ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
龍谷大学教授で、心理療法家、
「匠」といわれている、
東豊(ひがしゆたか)先生の新刊、
という本の内容で、
私が有益だと思ったところを、
紹介、解説しています(^^)
今回で、5回目となります(^^;
前回は、
「感謝行」(感謝の実践)
について、
具体的に紹介をさせていただきましたが、
東先生は、
「本来の目的を忘れないように」
とおっしゃっています。
「なるべく、ご利益は意識しないほうが良い」
ということです(^^;
感謝行の本来の目的は、
あくまでP循環の
エネルギーの源である
P気を収集し充電することです。
ところが、
何らかの
「ご利益」を追い求め
その出現の有無に
一喜一憂するようになると、
執着心(N感情のひとつ)
がかえって
強くなってしまいます。
望んだ「ご利益」が
無いからと言って
がっかりし、
あるいは立腹し、
感謝行をやめてしまうかも
しれません。
(中略)
自分の利益ばかりを
求める心を
「我欲の心」
「利己的な心」
と言いますが、
これはN気を放ちますから、
上手に扱わないと
感謝の言葉が持つ
P気を打ち消します。
もちろん
我欲をすっかり捨てろとは
言いません。
できるだけ
執着しないようにする―
こうした心がけがあれば
大丈夫です。
「ご利益」を求めてしまうのは、
人情ですが(^^;
たしかに、
それを求めて得られないと、
反動で、がっくりきてしまいますよね(^^;
それもあって、
私は、神社仏閣に参拝するときは、
なるべく、
「お願い」ではなく、
「感謝」を述べるように心がけています(^^;
実際のところ、
感謝行をしたからといって
何かの奇跡が起きることなど
たまにしかありません。
「普通の幸福な生活」
が実現するのみです。
あっ、それが奇跡ですか。
なるほど、深いです。
人それぞれに
人生の形がある。
ある人は社会的な
大成功かもしれません。
一方、ある人は
平凡・月並みな
暮らしかもしれません。
しかし
みんな違って
みんな良い。
「みんな違ってみんな良い」
金子みすゞさん(^^)
ほんと、そうですね。
他人と我が身を比較して、
悲しんだり怒ったり
妬んだり恨んだり、
このようなことは
ガクンと減ります。
そして
誰もが確実に得るのは、
生きていることの
「幸福感」
あるいは
「充実感」
といったものです。
その時、
人生上の悩みは問題は、
あったとしても
深刻味が消えていて、
むしろそれすら
楽しめる状態に
なっていると思います。
感謝行の継続の結果、
最低限保障されるのは、
ある意味
たったこれだけなのです。
生きていることの
「幸福感」あるいは「充実感」。
私たちが望むものって、
やっぱり、これですもんね(^^)
東先生は、別のページ
(「感謝」を用いたカウンセリングの実際)
で、ちょっと違った角度から、
感謝行(感謝の実践)
の効果を説明されています。
大切なことは、
新しい習慣によって
驚くような
「良いこと」
が本当に起きるかどうかでは
ありませんし、
それを求めるようなことが
あってはなりません。
特に初期のうちは、
すでにある
「良いこと」
を発見するくらいで
十分です。
そのような意識で
あらためて現実を眺めると、
従来なら
せっかく出現しても
スルーされていた
日常的な
「良いこと」が、
まるで初めて
登場したかのような
新鮮な顔つきで
眼前に現れるのですね。
この時、本当に
「良いこと」
が起きているかも!
と感じ取れるようです。
なるほど~、
つまり、もともと、
「良いこと」
は日常に溢れているのに、
(特にN循環に入っている時は)
なかなか、それに気づけない。
感謝行によって、
それに気づくことができる。
それが、あたかも、
新しく生じた
「良いこと」
のように思える。
ということですね(^^)
実際、多くの人は、
「不思議なことだけど、
この小さな新しい習慣は
本当に良いことを
起こしてくれる!」
と驚き、
それを続けるように
なります。
そして、
ますます
「良いこと」
の出現を楽しみにしますから、
ますます
「良いこと」に注目する
能力が上がります。
その結果、
ますます
「良いこと」
が増えるわけです。
・・・とは言え多くの場合、
実際には
「良いこと」が増えたような
錯覚かもしれません。
なぜなら、
くどいようですが、
誰の人生にも平等に
「良いこと」
はすでに相当数
充満しているからです。
(中略)
このように
「良いこと」
を見つけようとする
パターンが身につくと、
当然のように幸福感は
高くなります。
すると、
その人の表情や態度、
言動や行動にも
変化がみられるようになり、
結果として、
本当にこれまでにないくらいの
「良いこと」
が出現する可能性が
高くなるんですね。
周囲の人たちとの
コミュニケーションが
変わることで、
人間関係にも
変化が生じるからです。
「良いこと」探しをすれば、
それは、どんどん見つかるので、
幸福感が増し、
それが、表情や言動にも表れるので、
今度は、本当に、
新たな「良いこと」が引き寄せられ、
出現する・・・
まさに、好循環、
すなわち、P循環ですね!
「良いこと」
は、実は、
一見、マイナスに思えることにも、
含まれている(隠れている)
といいます。
本書でも、
ポジティブ・リフレーミング
(肯定的意味づけ)
という心理的手法が紹介されていますが、
私が、有益だと感じている、
「ディマティー二・メソッド」
の考え方を、
ちょっと紹介させていただきますね。
実は、人生には、
「プラス」と「マイナス」は、
同じだけある。
たとえ、一見、
マイナスに見えることにも、
そこには、
プラス(隠れた恵み)が潜んでいる。
そこに、
焦点を当てて、プラスを見い出す。
という考え方です(^^)
たとえば、
長年、会社のために尽くしてきた
猛烈サラリーマンが、
閑職に追いやられたとします。
プライドが傷つきます。
収入も下がるかもしれません。
がっくり・・・
不幸な出来事ですよね(^^;
そこで、一見マイナスに見えることの、
プラス(恵み)を探してみます。
具体的には、
・自由な時間が増える
・仕事のプレッシャーから解放される
・心身のストレスが軽減される
・家族と過ごす時間が増える
・謙虚になり人間関係がよくなる
・定年後の準備(勉強)がじっくりできる
・趣味(やりたいこと)に時間が割ける
・・・などなど、
探せばたくさん出てきます。
(このように、実際に、
書き出してみることがポイントです)
人生100年時代。
閑職になるのは、
必ずしもマイナスばかりではないと、
思えますよね(^^)
たとえば、
病気になった場合には・・・
・健康のありがたみを実感できる
・人の痛みや苦しみに共感できるようになる
・体を大切にするようになる
・一日一日を大切に過ごすようになる
・自分を見つめ直すことができる
・周りの人への感謝の気持ちが湧く
・・・などなど、
病気も決して、
無駄なことばかりではない、
と思えます(^^)
なかなか難しいときもありますが、
一見マイナスに思えることに、
プラスを見い出す知恵。
とても有益ですので、
皆さまも、
一見マイナスに思えることがあったら、
そこに隠れているプラス(恵み)を
書き出してみること、
おすすめします😊
今回も最後までお読みくださって、
有り難うございました。
次回に続きます(^^;
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おまけです(^^;
足柄城址から御殿場方面を望む(夕日のちょっと前)
最近、富士山に惹かれて、
周辺の低山によく登ります!
雄大な富士を眺めると、
月並みですが、
自分の悩みがちっぽけに思えてきます(^^;

