ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
今日から新年度!
ですが、早いもので、
東京・横浜は、
だいぶ葉桜が多くなってきた気がします(^^;
反面、
職場の近くの目黒川
(有名な場所より下流の方です(^^;)
の水面が、ピンクのじゅうたん🌸
になってきましたよ。
「花はさかりに、
月はくまなきをのみ
見るものかは。」
(徒然草137段より)
<現代語訳>
花は満開の咲き誇る花が、
月は満月のくまなく
照りわたる月が、
いいにきまっているが、
見るに値するのは
そればかりといえば、
むろんそんなことはない。
より引用。
(この本、わかりやすくておすすめです!)
で、今回は、
徒然草の紹介・・・
ではなく(笑)
という小説を紹介します(^^)
作者は、直木賞作家の
白石一文さん。
私が、新刊が出るたびに、
ほぼハードカバーで購入する、
数少ない作家さんです(^^)
何というか、
「人は何のために生きるのか」
「愛とはいったい何なのか」
を真摯に突き詰めていくような
理屈っぽさがあり、
されど、
物語にぐいぐい引き込ませる
ストーリーテーリングの力、
エンターテイメントの魅力も
十分に兼ね備えている、
数少ない作家さんなのです(^^;
今回紹介する
白石一文さんの
事実上のデビュー作なのですが、
初めて読んだときには、衝撃を受けました!
今回、久しぶりに読み返してみましたが、
やはり、読了後に余韻が残る、
とても考えさせられる小説です。
小説なので、
あまり紹介や解説をすると
ネタバレになってしまいますので、
そこは自粛して(^^;
前半の「あらすじ」を少し紹介しますね。
--------------------------------------
主人公の橋田浩介は、
東大法学部卒。
日本最大の財閥の中核企業
(モデルは三菱重工さん?)
に勤めるエリート。
二枚目で、
しかも仕事ができる。
38歳で人事課長に抜擢され、
エリート街道まっしぐら!
社長の親族でもある
美人の彼女も紹介されて、
まさに雲上人扱い!
ちょっと嫌味なくらい(笑)に
順風満帆な人生を歩んでいるように
見えます。
で、人事課長なので、
新卒採用の面接官をするのですが、
昨日、50人面接して
(その中で落とした)短大生、
中平香折と、
ダイニングバーでばったり会います。
中平香折は、
アルバイトのバーテンダーとして働いていて、
最初は気が付かなかったのですが、
ある特徴があったので、
橋田浩介は、
面接をしたことを思い出します。
手に、包帯を巻いていたんですね。
実は、彼女は、
ある深い闇を抱えて生きている。
その後、偶然、
男に絡まれていた
中平香折を助けたことがきっかけで、
どんどん物語が展開していきます。
半沢直樹ばりの、
社内の派閥抗争あり!
(とてもリアリティがあり、
ドキドキします!)
社長の姪の美人な彼女と、
闇を抱えた中平香折との間を、
揺れ動くロマンスあり・・・
そんな中で、
主人公は、
人生でほんとうに大切なものに、
目覚め始めるのですが・・・
衝撃の展開、
そして、余韻の残る、
考えさせられるラスト。。
と、ネタバレに用心しながら紹介すると、
魅力が伝わらなくて歯がゆいのですが(^^;
後半にある、
印象的な箇所を、
少しだけ引用します。
エリートの主人公、
橋田浩介は語ります。
私はあのとき、
ほんとうは言いたかったのだ。
俺はお前を
大切にしたいのだ、と。
俺にとっては
お前を大切にすることが、
何よりも自分を
大切にすることなのだ、と。
自分を愛さない限り、
人を愛することはできない。
しかし、
誰かを自分以上に愛したとき、
人は初めて、
ほんとうに自分を
愛することができるように
なるのだ、と。
俺は俺を捨てて、
お前の中に
本当の俺を実現したかったのだ、と。
ちょっとだけ野暮な解説をすると、
「本当の俺」
とは、
エリート主人公の、
抑圧していたシャドーのことだと思います(^^;
といっても、
皆さんピーンとこないと思いますが、
実際に小説を読まれると、
この意味がお分かりいただける
かもしれません(^^;
ちなみに、
白石一文さんの小説には、
いわゆるエリートや美女が
主人公として登場することが割と多く、
それが批判的に見られることがあるようですが、
決してエリートや美女の賛美ではなく、
むしろ、
「ほんとうの幸せとは何か?」
を浮きだたせるための方便のようなものだと、
私は捉えています。
今回は、このくらいにしておきます(^^;
皆さま、よろしければ、
週末に、白石一文さんの物語の世界に、
どっぷりつかってみてはいかがでしょうか?
私は、まずは、
デビュー作のこの、
をおすすめしますが、
長編なので、
中短編集がいい方には、
がよかですよ(^^)
(博多が舞台なので)
社会派の方には、
をおすすめします(^^)
この本にも、
私、かなりの衝撃を受けて、
人生観が変わりました(^^;
では、今回も、
最後までお読みくださいまして、
有り難うございました😊
