

と夫にいわれた。

<認知>

私は本当に料理が下手だ。

一度だって

夫に喜ばれたことがない。

 

 

自分の失敗や短所は

過大に考え、

成功や長所は

過小評価してしまうことです。

 

 

推論の誤り

(7)感情的決めつけ

 

<状況>

認知行動療法の本を買ってきて

読んでみたが、

気分は沈んだままだ

<認知>

こんなトレーニングを

やったところで、

うつがよくなるわけがない

 

 

理性ではなく、

感情をもとに

ものごとを判断してしまうことですね。

 

 

推論の誤り

(8)すべき思考

 

<状況>

部下のミスによる

トラブル対応のために

残業していたら、

部下が自分より先に帰った

<認知>

部下は上司より遅くまで

働くものだし、

まして人に迷惑をかけているときは

最後まで残るべきだ。

 

 

「~すべきだ」

「~でなければならない」

と強く思い込んでしまうことですね。

 

昔の私には、

この傾向、あったかもです(^^;

 

 

推論の誤り

(9)レッテル張り

 

<状況>

ダイエットしようと決めたのに、

寝る前にアイスクリームを

食べてしまった

<認知>

私は太っていて醜いうえに、

意志の弱いダメな人間だ

 

 

「自分はダメ人間だ」

というように、

極端なレッテルを貼ってしまうことです。

 

 

推論の誤り

(10)個人化

 

<状況>

息子が中学受験に失敗した

<認知>

私がちゃんと

面倒を見てあげられなかったせいだ。

息子はあんなにがんばっていたのに、

私は母親失格だ。

 

 

自分に関係がないと

わかっていることまで、

自分に関連づけて考えてしまうことです。

 

 

 

・・・以上、

代表的な「推論の誤り」(認知の歪み)

10種類を引用させていただきました。

 

皆さんは、

「これは私かも・・・」と感じるものは、

ありましたか?

 

私自身も、一昔前であれば、

けっこう該当するものがあったと思います(^^;

 

改めて見てみると、

こんなふうに考えてしまう人は、

ある意味「真面目」で「いい人」

なんだと思います。

 

ただ、

やっぱり、

このように認知の歪みが強いままだと、

ストレスが溜まりますし、

生き方が何かと苦しくなりますので、

 

非適応的認知(自動思考)を、

適応的認知にうまく変えられるといいわけです。

 

そのためのやり方が、

本書には詳しく書かれています。

 

まずは、現在の問題を書き出して、

明確化する。

イヤな気分を%で数値化する。

 

その中で、イヤな気分と関連の深い

「自動思考」「推論の誤り」を見つける。

 

そして、

その「自動思考」の根拠と、

それに対する「反証」を書き出す。

(つっこみを入れるような感じです)

 

その中から、

適応的思考を考えていく。

 

という流れです。

 

ワーク形式になっているページもあるので、

フォーマットの通りに書き込んでいけば、

自分の「自動思考」と、

それに対する「適応的思考」が、

おのずと見出せるようなしくみになっています。

(コピーすれば何度もできますよ)

 

自分を見つめるワークは、

しんどさもありますが、

 

毎日少しずつでも取り組んでみれば、

やるだけの価値はあると思います😊

 

 

 

 

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次回もこの本の紹介を続けますね。

 

今回も最後までお読みくださいまして、

有り難うございました(^^)