ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
今、話題のビジネス書
(というか思想書でしょうか)、
を紹介、解説しています。
著者は、
山口周さんです。
他の著作だと、
光文社新書の、
が有名ですね(^^)
今回が、最終回です(^^;
前回を簡単に振り返ります。
これからの社会の課題を
解決するためには、
経済合理性を超えた「衝動」
すなわち、
人間性に根差した「衝動」
が必要になってくる。
たとえば、
Linuxの開発に協力した人々のように。
しかし、
それらの人は、
一部の生活に余裕のある
エリートであって、
庶民は、
人間性に根差した「衝動」だけでは、
食っていけない(^^;
では、
どうすればいいのか?
著者は、
ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)
(個人が就労中か否かに関わらず、
の導入が必要不可欠だと主張します。
たしかに、
私も、そんなことが実現できれば
最高だと思います(^^)
そうすれば、
前回、紹介したような、
人間性、すなわち、
喜怒哀楽に基づく「衝動」
を中心にして、生きていくことができる。
しかし、
「原資」は?
経済成長がない
「高原社会」で、
ベーシック・インカムの
原資はどうするのか?
と、せこい私は考えてしまうのですが、
著者は、すばり、
「増税」が、手段のひとつであるといいます。
えっ、増税・・・
ただでさえ、消費税10%や所得税などで、
国民はあえいでいるのに!
などと私は、
まっさきに思ってしまいましたが(笑)
この本を読んで、
少し考え方が変わってきました。
多くの人は
「日本の税金は高い」
と漠然と持っているようですが、
日本の国民負担率は
諸外国と比較して
決して高い水準に
あるわけではなく、
OECE加盟国36か国のうち、
8番目に国民負担率の
低い国となっています。
そうなんですね(^^;
でも、税率を上げれば、
生活が苦しくなり、
不幸な人が増えるのではないか?
いや、
そうとも言い切れないようです(^^;
幸福度ランキングの上下と
国民負担率の高低には
ほとんど関係がないこと。
特に幸福度ランキングの
高い国は
おしなべて
国民負担率の
高い国であることが、
わかると思います。
この本には、
プロット図で説明されているのですが、
ちなみに、
幸福度ランキングの高い国は、
皆様の想像の通りで、
やはり、
デンマーク、フィンランド、ノルウェー
などの北欧諸国。
対して、
低い国は、
韓国や日本・・・
日本人は、慎ましい?国民性のため、
このような調査では、
幸福度が低く出るという説もありますが、
それにしても、
(いろいろな要因があるので、
一概には言えませんが)
少なくとも、税金が高い方が、
むしろ、幸福度が高くなる
という傾向があるのは、
事実のようです(^^;
もちろん、
税金の使い道が、
ポイントだとは思いますが、
福祉が充実すれば、
国民は、安心感が高まり、
幸福度もアップするような気がします(^^)
著者は、
国民負担率を上げることによって、
付加的な効果も
期待できるといいます。
高負担率の税制を
寄付による税控除の仕組みと
組み合わせることで
「贈与の文化」を
生みさすことができる。
何に使われるか
分からない税金を払うよりも、
応援している組織や個人に
贈与したほうがいいということですね。
「お金のために
あくせく働いても仕方がない」
という価値観を広められる。
これは、
おもしろい考え方だと思いました!
たとえば、
2000万以上の所得については
70%の所得税を、
5000万以上の所得については
90%の所得税をかけたらどうなるか?
あくせく働いて年収を上げるのは、
バカらしくなる。
そして、多くの人は
お金のためではなく、
活動それ自体が喜びとなるような
仕事を選ぶようになる。
と、著者は述べています。
また、企業が、
良い人材を採用するための、
「高額の報酬」というニンジンの
効果が薄れます。
(ほとんど税金で持っていかれる
わけですから(^^;)
こうなると、
良い人材を採用するためには、
仕事のやりがいや、
一緒に働く仲間、
自由な働き方、
といった要素が、
企業側に必要とされるわけです。
このシフトは社会から
「クソ仕事=
報酬そのものは
魅力的だけど
仕事の内実は空虚で
本人自身も
意義や意味を
感じられていない仕事」
を減らすための
後押しになるはずです。
「クソ仕事」
とは、思い切った言い方ですが(^^;
でも、ほんとそうですね。
意味や意義を感じられない仕事は、
いくら報酬が高くても、空虚です。
有名な、
レンガ積みの寓話を想起します。
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旅人が、
レンガ積みの現場を
通りかかりました。
一人のレンガ積み職人に、
声をかけました。
「あなたは何をやっているんですか」
職人は、
いまいましく答えました。
「見りゃわかるだろ。
この重てえレンガを積んでいるんだ。
食っていくために、
仕方がねえんだ!」
別の職人にも、
声をかけました。
「あなたは何をやっているんですか」
職人は、
目を輝かせながら答えました。
「人々が祈りをささげる
大聖堂をつくっているんだ。
みんなが楽しみに待っている。
早く完成させたい!」
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「何のために」
「誰のために」
「その先に何を見つめているか」
やっぱり、仕事には、
自分自身が納得できる、
意味や意義が必要ですね(^^)
(それと適度な報酬も、やはり必要(^^;)
もし私たちが、
自分の本来の感情、
幸福感受性に根差して
仕事を選ぶことができれば、
私たちの幸福に
貢献しない仕事や活動は、
社会から消えていくことに
なります。
なぜなら、
私たちの社会には
市場原理が働くからです。
ここに、私が
「資本主義をハックする」
と言っている意味があります。
UBI
(ユニバーサル・ベーシック・
インカム)
の考え方は
かつての社会主義と
近接していることから、
これを
「資本主義の否定」
と捉える向きもありますが、
本当の狙いは真逆で、
むしろ労働市場に
市場原理をより徹底的に
働かせるためにこそ
UBIの導入が必要だ、
というのが
私の考えであることを
強調しておきます。
著者の、
山口周さんは、
「資本主義をぶっこわせ!」
といっている訳ではないんですね。
UBI
(ユニバーサル・ベーシック・インカム)
を導入して、
人々が安心できる
「安全地帯」
をしっかり確保したうえで、
それぞれが
幸福を感じられる仕事を
選択していく。
そうすれば、
「市場原理」が働いて、
いわゆる
「クソ仕事」は自然淘汰されていく、
そして、真に、
ヒューマニティ溢れる社会が
実現する。
それが、
「資本主義をハックする」
という意味なんですね(^^)
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以上、4回にわたって、
山口周さんの話題のビジネス書、
(というか思想書ですね)、
を紹介、解説してきました。
本の内容の一部分しか、
紹介できておりませんが、
基調として流れている、
「エコノミーにヒューマニティを取り戻す」
という考え方には、大いに共感します!
ただ、
正直、ビジネスの現場に
どっぷりつかっている身としては、
「たしかに、理想だけど、
はたして、実現できるのかな~」
という気も、正直します(^^;
増税は、そもそも、
選挙でなかなか、
賛同を得られないだろうし・・・
う~ん・・・
時代が変わりつつある
今の時期、
私たちは、真剣に、
「真に豊かで生きるに値する社会」
とはどういうものかを、
考える必要があるのかもしれませんね。
「Z世代※、頼んだぞ!」
(※1990年代半ばから
2000年代の初めに生まれた若年層)
と、若者に委ねたくもなりますが(^^;
でも、よくよく考えると、
人生100年時代、
私自身、まだ50年近く、
生きるかもしれないのです(^^;
まだまだ先は長い・・・
他人事ではない(笑)
新型コロナの
外圧の影響ではありますが、
急速にテレワークが
普及したように・・・
都市部の求心力が
薄れているように・・・
ビジネスの変化は、
思ったよりも
加速度的に進むかもしれません。
で、
私は何をする?
どう生きる?
そうですね・・・
「人生」と「生活」の間、
すなわち、
「理想」と「現実」の間を、
揺れながら、迷いながらも、
地に足をしっかりとつけて、
自分を見失わず、
自分の気持ちを大切にしながら、
心ゆたかに生きていく。
そして、その影響の輪を、
少しずつ広げていきたいです(^^)
今回も、
最後までお読みくださって、
有り難うございました(^^;
次回は、
別の本を紹介します(^^)
