ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
前回から、
芥川賞受賞作家、
平野啓一郎さんの新書、
を紹介・解説しています。
「分人」とは・・・
対人関係ごとの
様々な自分のことを指します。
一人の人間は、
複数の分人が合わさったものであり、
そこには、
「本当の自分」という
中心はない。
そして、
その人らしさ(個性)は、
その複数の分人の構成比率によって
決定される。
という考え方です。
これでは、
「自分軸」
というものがないような気もするのですが、
しかし、
この本を一読すると、
この「分人」という概念は、
私たちが生きていくうえで、
とても有益な考え方だと思えてきます。
なぜなら、
「変化」を肯定的に捉えられるように
なるからです(^^)
たとえば・・・
学校でいじめられている人は、
自分が「本質的に」
いじめられる人間だなどと
考える必要はない。
それは、あくまで、
いじめる人間との
関係の問題だ。
放課後、
サッカーチームで
練習したり、
自宅で両親と過ごしたり
している時には、
快活で、楽しい自分になれると
感じるなら、
その分人こそを
足場として、
生きる道を考えるべきである。
その通りですね。
いじめは、
いじめる人間との
「関係」の問題にすぎない。
「本質的に」いじめられる人間・・・
な、わけがありません。
貴重な資産を分散投資して、
リスクヘッジするように、
私たちは、
自分という人間を、
複数の分人の同時進行の
プロジェクトのように
考えるべきだ。
学校での分人がイヤになっても、
放課後の自分は
うまくいっている。
それならば、
その放課後の自分を
足場にすべきだ。
それを多重人格だとか、
ウラオモテがあると言って
責めるのは、
放課後まで
学校でいじめられている自分を
引きずる辛さを知らない、
浅はかな人間だ。
学校での自分と
放課後の自分とは
別の分人だと区別できるだけで、
どれほど気が楽になるだろう?
そうですね。
人生、たとえ、
つまずいてしまうことがあったとしても、
それは、自分の「分人」の
ひとつであるにすぎない。
うまくいっている「分人」を
意識的にメインにしていけば
いいわけです(^^)
そう考えると、
リスクヘッジという意味でも、
いろいろな対人関係の「分人」を
もっておいたほうが安心ですね。
たとえば、
今、会社員の場合、
副業が解禁される傾向にあります。
もちろん、
喜ばしいだけではなく、
会社が社員の面倒を見きれない、
いわば見捨てるといった負の面もあるのは、
否定できませんが、
しかし、
いくつかの収入源を確保しておくというのは、
リスクヘッジの意味でも、
これからの時代、重要ですし、
そこから、自分の中の生きがいや、
新たな才能が開花するかもしれません。
組織内で不遇な人にとって
副業という
「分人」の足場を作っておくことは、
辞めるという選択肢以外にも、
オプションが増えることにもなります(^^)
イジメや虐待の
過去を持っている人も、
分けられない
「本当の自分」という
考え方を強要されるなら、
誰と新しい関係を結ぼうとしても、
毎回、その体験へと
引き戻されてしまう。
この人は、
自分に暴力を振るわないだろうか?
自分はやっぱり、
「愛されない人間」
なのではないだろうか?
「本当の自分はただひとつ」
だと考えると、
たしかに、
過去を引きずってしまいますね・・・
しかし、
新しく出会う人間は、
決して過去に出会った人間と
同じではない。
彼らとは、
まったく新たに分人化する。
そして、
虐待やイジメを受けた自分は、
その相手との分人だったのだと、
一度、区別して考えるべきだ。
自分を
「愛されない人間」として、
本質規定してしまってはならない。
そして、
もし新しい分人が
自分の中で大きく膨らみ、
自信が持てるようになったら、
そこを足場にして、
改めて過去の分人と
向き合ってみればいい。
「人格は一つしかない」、
「本当の自分はただ一つ」
という考え方は、
人に不毛な苦しみを
強いるものである。
平野啓一郎さんは、
いわゆる、
「高校デビュー」
「大学デビュー」を
肯定的に捉えています。
ちなみに、
私も、大学デビューをしたクチですが(^^;
たしかに、
今までのしがらみがない場所で、
新たな対人関係をつくり、
新たな「分人」ができることで、
新たな世界が広がりますよね!
過去の「分人」はいったん置いておいて、
新しい「分人」の割合を高くしていく。
そうすることで、
新たな道が開けるかもしれない。
環境が変わるということは、
そのいいきっかけになる。
社会人になっても、
定年後も、
「~デビュー」すること、
素敵なことですね(^o^)
もちろん、
過去の「分人」も自分の一部。
消えてなくなることはありませんが、
割合を意識的に小さくすることはできる。
そして、
自分にとって居心地のいい、
新たな「分人」が確立できてきたら、
過去の「分人」と向き合ってみるのも、
いいかもしれません。
何か「意味付け」ができるかもしれません。
ただし、
そこで、無理矢理、
過去の「分人」を好きにならなくても
いいと思います。
「好きになれない自分」
を受け入れる・・・
・・・そうやって、
「自己受容」を深めていけると、
素敵ですね(^^)
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なお、
この「分人主義」と似た考え方として、
私の心の師、
遠藤周作さんは、
「人生いろんな顔を持ったほうが
豊かに生きられる!」
とおっしゃっています。
現に、遠藤周作さんは、
「沈黙」や「海と毒薬」のような、
シリアスな芥川賞作家という顔だけでなく、
「狐狸庵」と名乗り、
ユーモア小説やエッセイを多数書いたり、
素人劇団「樹座」の座長として、
芝居を楽しんだりする顔もありました。
ちなみに、
心理学的な見地からみても、
ひとつの顔のみで生きると、
それ以外の顔を抑圧することになり、
やがてそれがシャドー化する。
そのシャドーが肥大化すると、
無意識の領域から、
その人を脅かすようになるといいます。
(または家族に影響がでることも)
特に、
お堅い職業やお立場の人は、
要注意ですね(^^;
それから、
多摩大学大学院名誉教授の
田坂広志さんは、
という興味深い本を上梓されています。
人は皆、心の中に
「いくつもの人格」
を持った
「多重人格」であるといい、
それらを意識的に育てることによって、
「いくつもの才能」が開花するといいます。
すぐれた経営者は、もれなく、
「多重人格」であるという・・・
最初は、
「えっ・・・本当か?」
と思いましたが、
本書を読むと納得できます!
興味のある方は、是非ご一読ください😊
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次回も、
平野啓一郎さんの新書、
の紹介・解説を続けますね(^^;
今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました😊
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おまけ(^^;
富士吉田周辺、神社巡りです!
富士吉田市の
階段を登り切った後の・・・💦
有名な、
五重塔を挟んでの富士山🗻
ここは、外国の方が
たくさんいらっしゃいましたよ!
ここは、金運上昇で有名な神社!
こちらは、
奥の大鳥居(木造としては日本最大だそうです)
巨木が点在しています!
鈍感な私でも、
何かパワーを感じます!
敷地内の諏訪神社。
数ある浅間神社の中でも、
が、私は一番好きかもしれません(^^)
おすすめします!










