ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

200万部突破!

ミリオンセラーの

 

嫌われる勇気

 

 

の内容で、

私の印象に残ったところを、

少しずつ紹介、解説しています。

 

今回で、11回目になりました(^^;

 

この本、

哲人(岸見一郎先生)と、

悩み多き青年(古賀史健さん)

の対話形式で進みます。

 

前回から、

 

「課題の分離」

から

「嫌われる勇気」

 

の考え方を、

紹介、解説してきましたが、

 

今回は、

「共同体感覚」

から

「勇気づけ」

 

の考え方を、

紹介、解説していきたいと思います(^^)

 

「課題の分離」

は、

対人関係のスタートにすぎないといいます。

 

では、ゴールは?

 

「共同体感覚」

です(^^)

 

 

<哲人(岸見先生)>

 

もしも他者が

仲間だとしたら、

仲間に囲まれて

生きているとしたら、

われわれはそこに

自らの

「居場所」

を見い出すことが

できるでしょう。

 

さらには、

仲間たち

―つまり「共同体」―

のために

貢献しようと

思えるようになるでしょう。

 

このように、

他者を仲間だとみなし、

そこに

「自分の居場所がある」

と感じられることを、

共同体感覚といいます。

 


課題を分離しただけでは、

たしかに、

人間は孤独に陥るイメージ

があります。

 

そこで、次のステップとして、

他者を仲間だとみなし、

そこに、自分の居場所があると

感じられる必要があるということですね。

 

では、

どのようにして、

共同体感覚を育んでいくのか?

 

カギになるのは、

 

「横の関係」

 

という概念だといいます。

 

どういうことか。

 

たとえば、

親子関係の場合は、

ほめてもいけないし、

叱ってもいけないといいます・・・

 

ええっ?

 

よく人は、

ほめて伸ばせといいますよね。

 

叱ってもいけないというのは、

わかるような気がしますが、

ほめてもいけないというのは、

どういうことなのでしょうか?

 

 

<哲人>

 

ほめるという行為には、

「能力のある人が、

能力のない人に下す評価」

という側面が

含まれています。

 

夕飯の準備を

手伝ってくれた子どもに対して

「お手伝い、えらいわね」

とほめる母親がいる。

 

しかし、

夫が同じことをした場合には、

さすがに

「お手伝い、えらいわね」

とはいわないでしょう。

 

 

う~ん、

 

確かに、この場合、

子どものことを

無意識に低く見ているというのは、

あるのかもしれません(^^;

 

これは、

「横」ではなく、

「縦の関係」

なんですね。

 

もちろん、

「縦の関係」

も大事です。

 

親子関係は、

家族心理学の観点からみると、

健全な世代間境界、

すなわち、

「縦の関係」

も必要ですし、

(母子連合ではなく、

夫婦連合をしっかり形成するということ)

 

会社組織でも、

実際に動かす指揮系統としては、

一定の上意下達、

すなわち、

「縦の関係」

が現実的には必要です。

(ただ、今後は

緩くなっていくとは思いますが)

 

しかし、

人間関係は、

やっぱり、

「上から目線」の

「縦の関係」

ではなく、

上も下もない、対等な、

「横の関係」

だという意識を持っていた方が、

スムーズにいくケースが

多いように思います。

 

会社組織の中でも、

「役割」としては、

上下がありますが、

「人間」としては、

あくまで対等なわけですから(^^;

 

だから、

「横の関係」

として考えると、

「ほめてはいけない」

ということになるのでしょうが・・・

 

ただ、


ちょっと、

そこは、私、

最初にこの本を読んだ時から、

いまいち腑に落ちない

ところがありました。

 

「どんな場合でも、

ほめてはいけないのか?」

と。

 

ずっと、

そこがモヤモヤしていたのですが、

野口嘉則さんから

カウンセリングの考え方を学ぶ過程で、

私なりに

「なるほど!」

と思うことができましたので、

シェアさせていただきますね。

 

それは・・・

 

たとえば、親子関係の場合だと、

 

親主体の「ほめる」は×

子ども主体の「ほめる」は〇

 

ということです(^^)

 

どういうことか?

 

親主体の「ほめる」とは、

たとえば、

子どもが、

手伝いをしてくれたときに、

親が、

「えらいね!」

ということです。

 

これは、

上の人が、下の人を、

「操作」

する狙いがあるといいます(^^;

(無意識かもしれませんが、

たしかに、そうかも)

 

それによって、

また手伝いをするように

仕向けたいという意識がある

ということでしょうか。

 

これを繰り返すと、

ほめてくれない限り、

手伝いをしなくなるという

恐れがあります。

 

では、

どうすればいいのか?
 

この場合は、

「感謝」や「尊敬」を表現する、

 

すなわち、

 

「ありがとう!」

「助かったよ!」

という感謝の言葉を伝える

 

ということです(^^)

 

さらに、

Iメッセージで、

 

「嬉しいよ♪」

 

という言葉も加えると

いいかもしれません(^^)

 

それによって、

子どもは、

「誰かの役に立っている」

という

「貢献感」を

自然に感じることができます。

 

それが、

「共同体感覚」

につながります。

 

ほめられなくても、

誰も見ていなくても、

再び、お手伝いをすることになるでしょう。

 

これが、

いわゆる、

「勇気づけ」

なんですね😊

 

(「感謝」は、

最大の勇気づけになるといいます)

 

では、対して、

子ども主体の「ほめる」とは、

どういうことでしょうか?

 

たとえば、

子どもが、逆上がりがなかなかできず、

ようやくできるようになった。

 

「おかあさん、みてみて、

逆上がりできたよ!」

 

この場合、

先ほどのように、

親が、

「ありがとう!」

「嬉しいな♪」

というのは、

ちょっと不自然ですよね・・・(^^;

 

この場合は、

子どもが主体なので、

「うわっ、すごいね!」

と素直に、

ほめてあげればいいんです(^^)

 

この場合は、

ほめることが、

最大の

「勇気づけ」

になると思います😊

 

ですので、

「ほめてはいけない」

は、あまり厳密にとらわれすぎず、

おおまかな考え方として、

 

自分(親・上司)主体の「ほめる」は×

相手(子・部下)主体の「ほめる」は〇

 

ということを覚えておくと、

有益だと思います。

 

参考にしていただければ嬉しいです(^^)

 

ちなみに、

カウンセリングの場合も、

同じ考え方で、

 

カウンセラー主体の「ほめる」は×

クライアント主体の「ほめる」は〇

 

となります(^^;

 

カウンセラー主体で、

クライアントをほめるのは、

いわゆる「操作主義」「誘導」につながります。

 

ほめることによって、

「早くよくなってほしい」

「それによって自分の有能感を感じたい」

これは、

カウンセラーのエゴです(・・;)

 

一方、

クライアント主体のほめる、

 

すなわち、

クライアントが、

ほめてもらいたくて

自分から話をした場合は、

 

(子どもが逆上がりができるようになったのを、

ほめてもらいたいときと同じような場合)

 

大いに、ほめて差し上げることが、

(映し返して差し上げることが)

クライアントの心を満たすことにつながります。

 

コフートの自己心理学の、

「映し返し」

「3つの極」

を満たすということですね。

 

ちょっと専門的な話になりましたが・・・

 

今回も最後までお読みくださいまして、

有り難うございました(^^)

 

次回で、

この本の紹介は、

最終回にしますね(^^;