ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

今回から、

吉野源三郎さんのロングセラー、

 

君たちはどう生きるか

(岩波文庫)

 

 

を紹介・解説していきます(^^)

 

この本、漫画版

漫画 君たちはどう生きるか

 

 

で、数年前に、

ミリオンセラーになりましたね!

 

この漫画版の出版社ですが、

意外にも、

ananなどで有名な雑誌系出版社、

マガジンハウスさんなんです(^^)

 

この漫画版を世に問うた、

編集者に、敬意を表します。

 

ちなみに、

今、スタジオジブリ(宮崎駿)さんが

映画化に向けて製作中のようですよ!

(楽しみですね)

 

で、私は、

漫画版は読んだことはないのですが、

こちらの岩波文庫版を、

久しぶりに読み返してみました。

 

う~ん、やっぱり、

熱いものがジーンと込み上げてきます・・・

 

この本の主人公は、

旧制中学(今の高校生くらい)

の年齢なのですが、

大人が読んでも、

心に迫ってくるものがあります(^^;

 

忘れていた大切なものを、

思い起こさせてくれるという感じがします。

 

時代背景は、

戦前の1930年代、

 

内容的には、

通称「コぺル君」が、

学校でのいくつかの事件を通じて、

精神的に成長していくという

物語なのですが、

 

父親代わりの叔父さんや、

母親からのメッセージが、

とても心に沁み入るんですね。

 

本の前半部分の、

叔父さんのメッセージ、

引用します(^^)

 

 

深い智慧の

こもった言葉を

残しておいてくれた、

偉い哲学者や坊さんは

たくさんある。

 

今だって、

本当の文学者、

本当の思想家と

いえるほどの人は、

(同様である)

 

(中略)

 

だから、

君もこれから、

だんだんに

そういう書物を読み、

立派な人々の思想を

学んでゆかなければ

いけないんだが、

 

しかし、

それにしても

最後の鍵は、

 

―コぺル君、

やっぱり君なのだ。

 

君自身のほかには

ないのだ。

 

君自身が生きて見て、

そこで感じた

さまざまな思いをもとにして、

はじめて、

そういう偉い人たちの

言葉の真実も

理解することが出来るのだ。

 

数学や化学を学ぶように、

ただ書物を読んで、

それだけで知るというわけには、

決していかない。

 

 

なるほど~。

 

自分がいろいろと

体験してはじめて、

偉人の言葉の真実が理解できる。

 

コペル君の旧制中学の環境は、

かなり恵まれていて、

周りも知識人や実業家の子息が

多いのですが、

 

頭でっかちにならないように、

戒めているのでしょうか(^^;

 

 

だから、

こういう事について

まず肝心なことは、

いつでも自分が

本当に感じたことや、

真実心を動かされたことから

出発して、

その意味を

考えてゆくことだと思う。

 

君が何か

しみじみと感じたり、

心の底から思ったりしたことを、

少しもゴマ化してはいけない。

 

そうして、

どういう場合に、

どういう事について、

どんな感じを受けたか、

それをよく考えてみるのだ。

 

そうすると、

ある時、ある所で、

君がある感動を受けたという、

繰りかえすことのない、

ただ一度の経験の中に、

その時だけにとどまらない

意味のあることがわかって来る。

 

それが君の思想というものだ。

 

これは、

むずかしい言葉で

いいかえると、

常に自分の体験から出発して

正直に考えてゆけ、

ということなんだが、

 

このことは、

コペル君!

本当に大切なことなんだよ。

 

ここにゴマ化しがあったら、

どんなに偉そうなことを考えたり、

言ったりしても、

みんなウソになってしまうんだ。

 

 

「感動を受けたという

ただ一度の経験の中に、

その時だけにとどまらない意味がある」

 

なるほど・・・

 

「常に自分の体験から出発して

正直に考えてゆけ」

 

そうですね。

 

これは実際には、なかなか難しくて、

大人になっても、

(いや、大人だからこそ)

つい、ゴマ化してしまいがちですが・・・(^^;

 

 

僕もお母さんも、

君に立派な人に

なってもらいたいと、

心から思ってはいるけど、

 

ただ君に、

学業が出来て行儀もよく、

先生から見ても

友だちから見ても、

欠点のあげようのない

中学生になってもらいたい、

 

などと考えているわけじゃあない。

 

また、

将来君が大人になったとき、

世間の誰からも

悪くいわれない人になってくれとか、

世間から見て

難の打ちどころのない人に

なってくれとか、

いっているわけでもない。

 

(中略)

 

もしも君が、

学校でこう教えられ、

世間でもそれが立派なこととして

通っているからといって、

ただそれだけで、

いわれたとおりに行動し、

教えられたとおりに生きて

ゆこうとするならば、

 

―コペル君、

いいか、

 

―それじゃあ、

君はいつまでたっても

一人前の大人になれないんだ。

 

子どものうちは

それでい。

 

しかし、

もう君の年になると、

それだけじゃあダメなんだ。

 

肝心なことは、

世間の眼よりも何よりも、

君自身がまず、

人間の立派さがどこにあるか、

それを本当に

君の魂で知ることだ。

 

そうして、

心底から、

立派な人間になりたいという

気持ちを

起こすことだ。

 

いいいことをいいことだとし、

悪いことを悪いことだとし、

一つ一つ判断をしてゆくときにも、

また、君がいいと判断したことを

やってゆくときにも、

いつでも、

君の胸からわき出て来る

いきいきとした感情に

貫かれていなければいけない。

 

 

「世間の眼よりも何よりも、

君自身がまず、

人間の立派さがどこにあるか、

それを本当に君の魂で知る」

 

周りがどうこうではなく、

自分自身の体験や感じたことから、

人の立派さや善悪を判断する・・・

 

それには、ある意味、

ぶれない「強さ」が必要ですね。

 

 

そうでないと、

僕やお母さんが

君に立派な人に

なってもらいたいと望み、

君もそうなりたいと考えながら、

君はただ、

「立派そうに見える人」

になるばかりで、

ほんとうに

「立派な人」

にはなれないでしまうだろう。

 

世間には、

他人の眼には

立派に見えるように見えるようにと

振る舞っている人が、

ずいぶんある。

 

そういう人は、

自分がひとの眼に

どう映るかということを

一番気にするようになって、

本当の自分、

ありのままの自分が

どんなものかということを、

つい、お留守にしてしまうものだ。

 

僕は、

君にそんな人に

なってもらいたくないと思う。

 

だから、

コペル君、

繰りかえしていうけれど、

君自身が心から感じたことや、

しみじみと心を動かされたことを、

くれぐれも大切にしなくてはいけない。

 

それを忘れないようにして、

その意味を

よく考えてゆくようにしたまえ。

 

 

叔父さんのメッセージ、

熱いですね(^^)

 

今の自分を顧みると・・・

ちょっと耳が痛いです(^^;

 

私自身、こんな熱いメッセージを、

若い頃に直接伝えてもらえたら、

もう少しマシな大人に

なれたかもしれませんが(^^;

 

一方で、

自分が、中学生や高校生だったら、

ピンと来ないだろうし、

かえって、反発してしまう気もします(苦笑)

 

大人になってから、

ある程度、人生経験を積んでからのほうが、

心に沁み入るのかもしれません(^^;

 

人の眼を気にするのではなく、

 

「君自身が心から感じたことや、
しみじみと心を動かされたことを、
大切にする」

 

実際、コペル君も、

「油揚事件」というちょっとした事件を通じて、

実感することになるのですが、

 

(これ、ネタバレになるので触れませんが、

忘れていた気持ちを思い起こさせるような

素敵なエピソードです。

是非、本書をお読みください)

 

ゴマ化すことなく

日々の生活の中の、

 

「自分が心から感じたこと」

「しみじみと心を動かされたこと」

 

を判断基準にする。

 

人生、遅ればせながら、

大切にしていきたいです😊

 

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で、叔父さんがいう、

ほんとうに立派な人とは、

具体的にどういった人なのでしょうか・・・

 

次回に続きますね(^^;

 

今回も最後までお読みくださいまして

有り難うございました(^^)