ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

GWはいかがお過ごしでしたか。

 

私は、一人旅で、

奈良郊外の神社仏閣巡りをしましたよ😊

 

明日から仕事で、

ちょっぴり憂うつですが(^^;

 

今回紹介する本は、

田坂広志さんの最新刊!

 

人類の未来を語る

 

 

 

この本、

フランスの経済学者・思想家

ジャック・アタリ氏からの要請から

生れた本なのですが、

 

過去の著作、

未来を予見する「5つの法則」

の内容も、

加筆・修正されて、

この本に含まれています。

 

この5つの方法とは、

哲学者ヘーゲルの弁証法のことなんですね。

 

弁証法の「5つの法則」

とは、

 

1「螺旋的プロセス」による発展の法則

2「否定の否定」による発展の法則

3「量から質への転化」による発展の法則

4「対立物の相互浸透」による発展の法則

5「矛盾の止揚」による発展の法則

 

ヘーゲルといえば、

いかにも難解な感じがしますが(^^;

 

田坂先生の具体的な事例に基づく

解説を読むと、

とても腑に落ちます。

 

そして、

この「5つの法則」が、

未来を予見するのに、

非常に有効だというのです。

 

もちろん、

この法則だけでは、

「具体的な予測」

をすることはできませんが、

 

「大局的な予測」

をすることはできるというのです。

 

特に役に立つのは、

1「螺旋的プロセス」による発展の法則

だといます。

 

 

これは、

 

物事の変化や発展、

進歩や進化は、

 

あたかも

螺旋(らせん)階段を

登るように起こる。

 

という法則である。

 

すなわち、

螺旋階段を登っていく人を

横から見ていると、

上に登っていく、

 

つまり、

「進歩や進化」を

しているように見えるが、

 

この人を上から見ていると、

元の位置に戻って来る、

 

つまり、

「復活や復古」が起こる、

という法則である。

 

ただし、

これは螺旋階段であるため、

必ず、一段高い位置に登っている。

 

つまり、

必ず、「新たな価値」

が付け加わっている、

 

という法則である。

 

 

なるほど・・・

 

上から見ると、

ぐるぐる同じところを

まわっているだけのように見えるけど、

 

横から見ると、

螺旋階段のように、

確実に登っているんですね。

 

具体例が挙げられています。

 

 

例えば、現在、

誰もが使っている

「eメール」は、

 

かつての

「手紙」の文化の

復活である。

 

ただし、

かつての手紙は、

届くのに何日もかかり、

配送コストも高かった。

 

しかし、eメールは、

コストがかからず、

地球の裏側にでも

一瞬で届く。

 

しかも、

同じメールを

多くの人々に

同時に送ることができ、

記録も残る。

 

その意味で、

eメールは、

古く新しい手紙の文化が

 

「新たな価値」を伴って

復活した事例と言える。

 

 

たしかに、そうですね。

 

主な通信手段としては、

手紙(書く)の文化から、

電話(話す)の文化に移行しましたが、

 

今は、むしろ、

電話は減り、

 

いつのまにか、

eメールやチャットといった、

書く文化が主流になりましたよね!

 

ぐるっと回って、

書く文化が復活した、

 

しかし、

一段、進化していますよね。

 

 

同時に、

ネットの世界で広がってきた

 

「オークション」や

「逆オークション」は、

 

かつて

街の市場で行われてきた

「競り」や「指値」の

復活である。

 

ただし、

かつての競りや指値は、

数百人相手にしか

できなかったが、

 

オークションや

逆オークションは、

世界中の数百人相手でも、

できる。

 

これも、

「新たな価値を伴った復活」

に他ならない。

 

 

たしかに・・・

 

螺旋階段が一段上がる

原動力になっているのは、

つまり、

 

「ネット」

の力が大きいんですね!

 

 

また、

「eラーニング」は、

かつての欧州貴族社会での

家庭教師制度や

江戸時代の日本の

寺子屋制度のような、

 

自分の能力と興味、

生活の都合に合わせて学ぶ

「個別学習」

の復活である。

 

その後の工業社会においては、

画一的な教育方法である

「集団教育」

が支配的になったが、

 

eラーニングの出現によって、

この「個別学習」が復活し、

しかも、

世界中の最先端の知識を、

自由に学ぶことができるように

なったのである。

 

 

たしかに、日本では、

画一的な「集団教育」が

行われる前には、

 

「寺子屋」という、

「個別学習」が行われていたんですね。

 

それが、

「集団教育」を経て、

ぐるっと回って、

「個別学習」に回帰した。

 

ただし、

「eラーニング」という形に

進化して(^^)

 

ネット以外でも、

たとえば、

「リサイクル」の文化は、

 

江戸時代のような循環型社会から、

高度経済成長期のような、

大量生産、大量消費、大量廃棄の

時代を経て、

 

地球環境問題の観点から、

再び重視されるようになっていると、

述べられています。

 

このように、

「進化」というものは、

右肩上がりに一直線に進むものではなく、

 

懐かしいものが復活したり、

ぐるぐる回りながらも、

一段ずつ上がっていくものだという考え方、

 

これは、

ビジネスの世界でも、

大局的な未来予測に活用できると思います。

 

「懐かしいものの復活」

 

次は何が復活するのだろう?

そう考えるのも面白いですね。

 

また、

「螺旋的プロセス」による発展の法則

は、個人にも当てはまるような気がします。

 

昔、好きだったことを、

またやり始めてみるもの

いいかもしれませんし、

 

上から見ると、

たとえ、

ぐるぐる回っているだけで、

停滞している人生のように思えても、

 

横から見ると、

実は、螺旋階段のように、

確実に登っている。

 

進化しているんだ!

 

そう捉えると、

何だか勇気づけられますよね(^^)

 

 

・・・そういえば、

本日の朝日新聞の天声人語に、

こんな一節がありましたよ。

 

過去ブログでも紹介させていただいた、

河合隼雄さんの随筆集

「こころの処方箋」の中の

「360度変わる」が

テーマなのですが・・・

 

 

 

・・・

 

きのう電車で

マスクを外してみた。

 

窓から入る爽やかな

5月の風が、

ほおに当たって

心地よい。

 

こうして私は

3年前の私に

戻っていくのだろう。

 

でも、と思う。

 

それは同じだけど、

同じではない。

 

360度変わった私である。

 

 

360度、

ぐるりと1周回って

コロナ前に戻っただけのようにも

思えますが、

 

そうではない。

 

日常生活を滞りなく過ごせることの

有り難みを、

改めて感じることができましたし、

 

無駄なことがあぶり出されて、

ほんとうに大切なことが

明確になったような気もします。

 

ZOOMなどのオンラインの普及で、

コミュニケーションの手段も

飛躍的に進化しました。

 

螺旋階段を登るように、

世の中も、個人も、

確実に、進化・成長している。

 

そう思いたいですね😊

 

 

 

 

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この本、他にも、

多くの示唆を与えてくれますので、

 

次回も、

この本の内容を紹介させていただきます😊

 

最後までお読みくださいまして、

有り難うございました(^^)

 

 

 

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おまけ

 

 

何故か、笑顔😸

 

 

 

 

握手!

 

お手、ではありません(^^;

(もともと出てましたので)

 

 

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以下は、

奈良郊外の神社仏閣巡り一人旅、

写真集です(^^;

 

 

石上(いそのかみ)神宮

 

 

 

ニワトリ?

がたくさん放し飼いにされていました!

 

 

 

 

長岳寺。

 

素敵な仏像(阿弥陀三尊)が

いらっしゃいました。

 

 

 

草花が美しかったです!

 

 

 

 

大神(おおみわ)神社。

 

 

 

 

 

な、なんと!

 

 

「瑞雲」というのでしょうか。

 

ここ、ほんとパワースポットなんですね!

 

 

 

 

聖林寺。

 

国宝の十一面観音菩薩、

ダイナミックな美仏でした!

 

 

 

談山神社。

新緑がきれいでした!

 

 

 

十三重の塔!

 

 

 

飛鳥寺。

 

日本最古の仏像、飛鳥大仏。

写真撮影OK!おおらかなお寺でした。

 

 

 

橿原神宮。

巨大な神宮でした!

 

 

 

 

 

 

 

今井町の江戸の街並み・・・

 

 

・・・翌日に続きます(^^;

 

長々と、おつきあいくださいまして、

有り難うございました😊