ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
前回から、
特定の本の紹介ではなく、
私の「人生観」について語っています(^^;
前回は、
青臭くて、ちょっと恥ずかしかったのですが、
「人はなんで生きるのか」
「自分とはいったい何者なのか」
「人生の意味とは何か」
という問いを、
心のどこかにずっと抱きながら、
読書遍歴を重ねてきた話をしました。
そして、
ここ数年、気になっているのは、
「すべて必然」
という言葉だという話をしました。
すべて必然なら、
どうして人生に苦難が生じるのか?
(別に悪いことしていないのに・・・)
その回答のひとつは、
「対極を知る」
ためではないかと述べました。
「対極を知る」
とは、どういうことか?
説明します(^^;
「対極を知る」
という考え方は、20年ほど前に、
(これはハードカバー版、
今は新装版がお買い得です)
という本を読んで知りました。
(この本、タイトルはかなり怪しいですが、
スピリチュアルの叡智が凝縮された、
すばらしい本だと思います)
この本を読んだ当初は、
あまり、ぴーんとこなかったのですが、
最近、心理学やディマティーニメソッド、
仏教や東洋思想の学びなどを深めていく中で、
「対極を知る」
ということが、
少しずつ分かってきた気がします。
簡単に説明すると、
相対性の理論として、
「あることを知るためには、
その対極の存在が必要」
だということです。
たとえば、
寒さを体験するまでは、
「暑さ」も知りえない。
「遅い」を体験しなければ、
「速い」を知りえない。
「背が低い」者がいなければ、
自分は「長身」であると知りえない。
「怖れ」や「不安」を体験しなければ、
「愛」を知りえない。
「失う」体験をしなければ、
「今あるもの」のありがたみが分からない。
などなど・・・
ちなみに、
私は、たまに、
なんちゃって坐禅をするのですが、
コロナ禍になってからは、
に、参加しています(^^;
(初心者でも大丈夫。
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そこで、
という経典(お経)に初めて出会ったのですが、
その中に、こんなフレーズがあります。
衆生近きを知らずして
遠く求むるはかなさよ
たとえば水の中にいて
渇を叫ぶがごとくなり
長者の家の子となりて
貧里に迷うにことならず
私たちは自らが仏であることを知らず、
それを遠くに求めている。なんと儚いことか。
ちょうど水の中で、のどの渇きを訴えるようなものである。
裕福な家を迷い出て、困苦しているようなものである。
という意味です。
( 臨済宗 洪福寺HPから引用)
では、何故、
自らが仏であるのに、
それを遠くに求めてしまうのか?
のどの渇きを訴えてしまうのか?
わざわざ裕福な家を迷い出て、
苦労するのか?
それは、
(いわゆるエゴの仕業だとは思いますが)
対極を知ることで、
本来の自分のありがたさを感じるため
だと思うのです。
この世は、
本当は、水の中(愛の世界)だとしても、
水のないところに行って、渇く(苦難の)経験をしないと、
水(=愛)のありがたみが感じられない。
お釈迦様が、
王子の地位を捨ててまでして、
荒野に修行に出たのも、
こういうことだったのかと思います。
「苦あれば楽あり」
「楽あれば苦あり」
何だか水戸黄門みたいですが(笑)
「人生楽ありゃ苦もあるさ~♪」
この水戸黄門のテーマソングの歌詞は、
実は深いのです(^^)
私たちは、
相対性の世界で、
プラスとマイナスの間を振り子のように揺れながら、
人生を味わっている。
どちらかだけだと、
人生は平坦で味気ないものになる。
そう考えると、
苦難も含めて、
すべての出来事には、意味がある。
だから、
「すべては必然」
なのだと。
この捉え方は、
「絶対肯定」の思想。
すなわち、ニーチェや親鸞の思想にも、
通ずるような気がします。
「輝きも、落とした影も、つながっている♪」
(氷室京介「IF YOU WANT」歌詞より引用)
陰と陽。
表裏一体の世界。
「すべて必然」
何だか、勇気が湧いてきます(^^)
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以上、
今の私の「人生観」
人生の捉え方を紹介させていただきました。
ただ、仏教の解釈は、
私独自のもので、
正統なものではありませんし、
そもそも、
「すべてが必然」というのは、
甘い考えかもしれません(^^;
たとえば、
壮絶な幼少期を過ごされた方や、
戦時下で過酷な体験をして生き延びた方には、
とても、当てはまらない考え方かもしれません。
私のこれまでの人生、
人並みの苦労はしてきたつもりですが、
これから、
今まで経験したことのないような、
のた打ち回るような苦難が待ち受けているのかもしれません。
そんな時に、
「すべて必然」
などと考えられるかは分かりませんが、
私は、今のところ、
人生をこのように捉えています。
今回も、最後までお読みくださいまして、
有り難うございました(^^)
次回は、本の紹介に戻りますね(^^;
追伸
私がこのような人生観を抱くに至った半生を、
下記で、ちょっぴり振り返っています。
よかったら、ご覧いただけると嬉しいです(^^)
