ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

今回は、

今、話題の経営書、

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

を紹介します。

 

この本、かなり分厚くで、

一瞬、ひるんでしまいますが(^^;

単なる経営書ではなく、

個人が「よりよい人生」を歩んでいくためにも、

示唆に富んだ内容です。

 

したがって、

ビジネスマンや経営者でない人でも、

有益だと思います(^^)

 

難解な部分もあり、

正直、よくわからないところもありますが、

知的好奇心が掻き立てられる、

とても面白い本です。

 

まず、私が、

面白いと思ったのは、

 

「個人」の発達段階と、

「人類」の発達段階と、

「組織」の発達段階を、

合わせて説明しているところです。

 

「個人」の発達段階は、

発達心理学

をベースにしています。

「人類」の発達段階は、

ケン・ウィルバー

という思想家の

インテグラル理論がベースになっています。

 

そこから、

ひとつの仮説が導き出されています。

 

はるかに長い時間をかけた人類の

意識の進化・発達と、

ひとりの人間が生まれてから死ぬまでの

意識の成長・発達は、まったく同じ段階構造をたどる。

 

実存的変容 人類が目覚め「ティールの時代」が来る

より引用)

最初は、

えっ、それは、ちょっと強引では?

と感じましたが、

読んでいくと、

たしかに、そうかも。

と思えてきます。

 

その段階的構造が、

7段階で色に分けられています。

 

7、ティール(進化型)

6、グリーン(多元型)

5、オレンジ(達成型) 

4、アンバー(順応型) 

3、レッド(衝動型) 

2、マゼンタ(神秘的) 

1、無色(受動的)

 

1、から簡単に解説していきますね。

 

1、無色(受動的)

 

は、人類の歴史だと、紀元前10~5万年頃。

血縁関係中心の狩猟の時代ですね。

「自己と他者」という区別がない。

 

個人の一生だと、

生まれたばかりの赤ちゃん。

自己の概念が、

まだ母親と完全に区別されていない段階です。

 

2、マゼンタ(神秘的)

 

は、人類の歴史だと、1万5千年前。

組織は、数百人の人々で構成される部族へと拡大。

 

「自己と他者」の区別が始まるが、

世界の中心は自分。

因果関係の理解が不十分で、神秘的。

 

個人の一生だと、生後3~24か月。

「感覚運動差異」や「感情差異」

を獲得する大切な時期だといいます。

 

(ちなみに、この時期は、

発育段階で最も大切な時期で、

適切な愛情が与えられないと、

のちに、パーソナリティ障害などの

弊害がでる可能性があると、

学んだことがあります)

 

3、レッド(衝動型)

 

は、人類の歴史だと、約1万年前から。

原始的な王国が出始めた時期であり、

組織生活の最初の形態。

 

自我(エゴ)は完全に目覚めており、

自他の区分、単純な因果関係は理解でき、

分業が成立。

 

統治のやり方は、カと恐怖による支配。

現代だと、マフィアやギャングなど!

 

個人の一生の中では、

幼児の段階でしょうか。

 

感情をまだ十分に抑制できないため、

かんしゃくを起こしたり暴力を振るったりすることで

自分の欲求を表現することも多く、

たいていは

他者の感情に気づかない。

とあります。

幼児が、マフィアやギャングと同じ段階というのは、

ちょっと笑えますが(^^;

ある一面では、たしかにそうかもしれませんね。

 

4、アンバー(順応型) 

 

は、人類の歴史だと、4千年前~。

メソポタミア文明の頃からですね。

 

農業、国家、文明、官僚制へと移行します。

時代の流れによる因果関係を理解し、

計画が可能になります。

規則、規律、規範による階層構造が誕生。

 

教会や軍隊などの元になり、

今の組織でいうと、

役所、学校なども含まれるようです。

 

個人の一生だと、

公教育が始まる時期、

小学生くらいでしょうか。

 

日本でいうと、

士農工商の江戸時代は、

この順応型の成熟したパターンだと思います。

 

レッドの時代よりは、

かなり安定した形態ですが、

難点は、保守的になりがちなのと、

排他的なところだと述べられています。

 

5、オレンジ(達成型)

 

いよいよ、

現代社会(先進国)

で主流の段階まで来ました!

 

人類の歴史だと、

ルネサンスの時代から萌芽はありましたが、

第二次世界大戦以降から飛躍的に拡大し、

現代では、

大半のビジネスと政治のリーダーにとって、

このオレンジ(達成型)の世界観が

支配的だといいます。

 

達成型、いわば実力主義のことですね。

 

個人の一生だと、

思春期から青年期でしょうか。

 

しがらみから脱却して、

競争社会で、自分の可能性を試す時代。

 

人生の目標は、

前に進むこと、

社会に受け入れられる方法で成功すること、

自分に与えられたカードで最後まで

全力を尽くすことになる。

現代日本では、

個人でも、会社組織でも、

このパラダイムが主流ですね。

(うちの会社もそうです(^^;)

 

組織だと、

特に、グローバル企業

(ウォルマート、ナイキ、コカ・コーラ)

が代表例だといいます。

 

目標達成のための経営。

何をするのかは、上が決める。

どうするのかは、個人の裁量。

 

前の、レッド(衝動型)や

アンバー(順応型)の時代に比べれば、

自由が認められており、

かなり進化していると思いますが、

光があれば影がある。

やはり、いくつかの難点があります。

 

私たちは、出世する、

人生の伴侶を見つける、

新しい家にに引っ越す、

新車を買うといった

目標を達成すると幸せになるはずだ、

という前提で生活している。

 

オレンジ(達成型)パラダイムでは、

自分で定めた目標を達成するために

何をすべきかを考えることに夢中になって、

事実上未来に生きている。

 

今の瞬間を振り返り、

オレンジ(達成型)の視点を持てたことで得た

利益と自由に感謝することはほとんどない。

そうですね。

たしかに、

目標を達成するために生きていると、

未来にばかり視点がいってしまい、

「いま・ここ」を感じられないですね。

 

「感謝」の気持ちも湧きにくく、

つねに欠乏感で満たされないかも。

 

基本的欲求の大半が満たされると、

企業は次第に

「ニーズを創り出そう」とし、

私たちが本当に必要としないもの

(所有物、最新のファッション、若々しい肉体)

が増えるほどに幸せになれるという幻想を

人びとの間に膨らませようとする。

これは、

実際、ありますね(^^;

(いずれ、行き詰りそうですが)

中年の危機は

オレンジ(達成型)組織に

典型的に見られる疾病だ。

 

中年期にいる人は、

20年にわたって成功ゲームに参加し、

厳しい競争社会を戦ってきた。

そして今、

自分がトップにはたどりつけないこと。

あるいはトップになることが

すべてではないことに気づいたのだ。

 

(中略)

 

そもそも仕事の意味は何なのかと疑問を持ち、

もっと別のことを望む人が現れる。

 

そうなんですね。

このパラダイムを追求しても、

多くの人は、満たされないんですね。

 

一部の「勝ち組」以外は、

成功者とみなされない。

 

では、次の発達段階は何なのか?

 

6、グリーン(多元型)

 

ですが、すみません、

長くなりましたので、次回に続きますね(^^;

 

今回も最後までお読みくださいまして、

有り難うございました(^^)